みなさんこんにちは
昨年買ったものの、全くレビューしていなかったレンズがありましたので、今回はこれをレビューしたいと思います。
ちょっとだけ以前の記事でも触れましたけどね。
このレンズを買って、超望遠欲しい病はとりあえず収まってます。
目次
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
広いズームレンジを持ちながら、全域で高画質、機動力、操作性を兼ね備えた望遠ズーム。新コーティング技術ASC(Air Sphere Coating)によりフレア・ゴーストの大幅な抑制を実現。手持ち撮影をサポートする4.0段分の手ブレ補正、瞬時のズーム操作を可能にする回転式ズーム、0.98mまで寄れる近接撮影能力など、さまざまな撮影現場に対応する幅広い機能を搭載しています。APS-Cサイズセンサー搭載機種では160-640mm相当の領域をカバーします。
引用:キヤノン
実は、このレンズを購入する前にタムロンのSP150-600mm f/4.5-6.3 Di VC USD G2 <A022E>という超望遠ズームを購入していたのでした。
この<A022>の購入の際に、EF100-400LIS2も候補に上がっていたんですが、高価だったこともあり、使用頻度を考えて除外していたんですよね。
なぜキヤノンのレンズに買い替えたかはまた今度。
今回は4倍ズームを採用するレンズとして、非常に評価の高いこのレンズのレビューをしていきます。
取り回し:★★★★☆
400mmをカバーするズームレンズとしては取り回しのいいレンズだと思います。
現在ではタムロン・シグマからコンパクトな100-400のズームレンズがでていますが、購入当時はありませんでしたからね。
ちなみに、サイズと重量の比較は以下のとおりです。
メーカー | 製品名 | 最大径x長さ | 重量 |
---|---|---|---|
キヤノン | EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM | 94.0×193.0mm | 1,570g |
タムロン | SP150-600mm f/5-6.3 Di VC USD G2 | 108.4×260.2mm | 2,010g |
シグマ | Contemporary 150-600mm F5-5.6 DG OS HSM | 105.0×260.1mm | 1,930g |
シグマ | Sports 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | 121.0×290.2mm | 2,860g |
タムロン | 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD | 86.2×199.0mm | 1,135g |
シグマ | Contemporary 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM | 86.4×182.3mm | 1,160g |
キヤノン | (参考) EF70-200mm F2.8L IS II USM | 88.8×199.0mm | 1,490g |
キヤノン | (参考) EF400mm F5.6L USM | 90.0×256.5mm | 1,250g |
後発の100-400mmで、かつ望遠側の開放F値がF6.3となっているシグマとタムロンがもっともコンパクトですが、実は長さ的にはほとんど同じなんですね。
径が一周り細いかな。重量はさすがに軽く仕上がっていますが。
そして150-600mmクラスのスームレンズは非常に大きいですね。重さももちろん重い。
実はEF100-400LIS2はEF70-200LIS2とほとんど同じ大きさなんです。100-400LIS2の方が若干太めですけど。
そして以外なことに、単焦点であるEF400mm F5.6L USMの方が大きい(長い)んですね。単焦点は沈胴鏡筒を採用できない(しない)ので、その影響だと思います。100-400LIS2をフルに伸ばすと270mmを超えますので。
表現性:★★★★★
悪くないです、というか非常にいいですね。
色合いはキヤノンらしく若干暖色系に転ぶように見えますが、再現性も高いです。
ボケもなめらかで、開放値的に積極的に活用するという雰囲気ではありませんが、開放から使えます。
周辺光量落ちは開放で発生しますが、望遠レンズはそもそもトンネル効果を狙うことも多く、個人的にはあまり気にならないですね。
機能性:★★★★☆
ISモード1/2/3を搭載していることで、さまざまなシチュエーションに対応できます。
先代は直進ズームを採用していて、このせいで防塵防滴構造が採用できなかったらしいのですが、回転式ズームとなった本レンズでは採用されています。多少の悪天候だと撮影が継続できるという安心感は大きいですね。
フォーカスリミッターは3m~∞です。正直もう少し長くても良かったかな?でもスポーツ系の撮影だと、思ったより近くに来ることもあるしこれくらいが使いやすいのかも。
ズームリングは鏡筒の先端にあり、トルク調整リングが備わっています。ズームリングが先端にあるのが気に入らないという人もいますが、ズーム幅も広いしズーミングで伸びた際の重量バランスを考えるとこの構成がいいと思います。実際使いやすいですしね。
トルク調整を重くすると、ズームロックの代わりとして使えるくらい重くなります。逆に軽くすると自重で落下します。レンズ先端を持って伸縮させられるほど軽くなりますが、このような使い方は想定外とのことですから、操作の際は注意ですね。壊れてはいませんが。
手ぶれ補正は4段です。ただ、超望遠ですから油断は禁物。
上記写真にレンズを2本並べているものがありますが、手前のレンズはEF70-300mm F4-5.6L IS USMです。比較として。
このレンズは、フードのPLフィルターを操作するための窓があります。フードも深いので、ありがたいですが、開きやすいのが何とも……。ロック機構がつくといいんですけどね。
三脚座はフット部分だけ外れます。取り外し用のノブにはロック機構があり、勝手に緩まないようになっています。
総じて、付いていない機能はない、といったところですかね。
コストパフォーマンス:★★★☆☆
400mmが手軽に欲しい、ということなら他に選択肢が増えていますのであまりメリットがないかもしれません。
テレコンつけてF8のAFが出来ることや、防塵防滴構造であること、信頼感などから選択されるレンズだと思います。
400mm付近まで欲しいが、めったに使用しないということなら画質はともかくとして、EF70-200mm F2.8L IS II USMにテレコンでもいいわけですし、価格もそんなに変わりません。開放値が明るいため、他の表現も増えるでしょう。
AFの速度も重視されるスポーツの撮影や、圧縮効果を活かした風景の撮影、野鳥などの望遠域を多用する撮影など目的がしっかりしている場合はおすすめです。
オススメ度:★★★☆☆
前述したので詳しくは書きませんが、目的を持って選ぶレンズであることは確かでしょう。
ただし、買って後悔するようなレンズではありません。
競合する製品
まとめ(総合評価):★★★★☆
運動会、スポーツ撮影、サーキット、野鳥、風景となんでもござれのオールマイティーレンズです。かといって画質もしっかりしていて、スキがない1本です。
このレンズでなんでもこなせるわけではありませんが、24-104と100-400があればかなりの撮影シーンがカバーできることもまた事実です。
200mmまでのレンズに不足があれば、一度手にしてみることをオススメします。
ではまた。