ペンタックスのセミナー感想まとめ

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みなさんこんにちは

先日お伝えしたセミナー情報ですが、唐津くんちの撮影を後回しにして行ってきました。

福岡会場です。その後久留米行って撮影し、翌日は佐賀唐津という割合にハードなスケジュールでしたが、時間作ったよー!ということで。

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セミナー情報まとめ

セミナー会場はセミナー中のみ撮影禁止とのこと。理由としてはネタバレしたくないので……だって。写真が少ないのはそのせい。ではなく、キヤノンのカメラしかデジカメ持ってないからですよ。こういうときかなり出しにくいですよね。誰かから借りていけばよかった。

イベントの雰囲気撮るのに67持って行くわけにはいかんでしょうが。MXは壊れっぱなしだし。

セミナーⅠ

セミナーⅠは『画質への飽くなきこだわり』と称しての内容。

講師はミヤタマサシ氏。面長のイケメンさんでした。2005年入社って言ってたと思うので、30代中盤くらいか。PENTAX QやK-70などの開発もされたとのこと。

主に画質設計やリアルレゾリューションシステム(以下RRS)の開発を担当されたらしいです。開発の方って、もっと口下手なのかなと思っていたらとてもとても滑らかな語り口でイケメンはやっぱり違うもんやなと思いました。ひがんでないし!

ペンタキシアン(ペンタックスの熱狂的ユーザー)ではない僕にとって、ペンタックスブルーと言われる色合いとかはよくわからなかったんですよね。フィルムはフィルム自体で色合い変わるし。

でも、そこら辺の説明も行われましたよ。シアンぽさがない青のことらしいですね。青空が本当に青かったです。でもって、他社比較のあの色合いはキヤノンぽかった。マゼンタちょっと入ってんじゃねぇか?と思ったんだけど、プロジェクターだしよくわかんないですね。

緑も鮮やかさを追求しているとのことでその後、肌色補正という説明があったんだけど、たしかに緑に被ってた。風景写真が多いというユーザーの方向性の問題でこうなってたんだろうなぁ。

ちなみに、結構色は作ってるようです。

RAW→補正(現像)→仕上がりのラインを全くなんの疑いもなくやっている身としては、正直なんでそこまで手を入れる必要があるのかな?と思っていたんですけど(ピクチャースタイルもスタンダード:基本的な補正をされていない状態でRAWデータ作ってます)、ペンタックスはカメラ内現像推しなんですね。

ちなみに、K-1から「フラット」というカラーデータ(カスタムイメージ)が搭載されているそうです。ペンタックスの色合いにせず、本来の色データにナチュラルにペンタックスらしさを出していると。JPEG撮影後のレタッチ前提(レタッチ耐性が高い色づくり)ということらしいので、フルサイズへの意気込みと捉えられる内容なんではないでしょうか。というか、今までなかったんですね……。

測定データを元にしているため、彩度をプラス目に補正すると鮮やかで日常使いには一番適していると感じ、僕は好感度高かったです。

RRSの開発者様らしく、RRSの情報は詳しくお話されていましたよ。シェイクリダクションシステム(SR/ボディ内手ぶれ補正)を利用した内容から、実用度まで。動き物への対応に、新しく動体補正としてRRS処理を施さないエリア(1-4枚中色情報が変わったエリアは補正せずに1枚目を利用する)など、カメラというかプログラムの進化を感じました。カメラは撮影専用ではなくなったんだなと、フィルムが入ってる箱ではなくてコンピュータになってるんだなと感じましたね。

CTE(Color Temperture Enhancement/色温度強調)の説明もありました。AWB(Auto White Balance)の知見を逆利用しているとか。解像感とノイズの両立として、数値データより官能試験を重視しているとか。

しっかりまとめたいところですが、あんまりネタバレするのもどうかなと思うんで、これくらいで。これでもかなり書いちゃったしね。えへへ。

セミナーⅡ

ペンタックスフォトインストラクターのアサクラ氏が担当でした。大阪人らしく、ちょいちょい「買ってください」とか「カメラ屋さんに寄るの忘れずにね」とか言ってましたが、会場で直売すればいいのにと思ったんですがしないんですかね。この方は当日の司会も兼任されていらっしゃいましたよ。しゃべりっぱなしで大変だったでしょうに。ご苦労様です。

タイトルは『レンズの魅力』。

のっけからフルラインナップレンズの一覧でした。以前も記事にしたんですが、ペンタックスのフルサイズレンズって本数が少ないんですよね。ただ、フィルム時代のレンズや、67・645判のレンズも使えますよって。自分も使ってますって。M42(スクリュー)マウントのペンタックスSPのレンズ使ってますって。いや言っちゃいかんだろう。言ってもいいんだけど、免罪符みたいに言っちゃいかんと思うのね。相性もあるし、何より確実な性能の製品が手元に用意できるわけじゃないわけで。リコーの傘下(というかリコー内のペンタックスブランド)としては、全力でレンズ開発というわけにもいかないんでしょうか。じつは、この時点で結構気分が萎えたのは内緒です。

大きく、標準ズーム/広角ズーム/望遠ズームとLimitedレンズの話でした。

28-105と24-70の選択方法として、ズーム比が必要なら前者・24mmが必要なら後者だそうで……。いやもうほんとにその基準どうしたの?ペンタックスさんLimitedレンズの魅力だけ話したほうが良かったんじゃない?

解像力は24-70の方が一段上と言っていましたので、フルサイズ用なら24-70が安心ですね。開放値も明るいし。重くて高いけど。会場内に展示してあった作例では28-105のポートレート(B0サイズでプリント)もあって、なかなかいいんじゃないかなと思ったんですよね。K-1は高感度特性も高いし、コンパクトで軽量のレンズはいいなぁと。実際、金属の質感などの質感描写は28-105、結構いいようです。

15-30/70-200は他にないんでそれで。っておい。まじでどうしたんだよ……。

15-30は最短距離が0.28mと非常に近い事を強調されていました。ニコン14-24F2.8Gもキヤノン16-35F2.8Ⅲも一緒なんですけどね……。70-200は★レンズに恥じない性能ということで、描写は抜群・手ぶれ補正もK-1で1/8のSS(シャッタースピード)で7回中7回ブレずに撮れたとのこと。5段補正は伊達じゃないなぁと思いましたよ。自分とこで高くて重いと言ってりゃ世話ないんですけどね。実際、他に選択肢がないので、あんまり高いの重いの言わないほうがいいんじゃなかろうか。ペンタックスユーザーってそんなもんだっけ?それが通用するのは67のユーザーくらいだと思ってた。

ペンタックスユーザーなら一度は使いたいLimitedレンズについても解説がありました。

みなさんご存知の大竹省二カメラマンの監修によるこのレンズ群、デジタルでもしっかり使っていただけますよーとのこと。デジタル用に更新する予定はなさそうですね。安心して買いましょう。

ちなみに各レンズの焦点距離の理由、巷では色々と言われていますが、基本的には「たまたまそうなった」だそうです。これ聞きたくって行ったようなもんだな。

レンズコンセプトは

  • 31mm …… 冬の裸木の枝先の先を描写する
  • 43mm …… きれいなボケ
  • 77mm …… ワイシャツの貝ボタンの輝きを描写する

だそうです。

ボケ描写にいずれもこだわったレンズであることと、奥行き感・立体感・質感の描写と前述した官能性能を重視した設計にしているということで、ペンタックスユーザーにしか使えない「特別なレンズ」を強調していました。

150-450の話とか、クロップモードで使うとK-5sⅡが入ってるようなもんだとかありましたが、ここらへんは割愛で。

クロップ前提の使い方はちょっとね。スポーツ撮影教室とかなら十分ありだと思うけど、フルサイズの魅力に惹かれてやってきたお客さんたちなんだし。

とりあえず、レンズロードマップにも載ってるとおりでしたが、F4クラスのレンズは今のところ予定がなさそうです。残念。このクラスのレンズは使い勝手がいいんですけどねぇ。

セミナーⅢ

先程に引き続きアサクラ氏が担当。タイトルは『最新機能を使いこなす』です。

星空撮影が大好きなリコーのアライ氏が撮影された写真で解説されました。アライ氏は会場にはいらっしゃらなかったようです。大変綺麗な星雲の写真でしたので、直接講演されても良かったですね。臨場感のある話はみんな大好きですからね。あぁ、あるあるとか言いたいわけですよ。

配布資料で大体の内容が終わってた上に、使ったことがないアストロトレーサーの話でしたが、資料が手元にある分わかりやすかったかもですね。取説の補足っぽい話になっていました。

他の撮影者への配慮(ペンタックスはLED光らせるの好きですからね、要は夜間撮影時は消してくださいってこと)とか、星の写真は寒いから風邪引かないように気をつけてねとか、結構な頻度で気遣いが入ってました。実務的な話になるとやっぱりマナー・モラル向上の啓発という狙いがあるんでしょうか。アサクラ氏の気遣いのような印象が大でしたが。

面白かったのは、マルチアングルモニターでウエストレベル撮影してハッセルブラッド(高級中判カメラ)っぽいよーとか言ってたことですかね。ファインダー内の情報表示もOFFにするとさらにそれっぽいよ!ですって。1:1表示(クロップ)に対応したからですねぇ。

イベントで貰ったもの

購入して応募するとオリジナルストラップが貰えるよというチラシ、ペンタックスファミリーフォトサークルのご案内、アンケート、会場資料とペンタックスロゴが入ったブロワーでした。

小さめのブロワーをどこかでなくしてしまってはや数ヶ月だったので、とりあえずカメラバッグに入れとこうかな。

まとめ

撮影放ったらかしてまで行くようなもんじゃないとは思うんですが、ネタ的にね。セミナー行くの好きですし。5D4に慣れるためにも、スナップしたいと思ってたんで。街なかはそういう意味でもちょうどいいです。

K-1、長く売っていきたいみたいですね。それだけ気合も愛情も詰まっているということなんでしょう。タッチアンドトライはあんまりできなくて、時間も短かったしちょっと残念でした。でも、ペンタックスのスタッフの方は「時間ないですけど触りたいレンズあったら言ってくださいね」って。優しいですよー。

サポートが九州にあればなぁ。ぶっちゃけた話、広島で体験したセミナーとは内容は違うのでアレなんですけどスタッフさんの雰囲気というか、会場の雰囲気はペンタックスの方が良かったです。距離感が近い対応が多かったのかな。セミナー時間外のスタッフ&受講生(っていうの?)の会話とか聞いてるとそんな感じ。

来てる人のこだわり感もペンタックスは強そうです。カメラ好きというかメカ好きというか。ペンタキシアンとか名前がついて……ペンタックスだけじゃないし、他所も案外似たようなものなのかな。

時間も長めのセミナーでしたが、内容も思った以上に濃かったです。ここがすごい!だけじゃなく、こんなつもりで作ったんですよーとか、機械として見ているうちには見えなかったものが、開発者様の生身の言葉で見えてくると言うんですか。誰かが想いを込めて作ってるんだなって。得た情報は全て展開したいんですけどねー。結構ノート取ったんですよ。資料と別に7ページ分、みっちり書いてきました。

あ、資料はどうなんでしょう。アップしちゃまずいですよね。ということで、まだまだセミナーやってますんで、行っちゃってくださいな。K-1使ってるなら勉強になるし、使ってなくても面白いですよ。

ではまた。

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