みなさんこんにちは
先日訪問した鹿児島城(鶴丸城)ですが、ここには歴史民俗資料館『黎明館』があります。
ついでにと行ってまいりましたので、ご報告です。
鹿児島城はこちら
黎明館
鹿児島城は大きなタイプの城ではありませんが、それでも歴史資料館としては充実した大きさです。
お城って大きいんですねぇ……。
1F
1階はガラス張りの地形模型の上を歩きながら常設展示コーナーを進みます。
原始・古代の鹿児島ということで石器時代からの歴史ですが、ここはこの時代が大好き!という人でないと難しいかも。
面白かったのは建物の中で祈る人を再現した展示です。ホログラフを用いて中で人が動くんですが、人形と異なり浮き上がっているため独特の雰囲気があります。子どもなんかは興味津々かも。
また楯などの出土品もあり、古代の戦史に思いを馳せるのにうってつけですよ。
奥には中世から近代の鹿児島コーナーがあります。ジオラマなんかも充実していて、飽きない構成。というか、しっかり見ているとここまで結構時間がかかります。
江戸時代の木曽川治水を薩摩藩が負った際の書付などもあります。この木曽川治水とは、前回の記事でちょっと触れている宝暦治水事件のことです。
そして近現代の鹿児島コーナーでは天文館通りを再現した一画が見どころです。時間によって変化し、往時を懐かしみながら見たいところ。その当時は知らないんですけどね。
殺伐とした話では寺田屋事件の刀なんかもあります。
この階だけでずいぶん時間を使ってしまいました。
2F
2階は民俗・文化に焦点を当てた展示が中心です。
鹿児島は地理的に古代から異文化交流が非常に盛んで、特に伝承からくるような祭りの形態に東南アジアから琉球諸島とも密接な関わりがあるといわれています。
そういった側面から、祭りの面や風俗を集中的に展示しているのです。
お祭りというか、お面を見るだけでも面白いですよ。
またシラス台地(火山堆積物の地形)に寄り添った農業の歴史や、漁業などもここで取り上げられています。サトウキビは奄美の特産ですが、藩政の重要な財源でもありました。『黒糖地獄』と呼ばれるほどの強力な搾取もあったとか。
そういう視点でみるとまた新たな思いが湧き上がってきます。
3F
3階は美術工芸品です。
日本画や薩摩焼、薩摩刀などの展示がありますが撮影禁止ですので、ぜひ直接見に行っていただければ。
アクセス
鹿児島城(鶴丸城)の本丸跡に建っています。
鹿児島市電で市役所前駅下車です。市役所の脇を通り過ぎて、裏手に回ると見えてきます。
近く(二の丸跡)には県立図書館や近代文学館もありますので、一日じゃ足りないくらい充実できると思いますよ。
料金・開館時間
料金
- 一般 310円
- 高校・大学生 190円
- 小・中学生 120円
開館時間
- 午前9時から午後6時(入館5時半まで)
休館日
月曜(祝日の場合は翌日)・毎月25日(土日は開館)・年末年始
まとめ
じつはこんなに充実した建物だとは思いもしなかったんですよね。
なのでろくに下調べもせずに行ってしまったんですが、行かれる方はぜひ、鹿児島の歴史をちょっとかじってから行くといいんじゃないでしょうか。すごく充実していて、様々な事件や歴史の分岐点に関連する展示が多かったです。
また時間を作って、一日のんびり見て回りたいですね。
ではまた。