みなさんこんにちは
以前の記事でストロボの基本的な知識について確認しました。
今回は実際のストロボの効果を確認していきましょう。
机の上の知識というよりは実際の効果を見ていく、という感じですか。
基本的なストロボの知識はこちらをご覧ください
今回のストロボも前回に引き続きYOUGNUO YN560-IIIです。
目次
様々な状況での効果を確認しよう
いくつか思いついた内容でテストしています。現像時何も考えずやっちゃったので、色味の違いがありますが、気にしないでください。
ストロボの照射角と光量を確認する
まずはストロボがどれくらいの範囲を照らすのかを確認しておきましょう。
実際にズームがどんなふうに変わるのかを確認します。
上からの照射角を確認してみましょう。すべてSS1/200・F8.0・ISO100・発光量1/4です。
上から確認すると照射角がどんどん狭くなっていくのと同時に、発光のピークポイントがどんどん遠くに移動していってますね。
続いて照射範囲をみてみましょう。すべてSS1/200・F8.0・ISO100・発光量1/4です。
14mmはパネルを引き出していますので光量落ちが顕著ですが、全体的にストロボのズーム域が遠くなるほど照射範囲が狭く・明確になっていきます。
全体に光が均等に回るように発光量が調整されていますね。
ストロボの照射角と効果を確認する
では続いてズームストロボの照射角を変化させた時に描写に影響があるのかを確認しましょう。
すべてSS1/200・F8.0・発光量1/32です。ISOを変更してだいたい同じくらいの露出に併せています。
照射角が狭くなると光量が強くなるため、影の出方が強くなるように感じますが、実際はほとんど変化がありませんでした。
照射角はあくまでも画角のカバー範囲を変更するもので、被写体との距離で影の出方は大きく決まりそうです。画角をカバーするだけの照射角に設定すれば、それ以上広く取る必要はないということですね。
ストロボの発光量と効果を確認する
今度は発光量を変化させたときの効果を確認しましょう。ここでは明るさを統一して確認します。明るさの調整はISOで行っています。
すべてSS1/160・F22・ストロボズーム画角24mmです。
照射角を変更しなければ明るさを合わせたときの効果に変化はありません。ISO感度を上げれば発光量を落とすことができます。
発光量が少なければ続けて撮影することができますし、連続発光によるオーバーヒートや電池の消耗を防ぐことができます。最終的な仕上げに必要な画質を維持できる範囲でISO感度を上げることも手法の一つといえそうですね。
なんか手抜きして全部同じ写真使ったみたいになっちゃったなー
ストロボの距離と効果を確認する
最後にストロボと被写体の距離を変化させて効果を確認しましょう。明るさの調整は発光量で行っています。
すべてSS1/160・F8・ISO100・ストロボズーム画角24mmです。
発光量が強いほど遠くから照射しているわけですが、強い光は明確な影を発生させています。しかし背景にもしっかり光が回っていますし、しっかりとしたイメージになっています。
被写体の影のエッジの出方も確認しながら、最も適した発光量を選ぶようにしましょう。
まとめ
ストロボは光量が大きいほど強く発光しますが、必要以上に焚く必要はないということですね。
どちらかというと被写体との距離をしっかりと考える必要がありそうです。これらのテスト結果を自分自身で確認しておくと様々な撮影の時に役に立ちますよ。
特に直焚きとバウンス(天井や壁に反射させて光を柔らかくする手法)やディフューザー(薄い布など越しに発光させて拡散させる手法)などの違いもわかりやすくなってきます。たくさんの撮影をこなして体で覚えるのも必要ですが、そうそうストロボワークが必要な撮影は一般的にはありませんし、そうであればきちんと実体験に基づいたデータを持っておくと安心です。
今回の撮影結果を組み合せることで簡単なマルチライティングも実現できます。インターネットオークションやフリーマーケットサイトへの出展、他に撮影したい作品や料理など手軽に購入できる格安ストロボが活きてきますね。
またいつかマルチライティングなどは触れてみたいと思います。
これらが何らかのカタチでみなさんのお役に立てば何よりです。
ではまた。