【機材レビュー】f.64 SCX2

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みなさんこんにちは

今回はカメラバッグです。

愛用のバッグとしてはManfrottoのバックパックなどあります(下記記事参考)が、本当はショルダーバッグが好きです。

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ということで僕が持っているバッグの中でもっとも出番が多い、f.64のSCX2をレビューしていきましょう。大容量カメラバッグですよ。

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f.64とは

国内ではエツミが取り扱いの写真用品ブランドです。

ブランド名としては、世界的な写真家集団『f.64』に由来します。僕の尊敬するアンセル・アダムス氏はこのグループの創立メンバーのひとりです。

ストレートフォトグラフィをグループの方針として位置付け、大判カメラでもっともシャープに写せる絞り値『f.64』をグループ名に冠しています。要は目一杯絞り込んで隅々までくっきり写す、ってことですね。

バッグとしてみたときには、ざっくり作って、細かいところはユーザーに委ねるような感じです。

取り回し:★★★☆☆

ラインナップ上で行くと、二番目に大きなサイズです。この上にNSCX2という新型(?)があります。作りが違うので、購入時は注意しましょう。

サイズはかなり大きいですね。メイン部分の内寸が180×380×220mmと、相当なサイズですね。満載すると肩がどうかなりそうです。

大きいので持ち運ぶときは、周りにぶつけないように注意が必要です。あまり街中に向いているとはいいがたいですね。

基本的にはショルダーバッグとして使うものですが、エツミのオプション品である『背負いベルト3』を使うことで、リュックのように担ぐこともできます。これはNSCX2にできない使い方です。僕は背負いベルトを持ってませんが。

ショルダーバッグですから、使いたい機材にすぐアクセスできます。レンズ交換やアクセサリー使用が多かったり、ボディの出し入れが頻繁な方は使いやすい形式ですね。

収納力:★★★★★

メイン部分だけでもかなりの量が入ります。

メイン部分によく入れる機材は以下の通り。アクセサリー品は除いています。

このレンズはいずれも収納部分を指定しない形で収納できる(仕切りの大きさを同じようにしている)ため、撮影中に入る場所入らない場所で悩まなくていいです。

レンズは8-15や12-24、100マクロの代わりにEF 16-35mm F4L IS USMを入れたり、100-400の代わりにEF 70-300mm F4-5.6L IS USMを入れたりします。どのスペースにどのレンズを入れてもいいようにレイアウトしているので、レンズ交換品交換頻度が高い僕には大変便利です。全てフード付きで収納できるという大容量。

70-300Lや100Lマクロなどはフードをつけたまま立てて入れ、なおかつバッグのふたが閉まります。100-400Lだとファスナーは閉められませんが、撮影中の一時入れとしては全く問題なしです。

さらに、両脇にあるサイドポケットも片側に430EX IIが2本入ったり、キツキツですが縦位置グリップ付きの5Dシリーズが入ったりとここの収納量も凄いです。縦位置グリップなしなら、すんなり入ります。本体と同じようにクッションが効いているので、精密機器でも入れられますよ。ただし外側なので自己責任で。

メンテナンス用品や、バッテリー、財布や手帳なども心置きなく放り込める大きさが頼もしいですね。

ポケットは前面に3つ、背面にひとつあります。あとはフラップ裏。またサイドポケットの全面にメッシュのポケット、また前面ポケットのなかにも整理用に小さいポケットがあります。

前面にあるふたつは同じ大きさで、残りのひとつはフロントのふたつを足した大きさ。ここにはクッションなどはありませんので、基本的には壊れないものを収納することになります。カメラのメンテナンス用品や、三脚のクイックシューなどを入れることが多いですね。

背面には書類が差し込める程度の薄い収納があります。A4の書類が入りますが、頭が飛び出してしまうので、折れても差し支えないものを入れるようにしましょう。僕はここに撮影メモなどを行う手帳(B5)を入れています。

パンフレットなどを入れることもありますが、大体ヨレヨレになってしまいます。ここは腰と密着する場所でもありますし。

よくある、ここにはこれ、そこにはそれみたいな細かい仕切りはありませんので、ざっくり放り込むような人には使いやすいですよ。きっちりしてる人は、ポーチなどを併用して小分けする必要がありそうです。

機能性:★★★★☆

f.64のショルダーの特長として、バッグトップのフラップの開き方向があります。通常の構造だと、内側(体側)がバッグと繋がっていて、レンズ交換をするときなどは持ち上げたフラップをどうするかという問題が発生するものですよね。脇に挟んだり、反対側の手で押さえたり……。

しかしf.64のバッグだと、内側から外側に向かってフラップが開くようになっています。これによって、レンズ交換の際にフラップに気を取られる事がないんですね。外側にそのままダランと垂らしておけます。

左の写真は、下側が身体側になっています。

ベルト用フックにトーチをぶら下げています

また、クッション付きサイドポケットはベルクロ留めになっていますので着脱が可能です。収納するものによってよりコンパクトにすることもできます。このサイドポケットも、両側に付いてるかついていないかでサイズ感はかなり変わりますよ。

僕は片方だけ付けることが多いかな。50mm F1.8やx1.4テレコン、フィルターなどが入るので、小物の一時放り込みボックスにしてます。

各ポケットは簡易防水機能を狙ってか、ファスナーに生地が被っていますが、防水ではありません。それでもなかなか染み込んでくるような事はないですね。ちなみに止水ファスナーでもないです。

防水スプレーでも吹いておくと気持ちは安心かも。防水カバーも付属しません。

このバッグの中仕切りは中折れ式だったり切れ目が入ってたりと組み合わせのバリエーションが豊富にできます。この中仕切りだけ売ってくれると、さらにカスタマイズがはかどるんですけどね。色々やってて、1枚無くしてしまいました……。

生地はリップストップナイロン、底面はターポリンです。ショルダーベルトが底面までぐるっと回っていて、強靭な耐荷重につながっています。底面のゴム足はあと一本多いと嬉しいですが、充分な機能性を持っています。

コストパフォーマンス:★★★★★

実売価格で16,000円前後の事が多いようです。僕は発売して2日後にたまたま入手したので今よりは高かったですが、それでも他のショルダーと比べると安い部類だと思います。

収納量と価格で考えるとメチャメチャ安いですね。

反面、他のアクセサリーを揃える必要があるなら、別のバッグも選択肢になり得ます。例えばレインカバーが必須だったり、リュックベルトが必要だったり。却って高価になったり使い勝手が変わりますので、何を優先するかはしっかり考えておきましょう。

オススメ度:★★★★☆

万人におすすめできるかと言われると……。

そもそもそれだけの機材を収納する必要があるのか、また同時に運ぶ必要があるか、体力があるかなど、いくつかのポイントがあります。

現地まで機材を移動させたいだけなら、キャスター付きバッグの方が使いやすいです。体力や開口部的に。

それでも、その容量を持ち運びたいなら選択肢としてはオススメです。以下にいくつか選択肢を挙げてみますね。

競合する製品

大容量バッグは思ったより種類が多いので、2つだけピックアップしてみましょう。

まとめ(総合評価):★★★★★

これに機材を満載すると、持ち上げた瞬間にうんざりすることがあります(笑)

自分の必要とする機材量に対してもそうですし、これから待ち受ける体力と気力の戦いも容易に想像できます。

しかし本当に必要な人にとっては頼りになる収納量、これを抱えて走り回る際に便利な、スムーズな機材へのアクセス性、タフな構造と素晴らしいバッグであると言えます。

でも、まぁ、いきなりこの大きさのバッグに満載すると、写真が嫌いになるかも知れないので、やっぱりこの大きさが必要な一部の人だけのものかもしれないですね。

体力が続く限り、重量級の機材とのお付きあいも続くでしょうから、体力作りも頑張ろうかな。

あ、余裕を持たせた収納をしたいということなら機材が少なくてもオススメです。とにかく中が深くて広いので。

ではまた。

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