小粒ながらギュッと詰まった輝津館

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みなさんこんにちは

今回は博物館『輝津館』にいってきましたよ。

コンパクトな中に、なかなか興味深い展示もあり楽しめましたのでご報告です。

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坊津とは

坊津(ぼうのつ)は、薩摩国川辺郡坊津(現在の鹿児島県南さつま市坊津町坊)の地名であり、日本の古代に栄えた港名。

引用:Wikipedia『坊津

というところです。ものすごくざっくりと説明すると、一般的な日本地図で九州のもっとも左下にある町です。

そういう立地条件のため東南アジアからの船が着きやすく、古代からこの坊津港は栄えていたんですね。

つまり当時の貴重な文化財なんかもあると、まぁそういうことです。

坊津歴史資料センター輝津館

建物に入ると、ひんやりとして気持ちがいいですね。

エントランスには船の模型のようなものがズラッと並んでいます。この船はお祭りに使われるものとのこと。さるぼぼみたいな人形(?)が特徴的です。

入館料を払い、二階に上がります。展示は二階で行っているようす。

まず順路通りに進むとふた手に別れます。まずは左に。特にどちらでもいいみたいです。今回は左手の法則に従ってみました。

ここには仏教関連の資料が展示されているようです。

初めに出会うのは巨大な涅槃図。絹本着色八相涅槃図といいます。この涅槃図は他で見かけるものと違い、釈迦の生誕から入滅までを描いています。この解説は自動音声と壁に模写された複製にライトアップすることで行われるのですが、これがなかなか立派です。

ベンチも用意してあり、しっかりを腰を据えて鑑賞することをおすすめします。

撮影禁止なのでパンフレットの表紙置いときます。

その奥は一乗院関連の展示です。ここには一乗院の復元予想CGの上映も行われています。

現在は小学校になっているこの一乗院跡ですが、この港町において多くの信仰をもたらした寺院でもあります。後奈良天皇の勅願所だった建物です。

かつて中国・明の歴史書には日本三津(にほんさんしん。安濃津(三重県津市)・博多津(福岡県福岡市)・坊津は日本の主要な港として紹介)として紹介されたこともあるんですね。

収蔵展示物はそれほど多くありませんが、そのぶんじっくりと鑑賞できます。発掘された仏像(金銅仏像)なんかは凛々しくて個人的に見惚れてしまいました。

続いて右の部屋に入ります。

こちらもパンフレットの一部を置いときますね。

ここは海とともに歩んできた坊津の歴史を見ることができます。

部屋の真ん中に置かれた長さ8mにも及ぶ櫂の身木が大きく目を惹きます。本物ですので当然触れることはできませんが、常温・開放環境で展示してあります。

様々な角度から見ることもできますし、ここでは浸漬工程の説明を見ながら仔細を観察するのも楽しいですね。なによりその気になれば触れられる、というのは臨場感があります。

琉球との交流を感じる展示も鹿児島らしさを感じるところですね。

民族展示室では、坊津の祭りについての解説や古い農機具の展示もあります。基本的には古い農家にありそうなものが展示されてありましたが、近隣の小学生なんかが見に来るにはいいでしょうね。今はそういった農家も少ないでしょうし。

二階の展示室同士をつなぐ通路には坊津の歴史が記載されています。

郷土が歴史に与えた影響なんかを考えるのも楽しそうです。みなさんの故郷は歴史のどのタイミングであらわれるでしょうか。

パンフレットのPDFはこちらから。

双剣石

輝津館前でも二階の展望テラスからでも望むことができるのがこの『双剣石』です。

国名勝としてかつては浮世絵の題材にも使われた双子の岩です。

すぐそばに漁船クルーズの看板が上がっていましたが、残念なことにお二人様からとの表示。近くにお一人様の観光客でもいればお誘いして乗りたかったんですが、誰もいません。

次回は船に乗りたいのですが、誰か一緒に行きます?実は一人でも乗せてくれるのかな。

アクセス

公共交通機関だとJR指宿枕崎線枕崎駅からバスです。

指宿枕崎線にはJR鹿児島中央駅から乗ることができます。

JR時刻表は下記リンクから。終点駅なので、指宿枕崎線から枕崎行きを探せばOKです。

バスは鹿児島交通バスです。枕崎駅前バス停から輝津館前バス停下車。下記リンクが使いやすいのではないでしょうか。

いずれにしてもかなりの労力が必要です。出来るなら車で向かいましょう。駐車場は無料です。

入館料など

入館料  ・大人 300円 ・子ども 100円
開館時刻 ・午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日  ・要問合せ

問い合わせ先

坊津歴史資料センター輝津館
鹿児島県南さつま市坊津町坊9424-1
TEL: 0993-67-0171

まとめ

絹本着色八相涅槃図は必見です。仏教関連は一乗院の名残か立派なものが多かったですね。

シンプルな資料館で、たくさんの知識を一気に詰め込むような見方には向いていませんが、一点一点をじっくり見るにはいいのではないでしょうか。

また双剣石もせっかく来たなら見ておくべき。交通の便がいいともいえない場所なので、ついでの楽しみはしっかり下調べしおくことをおすすめします。

坊津八景巡りや鑑真記念館など、楽しみ方は結構色々あるようですよ。

ではまた。

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