みなさんこんにちは
のっけからちょっと怖い感じのタイトルですが、別に怖いところじゃありませんよ。
長崎県の佐世保市に行ったとき、ちょっと時間があったので立ち寄ってきました。昨年の夏が初めてだったんですが、もう一度行きたくなって先月再訪してきました。
興味はあるけど、行く機会が……という方のために、写真撮ってきたのでどうぞ。
そんなわけですので、撮影時期に半年ほどの隔たりがあります。写真によっては気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、どうぞお気になさらず。
ちなみに以前紹介した、雲仙やランタンフェスティバルがある長崎市とは結構離れてます。
目次
佐世保海軍墓地って?
正式には『東公園』といいます。旧海軍墓地を整備した公園で、管理は佐世保市です。
海軍墓地は通称、ということですね。他にも『東山海軍墓地』(Googleマップではこれで検索できる)とか『東山公園』(地元の方はこう呼ぶそうです。これもGoogleマップで検索できます)と呼ばれているようです。
正式名称の『東公園』では検索できないという辺りがなんともはや……。
お散歩の方や、ジョギング中の方もいらっしゃいました。
桜の季節には花見客でも賑わうとか。墓地という印象からはかなり外れてますよね。
どんなものがある?
公園内には大戦を戦った軍艦の碑がそこかしこにたくさん建っています。写真撮ってきたんで、一緒に見ていきましょう。
気にする方はいらっしゃらないと思いますが、僕が詳しくないので艦種は碑に記載の通りもしくは最終艦種で分類しています。
にわか知識なので間違ってたら教えてください……。
軍艦碑など
軍艦碑を中心にまとめてみました。慰霊碑などを除く個人のお墓は掲載していません。
戦艦
大艦巨砲主義の花形、戦艦です。金剛型の二番艦『比叡』は神奈川県横須賀市にあるそうです。敷島型戦艦の四番艦『三笠』も横須賀市の三笠公園にいますね。
- 金剛型戦艦 一番艦 金剛
- 金剛型戦艦 三番艦 榛名
- 金剛型戦艦 四番艦 霧島
- 敷島型戦艦 三番艦 初瀬
空母
大艦巨砲主義の終わりと共に台頭してきたのが航空母艦、いわゆる空母です。千歳の碑は福岡県久留米市にあります。一足先に見てきましたよ。
- 加賀型航空母艦 一番艦 加賀
- 蒼龍型航空母艦 二番艦 飛龍
- 雲龍型航空母艦 一番艦 雲龍
- 瑞鳳型航空母艦 一番艦 瑞鳳
- 瑞鳳型航空母艦 三番艦 千歳
- 大鷹型航空母艦 一番艦 大鷹
巡洋艦
準戦艦としての位置付けから駆逐艦の指揮まで幅広い受け持ちの巡洋艦です。妙高型は姉妹艦4隻が全て揃っているんですね。重巡洋艦『鳥海』と駆逐艦『藤波』は揃って沈んでいるため合同のようです。
- 妙高型重巡洋艦 一番艦 妙高
- 妙高型重巡洋艦 二番艦 那智
- 妙高型重巡洋艦 三番艦 足柄
- 妙高型重巡洋艦 四番艦 羽黒
- 高雄型重巡洋艦 三番艦 鳥海 及び 夕雲型駆逐艦 一一番艦 藤波
- 長良型軽巡洋艦 三番艦 名取
- 長良型軽巡洋艦 六番艦 阿武隈
- 阿賀野型軽巡洋艦 三番艦 矢矧
- 松島型防護巡洋艦 一番艦 松島
- 出雲型装甲巡洋艦 二番艦 磐手
撮影できていないもの(見つけきれませんでした……)
- 海門(スループ艦?)
駆逐艦
小型で火力も低いため、戦艦のような注目を浴びることは少ないですが、対空・対潜などの護衛も担います。輸送艦なども護衛しました。所属部隊名が記載してあったりと、結束を感じますね。
- 初春型駆逐艦 三番艦 若葉
- 初春型駆逐艦 四番艦 初霜
- 白露型駆逐艦 一番艦 白露 及び 同二番艦 時雨 及び 初春型駆逐艦 五番艦 有明 及び 同六番艦 夕暮
- 白露型駆逐艦 七番艦 海風 及び 同八番艦 山風 及び同九番艦 江風 及び 同一〇番艦 涼風
- 高雄型重巡洋艦 三番艦 鳥海 及び 夕雲型駆逐艦 一一番艦 藤波
- 睦月型駆逐艦 五番艦 皐月 及び 同六番艦 水無月 及び 同七番艦 文月 及び 同八番艦 長月
- 秋月型駆逐艦 一番艦 秋月
- 秋月型駆逐艦 三番艦 涼月 及び 同八番艦 冬月 及び 桃型駆逐艦 四番艦 柳
- 秋月型駆逐艦 四番艦 初月
- 松型駆逐艦 七番艦 杉
- 樅型駆逐艦 一五番艦 葦 及び 同二〇番艦 蕨
- 樅型駆逐艦 一七番艦 蓮
潜水艦
海のスナイパー、潜水艦です。その特性から単独で行動することがほとんどで、沈没地点や日時が特定されないものも多いそうです。
- 伊百六十八型潜水艦(海大VI型a) 三番艦 伊号第七十潜水艦
- 伊百七十六型潜水艦(海大VII型) 一〇番艦 伊号第百八十五潜水艦
- 伊九型潜水艦(巡潜甲型) 二番艦 伊号第十潜水艦
- 伊百五十六型潜水艦(海大III型b) 五番艦 伊号第六十三潜水艦
その他艦艇
直接戦闘しなくても、様々な役目を持っていた艦船たちです。友鶴事件の『友鶴』もここに碑があるんですね。
- 千鳥型水雷艇 三番艇 友鶴
- 浅間型装甲巡洋艦 二番艦 敷設艦 常磐
- 初鷹型敷設艦 三番艦 若鷹
- 初島型電纜敷設艇 三番艇 大立
- 給油艦 自志岐
- 知床型給油艦 四番艦 佐多
- 第百三十一号輸送艦 第一黒潮
- 運送船 奈良丸
- 公称第八〇〇号曳船
その他
艦艇ではありませんが、各慰霊碑などです。
- 東郷平八郎像
- 海の防人の碑
- 大東亜戦争慰霊碑
- 上海事変
- 第二特務艦隊
- 第四艦隊
- 第六十九防空隊
- 海軍施設部
- 海軍志願兵の碑
- 海軍ラバウル戦友会
- ビルマ方面海軍部隊
- 西部ニューギニア方面海軍部隊
- 佐世保鎮守府 第五特別陸戦隊
- 佐世保鎮守府 第六特別陸戦隊
- 潜水艦合同慰霊碑
- 佐世保重砲兵連隊
撮影できていないもの
- 海南島陸戦隊の碑
その他の施設
公園側に休憩所があります。ここは資料館などの意味合いも含まれているのか、公園の管理室にしては立派なものです。
なかには戦史関連の書籍などもありますので、時間があれば目を通すのもおすすめです。
入り口には矢矧の模型が飾ってありました。
トイレはこの休憩所内と、その外にあります。また、墓地を抜けて上手のグラウンドにも設置してありました。
グラウンドからは市街地が望めますが、眺望がいいというほどではなかったですね。でも気持ちがいい場所でした。
グラウンドの奥手には、土俵らしきものが。ちびっこ相撲でも行われるんでしょうか。遊具などはありませんが、散歩などには良さそうですね。
休憩所の隣、公園の中心に拝殿があります。敬意を表する意味でも、欠かさず参拝したいですね。
全体を回るとそれなりに時間も移動距離もありますので、飲み物を持参するか休憩所脇の自販機で準備しておきましょう。
どこにある?
時刻表は各自でお調べください。
佐世保市交通局のリンク貼っときますね。
車用の駐車場は無料ですが、16:30で閉鎖されますので余裕を持って行きましょう。昨年はこれでバタバタしてしまいました……。
オススメの機材
撮影に行くなら、ですが。
軽量かつコンパクトな機材がオススメ。特にレンズ交換なども発生しないと思いますが、広角~標準域があれば充分だと思います。
こだわりがなければコンパクトカメラ……なんですが、逆光になった時に石碑ってコントラストが低すぎるんですよね。ピント精度が気になるときがあるかもしれません。
取り回し的にはコンパクトなズームつけた一眼レフがいいかも。それと、逆光対策に小さめのストロボ。
今回はストロボなしの撮影でしたが、結構背景飛んでますからね。日中シンクロで明るさを合わせて撮るのも手段ですよ。
- 一眼レフ
- 広角~標準系ズームレンズ
- ストロボ
- 歩きやすい靴
まとめ
昨年、福岡県久留米市の水天宮で『軍艦千歳の碑』を見て、調べてから気になっていたのがここ、佐世保海軍墓地です。
涼月・冬月・柳は福岡県北九州市にあるんですね。wikipediaによると、防波堤になっているとか。なかなか北九州市にいく予定がないので、いつになるかわかりませんが機会を見つけて行ってみたいですね。
公園区画はともかく、墓地内には当然亡くなられた方の墓がありますので、ハメを外しすぎないように、敬意をもって接しましょう。
桜にはずいぶん早い季節に行きましたが、お近くの方は行ってみるのも良さそうです。
佐世保には、僕の大好きな佐世保バーガーもありますし、本当におすすめですよ!
ではまた。