みなさんこんにちは
SDA※からSDカードの新規格が発表されました!
どんなものか解説してきます。ついでなので、現状のSDカードについても書いておきたいと思います。
※SDA …… SD Associationの略。SDカードの規格を策定している団体。
目次
SDカードとは
SDメモリーカード(エスディーメモリーカード、SD Memory Card)は、フラッシュメモリーに属するメモリーカードである。SDカードとも呼ばれる。デジタルカメラ、携帯電話などの携帯機器やテレビなどの家電機器まで幅広く利用されている。
引用:Wikipedia『SDメモリーカード』
ほとんどの人が知っている、いわゆるメモリーカードですね。
最近ではコンビニでも買えるようになっています。
ざっくりとしたSDの規格について
NEW!! 容量の違い
SD …… 2GBまで
SDHC …… 32GBまで
SDXC …… 2TBまで
NEW!! SDUC …… 128TBまで
SDとかSDXCとか書いてあるものについては、単純に容量の問題なんですね。
詳しく確認するとフォーマット方式が関係していますが、注意点としては機器の最大容量を超えたメモリーカードを使用しないこと。で充分です。
最近の機器ではSD/SDHC/SDXCいずれの規格も対応していることが多いですし、容量さえ注意しておけばここはあまり気にしなくても良いのではないでしょうか。
SDスピードクラスとは
データ転送の目安となるのがこのスピードクラスです。クラスに定められた最低転送速度を保証しているものなので、SDカードそれぞれの最大書き込み/読み込み速度とは異なります。
クラスには4種類あり、機器が定めたもの以上のクラスを使用すれば問題なく使用できると考えていいでしょう。
例えば、クラス4対応の機器ではクラス6やクラス10のSDも問題なく使えます。逆に、クラス2のSDを使うことは機器の能力を最大限に発揮できない状況になってしまいます。
SDスピードクラス | 最低転送速度 |
---|---|
CLASS2 | 2MB/sec |
CLASS4 | 4MB/sec |
CLASS6 | 6MB/sec |
CLASS10 | 10MB/sec |
今回の新規格はここに変更はありません。
UHS-I/II/IIIとは
SDHC/SDXCカードの中でも、より高速な規格の一つです。
UHS規格に対応していない機器にUHS-I/II/IIIメモリーカードを使用した場合は対応するSDスピードクラスが適用されます。
UHS-IIではピンの数自体が増えていて、UHS-Iよりも高速転送に対応しています。UHS-IIIはIIとピン数・形状は同じ仕様となっていますが、現在対応製品は発売されておらず(発表自体も2017.2.22と最近のことですし)今のところは深く考えなくても良いと思います。
UHSスピードクラスとは
UHS-I/II対応機器とカードを使用した際に適用されるスピードクラスです。
UHSスピードクラス1とSDスピードクラス10は同じように10MB/secの最低転送速度を有していますが、UHSスピードクラス1=SDスピードクラス10ではないので注意が必要です。
とはいえ、両方を兼ね備えている製品が多いのも事実ですが。
UHSスピードクラス | 最低転送速度 |
---|---|
UHSスピードクラス1 | 10MB/sec |
UHSスピードクラス3 | 30MB/sec |
NEW!! SD Expressとは
先日SDUCカードと共に新たに策定された、最大転送速度985MB/secに対応する高速規格です。
カード側の端子はUHS-IIと共通で、SDHC/SDXC/SDUCの規格で提供されます。
ビデオスピードクラスとは
高画質動画の撮影のために策定されたのがこのビデオスピードクラスです。
動画という非常に大きなデータ転送を行うため、最低転送速度が早いのが特徴です。
現状の一眼レフではあまり考慮されていないため、目にする機会は少ないかもしれません。
シネマ4K対応のパナソニック DC-GH5Sなどが採用してます。
ビデオスピードクラス | 最低転送速度 |
---|---|
ビデオスピードクラス6 | 6MB/sec |
ビデオスピードクラス10 | 10MB/sec |
ビデオスピードクラス30 | 30MB/sec |
ビデオスピードクラス60 | 60MB/sec |
ビデオスピードクラス90 | 90MB/sec |
まとめ
たくさんの規格がありますが、まずはUHS-I/IIのいずれに対応しているかを確認するのが一番かなと。
続いて必要な容量を選びます。
最後にSDスピードクラス、UHSスピードクラス、ビデオスピードクラスを選ぶことで、選択上の漏れはなくなりやすいと思います。
ただし、この選択では最低速度と規格を合わせるものとしては有効ですが、実使用でさらに快適な撮影を行うためには別のことも確認しておく必要があります。
それは、カードそのものによって異なる最高書き込み/読み込み速度と信頼性です。
規格は最低転送速度を保証しますが、最高速度については触れていません。最高速度が速い製品が快適なのはいうまでもありませんし、信頼性は数値に現れにくいですよね。
情報収集や経験を積み重ねて、使い勝手のいいSDカードを手にしていただきたいと思います。
ではまた。