EOS5D MarkⅣは本当に高いのか(vs. EOS-1Dx)

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みなさんこんにちは

EOS 5D MarkⅣ(5D4)と他機種比較、とうとう第4弾ですよ。いつまで続けるのかって、とりあえず次で終わろうかなぁと。意外と時間かかるんです、これ書くの。スペック拾うのに。キャプチャとかで済ませればよかった。

今まで書いてなかったけど、このスペック表、動画系の内容は完全に省いてます。僕が動画をほとんどやらないので、比較するほどモノが言えないというのが本当のところ。下手にスペック入れると触れざるを得ないので、入れませんでした。気になる方は別の方がお書きになってる記事などもご参考に。てことで。

第1弾はこちら
EOS5D MarkⅣは本当に高いのか(vs. EOS6D)

第2弾はこちら
EOS5D MarkⅣは本当に高いのか(vs. EOS5D MarkⅢ)

第3弾はこちら
EOS5D MarkⅣは本当に高いのか(vs. EOS-1Dx MarkⅡ)

第4弾となる今回は、EOS-1Dx(以下1Dx)です。ネット回ってると5D4買うなら1Dx買えるじゃんって結構見たもので。

概要

2012年に発売されたキヤノンの『1』です。オリンピックの年に登場しました。

それまでの、APS-Hサイズセンサーが搭載された高速連写系のEOS-1Dシリーズとフルサイズセンサーを搭載した画質優先のEOS-1Dsシリーズに別れていたモデルが統合された最強のEOS-1です。ただひとつのフラッグシップとして、再び君臨することになりました。

フルサイズかつ高速連写と言うことで、登場時から死角なしと言われている機種でもあります。

キャッチコピーは『写真家の信頼に、進化で応える。”X”Ver.2.0』

後継機の噂

2016年に後継機EOS-1Dx MarkⅡが登場しました。前回扱った機種ですね。つまり、今回は旧機種ということになります。

スペック表

  EOS5D MarkⅣ EOS-1Dx
イメージ
画像素子サイズ フルサイズ フルサイズ
センサー CMOSセンサー CMOSセンサー
有効画素数 3040万画素 1810万画素
DPRAW 可能 不可
映像エンジン DIGIC6+ デュアルDIGIC5+
記録媒体 CFカード(タイプI準拠、UDMAモード7対応)、SD/SDHC/SDXCメモリーカード CFカード(タイプI、Ⅱ準拠、UDMA モード7対応)CFカード対応デュアルカードスロット
記録機能 標準、カード自動切り換え、振り分け、同一書き込み 標準、カード自動切り替え、振り分け、同一書き込み
ファイル名 カメラ固有設定、ユーザー設定1、ユーザー設定2 カメラ固有設定、ユーザー設定1、ユーザー設定2
ピクチャースタイル オート、スタンダード、ポートレート、風景、ディテール重視、ニュートラル、忠実設定、モノクロ、ユーザー設定1~3 オート、スタンダード、ポートレート、風景、ニュートラル、忠実設定、モノクロ、ユーザー設定1~3
ホワイトバランス オート(雰囲気優先)オート(ホワイト優先)、プリセット(太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、ストロボ)、マニュアル、色温度指定(約2500~10000K)ホワイトバランス補正、ホワイトバランスブラケティング可能 オート、プリセット(太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、ストロボ)、マニュアル、色温度指定(約2500~10000K)、カスタムホワイトバランス(5件)、ホワイトバランス補正、ホワイトバランスブラケティング可能
画像の明るさ自動補正 オートライティングオプティマイザ機能搭載 オートライティングオプティマイザにより対応
レンズ光学補正 周辺光量補正、歪曲収差補正デジタルレンズオプティマイザ、色収差補正、回折補正 周辺光量補正、色収差補正 
ファインダー視野率 上下/左右とも約100% 上下/左右とも約100%
フォーカシングスクリーン 固定式 Ec-CV標準装備、交換可能
グリッド表示 可能 可能
水準器表示 可能 水平方向:1°ステップ ±6°
垂直方向:1°ステップ ±4°
AF方式 専用AFセンサーによるTTL二次結像位相差検出方式 TTL二次結像位相差検出方式
AF測距点 最大61点(クロス測距点:最大41点) 61点(クロス測距点:最大41点)
測距輝度範囲 EV-3~18(中央F2.8対応測距点・ワンショットAF・常温・ISO100) EV-2~18(中央F2.8対応測距点・常温・ISO100)
測距エリア選択モード スポット1点AF(任意選択)、1点AF(任意選択)、領域拡大AF(任意選択上下左右)、領域拡大AF(任意選択周囲)、ゾーンAF(ゾーン任意選択)、ラージゾーンAF(ゾーン任意選択)、自動選択AF スポット1点AF(任意選択)、1点AF(任意選択)、領域拡大AF(任意選択上下左右)、領域拡大AF(任意選択周囲)、ゾーンAF(ゾーン任意選択)、61点自動選択AF
測距点自動選択条件 EOS iTR AFの設定による(顔情報、色情報を使用したAFが可能) EOS iTR AFの設定による(色情報、顔情報を使用したAFが可能)
AFカスタム設定ガイド機能 Case1~6 Case1〜6
AIサーボAF特性 被写体追従特性、速度変化に対する追従性、測距点乗り移り特性 被写体追従特性、速度変化に対する追従性、測距点乗り移り特性
AF機能のカスタマイズ 17種 記載なし
測光方式 約15万画素RGB+IR測光センサー使用、252分割TTL開放測光
EOS iSA(Intelligent Subject Analysis)システム

  • 評価測光(すべてのAFフレームに対応)
  • 部分測光(中央部・ファインダー画面の約6.1%)
  • スポット測光(中央部・ファインダー画面の約1.3%)
  • 中央部重点平均測光
10万画素RGB測光センサー使用、252分割TTL開放測光EOS iSA(Intelligent Subject Analysis)システム

  • 評価測光(すべてのAFフレームに対応)
  • 部分測光(中央部・ファインダー画面の約6.5%)
  • スポット測光(中央部・ファインダー画面の約2.5%)
  • 中央部重点平均測光
測光輝度範囲 EV0~20(常温・ISO100) EV0~20(常温・ISO100・評価測光)
ISO感度(推奨露光指数) ISO100~32000 ISO100~51200
ISO感度関連設定 ISO感度設定範囲、ISOオート範囲、ISOオート低速限界設定可能 ISO感度設定範囲、ISOオート範囲、ISOオート低速限界設定可能
HDRダイナミックレンジ調整 自動、±1、±2、±3 非対応
HDR仕上がり効果 ナチュラル絵画調標準グラフィック調油彩調ビンテージ調 非対応
HDR画像位置自動調整 可能 非対応
多重露光撮影 機能・操作優先、連続撮影優先 機能・操作優先、連続撮影優先
多重枚数 2-9枚 2-9枚
多重露出制御 加算、加算平均、比較(明)、比較(暗) 加算、加算平均、比較(明)、比較(暗)
シャッター速度 1/8000~30秒、バルブ、ストロボ同調最高シャッター速度1/200秒 1/8000~30秒、バルブ、ストロボ同調最高シャッター速度1/250秒
ドライブモード 1枚撮影、高速連続撮影、低速連続撮影、ソフト1枚撮影ソフト連続撮影、セルフタイマー:10秒/リモコン、セルフタイマー:2秒/リモコン 1枚撮影、高速連続撮影、低速連続撮影、セルフタイマー:10秒、セルフタイマー:2秒、1枚:静音動作、超高速連続撮影
連続撮影速度 最高7コマ/秒 超高速連続撮影:最高約14コマ/秒
高速連続撮影:最高約12コマ/秒
低速連続撮影:最高約3コマ/秒

  • ISO32000以上(カメラ内部の温度が低温状態のときはISO20000以上)のときは、高速連続撮影時の連続撮影速度が最高約10コマ/秒となる
連続撮影可能枚数 JPEGラージ/ファイン:約110枚(Card Full)
RAW:約17枚
RAW+JPEGラージ/ファイン:約13枚
JPEGラージ:約100枚
RAW:約35枚
RAW+JPEGラージ:約17枚
外部ストロボ用シンクロ端子 あり あり
ライブビュー撮影フォーカス方式 デュアルピクセル CMOS AF 記載なし
ライブビューフォーカスモード 顔+追尾優先AFライブ多点AFライブ1点AF、手動ピント合わせ(約5倍/10倍拡大確認可能 ライブモード、顔優先ライブモード(コントラスト検出方式)、クイックモード(位相差検出方式)、手動ピント合わせ(約5倍/10倍拡大可能)
ライブビュー測距輝度範囲 EV-4~18(常温・ISO100・ワンショットAF) EV1~20(コントラスト検出方式時/常温・ISO100)
ライブビュー測光方式 評価測光(315分割)、部分測光(ライブビュー画面の約6.3%)、スポット測光(ライブビュー画面の約2.7%)、中央部重点平均測光 撮像素子による評価測光
ライブビュー測光輝度範囲 EV0~20(常温・ISO100) EV0~20(常温・ISO100)
ライブビュータッチシャッター 可能 不可
ライブビューグリッド表示 3種類 3種類
液晶モニター形式 TFTワイド3.2型162万ドット TFTワイド3.2型104万ドット
液晶モニター明るさ調整 自動(暗め/標準/明るめ)、手動(7段階) 手動(7段階)
液晶モニター色合い調整 暖色/標準/寒色1/寒色2 記載なし
タッチパネル方式 静電容量方式 搭載なし
カメラ内RAW現像 明るさ補正、ホワイトバランス、ピクチャースタイル、オートライティングオプティマイザ、高感度撮影時のノイズ低減、JPEG記録画質、色空間、レンズ光学補正(周辺光量補正、歪曲収差補正、デジタルレンズオプティマイザ、色収差補正、回折補正) 明るさ補正、ホワイトバランス、ピクチャースタイル、オートライティングオプティマイザ、高感度撮影時のノイズ低減、JPEG記録画質、色空間、周辺光量補正、歪曲補正、色収差補正
画像のリサイズ 可能 可能
画像のトリミング 可能 記載なし
画像の転送機能 静止画(JPEG、RAW、RAW+JPEG) 静止画(JPEG、RAW、RAW+JPEG画像)
Wi-Fi IEEE802.11b/g/n オプションにより対応
NFC 対応 非対応
GPS GPS衛星GLONASS衛星準天頂衛星みちびき 非対応
GPS信号受信モード モード1モード2 非対応
GPS付加情報 緯度経度標高協定世界時(UTC)衛星捕捉状態 非対応
カスタム機能 17種 31種
撮影可能枚数(常温) ファインダー900枚/ライブビュー300枚 ファインダー1120枚/ライブビュー290枚
大きさ(幅×高さ×奥行) 150.7×116.4×75.9mm 約158×163.6×82.7mm
質量 890g(バッテリー、CFカード、SDメモリーカードを含む)/約800g(本体のみ) 約1340g(CIPAガイドラインによる)/約1530g(本体のみ)
使用可能温度 0℃~+40℃ 0℃~+45℃
発売日 2016年9月8日 2012年6月20日
参考価格(amazon) Amazon Amazon
参考価格(キタムラ) カメラのキタムラ 取扱終了

比較考察

もはや5D4と比較するところがほとんどないほどに別物感があるEOS-1Dx。堅牢性と高速連写、口は悪いけれども『威圧感』が優位点といえるかも。

価格帯が近く、最安値だと5D4の価格にに5-6万円ほど足せば先代とはいえフラッグシップモデルが新品で手に入ります。ただ、この2機種で迷う人も少ないだろうとは思うのですが。そもそも高速連写機だと7D2が対抗馬になりますし、作画優先のフルサイズが欲しいなら1Dxは対象になりにくいと思うのです。高感度・フルサイズ・高速連写だと1Dxはかなり優位で、3000万画素が必要なければ選択肢としては最高とも言えますね。

キヤノン公式サイトでは在庫希少のアイコンが点いているので、1Dxを検討しているなら今が最後のチャンスです。カメラのキタムラでは取扱い終了してました。他ではそれなりに扱っているようです。

まとめ

1Dx系はあらゆるシーンで使えますので、僕みたいにとりあえず何でも撮る人にはホントにいいカメラですよね。憧れます。このカメラで素晴らしい写真もたくさん撮られています。

ただ、どうしても世代がひとつ違うカメラでもあります。搭載機能も映像エンジンも最新ではないのです。せっかく買うなら……とも思えますし、モデル最終期の今だからこそあらゆる不具合を潰された完成度の高さが手に入る、とも思えます。悩ましいですが、実際はみなさんここで悩むのかもしれないですね。

結論的には1Dxがお買い得になっている、でしょうか。5D4がフラッグシップ価格帯に近いので、そういう意味では高いかもしれないですね。

ではまた。

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