【博物館】日本カメラ博物館に行ってきました

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みなさんこんにちは

今回は博物館ですが、カメラの博物館です。

行ったことがある、という方も初めて聞いたという方もいらっしゃると思いますが、カメラ好きなら知ってて損はないのではないでしょうか。

ということで、行ったことがなかったので行ってきましたよ。

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日本カメラ博物館とは

日本カメラ博物館(にほんカメラはくぶつかん)は、東京都千代田区一番町にある博物館である。
一般財団法人日本カメラ財団(Japan Camera Industry Institute)により運営され、カメラや写真の企画展を定期的に開催し、日本国内外のカメラや写真を紹介する他、調査研究に必要な資料の利用と提供を行っている。

引用:Wikipedia『日本カメラ博物館

ざっくりいうと、カメラをズラッと並べて展示している博物館です。

カメラ屋さんと大きく違うのは、並んではいても売っていないということでしょうか。

館内は原則撮影禁止です。

日本カメラ博物館

ここは前述のJCIIという団体が運営しているということで、他にもいくつかの施設を併設しています。博物館は地下にありますが、きちんと案内板が出ていますので安心です。

入り口から中を見渡すだけでもう、圧倒されてしまいます。

カメラの入ったショーケースがぎっしりと並んでいて、ウキウキしてますね。

カメラはだいたい年代・タイプで分類されています。

古くは二眼レフやスプリングカメラ。この辺はカメラが一般に普及していくときに重要な役割を果たしてくれたということでしょう。もちろんダゲレオタイプカメラも展示しています。ジルーとビアンキのモデルでした。

ビアンキというと、今では自転車のイメージが強いですが、カメラバッグも手がけていたりしてカメラとはご縁があるメーカーなんですね。全く違うメーカーという可能性もありますが。

僕の手元にも預かり物の二眼レフがありますが、このモデルは残念ながら展示されていませんでした。(モデル違いはありました)

ライカもたくさん展示されていて、非常に貴重な0型ライカの現物も展示されています。

ライカで個人的に好きな型はIIIg型で、いわゆるバルナックライカと呼ばれるモデルです。非常にコンパクトで、かつメカっぽさを感じさせるダイヤル類と巻き上げノブなどのローレット処理、見やすいファインダーなど、おすすめポイントがいっぱいです。

手放しちゃって、今は持ってませんけど実用メカとしても大変おすすめです。

常設展奥のブースには、部品図(というのか、バラされたモデル)のニコンF3やキヤノンEOS-1などがあり、撮りっきりコニカと写ルンですのモデル一覧なんかもありました。

おもしろかったのは、ペンタプリズムを搭載しているモデルは誇らしげにプリズムを一番上に掲示しているのに、Kiss Digitalなどのペンタダハミラー搭載機種はユニットとして接続した状態で展開していること。大型のペンタプリズムを搭載できるのは高級機種だけというAF時代のカメラですから、展開する側(メーカー)としても気合が違うのかもしれませんね。

他にも移動式暗室という珍しいものも展示されていました。

展示はAFからデジタルへと続いていきます。

DSCシリーズという、コダックがニコンやキヤノンなどのフイルム一眼レフをベースにデジタル化したモデルも複数展示してあります。当時カメラ雑誌なんかでそんなモデルがあることは知っていましたが、僕にとっては高嶺の花どころの騒ぎではない価格で販売されていたんですよね。フイルム全盛期でデジタル画質も思いつけないような時代だったとはいえ、すごく憧れていました。

歴史といえば歴史なんですが、たとえば去年僕が買ったEOS 5D Mark IVですけど、これもすでに歴史の1ページになってました。あ、うん。みたいな感じで受け止めたんですけど、よく考えたらこのスペースに別のカメラがいたはずですよね。それのほうが見たかったかも。

最新機種はカメラ店で触れるし、どこまで展示するか難しいですね。

最新機種でないデジタルカメラの話をすると、このブログに最近度々登場するマビカ試作機(ソニー)が展示してあります。オリンピックで撮影した画像が翌日の新聞に載ったということで非常に話題になった(らしい)カメラですね。

カメラ以外にも色々なものが展示してあります。

カメラをモチーフとしたオモチャや、レンズの検査(無限遠の測定)に使われる機器など興味深いものも展示しています。面白いところでは手持ちのカメラで撮影して遊んでねといわんばかりの解像度チャート。壁面いっぱいに広がっていて、撮っていいのかもしれませんが撮影禁止なので諦めました。ここだけ撮っていいよとか書いといてくれると嬉しいんですけど。

特別展

来訪時は特別展が行われていました。

もうすでに文量が多いので、これは別のエントリーでご紹介しようかな。

併設されている建物

フォトサロンやライブラリー、アカデミーなんかがあるようです。

僕はこのうち、フォトサロンにお邪魔してきました。

すでに展示は終わっていますが『占領期の東京』というテーマです。

こういうのを見ると、写真家の業は深いと言わざるを得ないですね。占領側のアメリカ人も写っていますが、主題として戦争孤児や娼婦、ストリッパー、傷痍軍人に帰還事業と戦争の斑の部分がクローズアップされていることが多かったです。

もちろん時の著名人のポートレートなどもありましたが、比率としては低いものでした。

写真はいずれも力があるものばかりで、時代を写すという意味では間違いのない写真の選択でしたが、占領期、つまり戦争が終わったという安心感や混乱を写したものが少なかったのが残念に思います。

ただフイルムも印画紙も不足している時代に、これを残さなければと撮影した撮影者の視点は素晴らしかったですし、素直に尊敬です。

どういった観点で写真のチョイスが行われたのかは気になりますけどね。占領というのは開放までの期間が必ずあり、日本(東京)もそれを経験していますがそこに向かっていく流れなんかは全く触れられていません。

占領中、という本当に真っ只中だけの展示で枚数が多かった割にストーリー性を感じなかったので、見終わったあとの寂しさや考えさせられるというプロセスがほとんどありませんでした。

しかし、それぞれの写真は本当に素晴らしかったです。

アクセス

住所 : 東京都千代田区一番町25 JCII一番町ビル 地下1階

電話 : 03-3263-7110

東京メトロ半蔵門線半蔵門駅が最も近いです。4番出口から出たら右に曲がって、最初の小道を右折。道なりに進むと看板が出てきます。

他は利用していませんが、東京メトロ有楽町線麹町駅もそれなりに近いようです。

駐車場はないということですので、公共交通機関を利用しましょう。

まとめ

カメラが好き!ということなら文句なくオススメです。

レンズが好き!ということであれば一考の余地があります。

なんせカメラ博物館ですからね。レンズの展示はありません。強いていえば二眼レフなどのレンズ一体ボティや、ボディに装着してあるレンズくらいです。

まぁレンズが好きな人はほぼ例外なくカメラも好きでしょうから、大抵のカメラファンにはおすすめできるというわけですね。

特に思い入れのあるボディがあったり、写真史としてカメラも見ておきたいということだと、これはぜひ行っておいでと背中を押します。あと、体験コーナーではスプリングカメラや二眼レフ、レンジファインダーにフルマニュアルの一眼レフと色々触れます。

今後手を出してみようと思っている人は、一回行って触ってみるのもいいですね。

ではまた。

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