野生の猿の撮影に必要な3つの条件

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みなさんこんにちは

野生動物の撮影はしたことがある?

ないって人、実は野生動物って割とそこら辺にいるんですね。

九州には熊はいない(いるかもしれないという情報はある)が、猿・イノシシ・鹿など場所さえ調べていけば撮影できるスポットはいくつもある。

そんなわけで、今回は猿の撮影。簡単だから一回行っとこう。

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どこで撮れる?

猿が出現するスポットはいくつかあって、今回は敷居も低く必ず(ほぼ)会えるということで大分県に行ってきた。九州に限らず、猿が簡単に撮影できるスポットとしては、例えば高知県にある大堂お猿公園や長野県にある地獄谷野猿公苑なども撮影できる。

都井岬で撮影した野生馬(御崎馬)

九州にも不確定要素が大きいが、宮崎県の都井岬付近も猿が多く生息する。ここは野生馬も見られるので、機会があれば紹介したいと思う。最近行ってないので、紹介するほど情報がないのが残念。猿だけなら幸島の方がおすすめかな。都井岬の猿は餌のために人を襲うこともあるので。

調べてみると結構あるので、行ける範囲の場所にもひとつくらいあるかもしれない。

高崎山自然動物園

うみたまごの隣に併設されたおさる館

今回撮影に向かったのは、高崎山自然動物園だ。

大分県の大分市と別府市のほぼ中間に位置する場所で、九州沿岸を走る国道10号線沿いとアクセスも良好。

向かいにはうみたまご(水族館)もあって、行ったけれど雨が……みたいな悩みもなくて済む。近くの別府は温泉地としても有名で、旅行にもおすすめ。何度も行っているけれど、温泉には一回しか入ったことがない。今回も入らなかった。理由は後述。

必要なもの

  • 望遠を備えたカメラがあれば望ましい

個人的には、200から300mm程度あると撮影しやすと思うけれど、100mmでもある程度問題なく撮影できたので、キットレンズの望遠側で充分撮影できると思う。ただ、被写体までの距離が取れた方が気持ちが楽なので、持ってなければ用意していいんじゃないかな。今後も使えるし。超高倍率ズームでもいい。最短撮影距離が短いレンズのほうが、いざという時役に立つ。

広角レンズ~標準レンズはあってもなくても。慣れないと距離を詰められない(慣れててもやっぱり怖い)ので、記念写真撮るなら標準一本あればいいと思う。今回は持参したものの使うことはなくG5x(コンパクトカメラ)で代用した。

一人なんで記念写真は撮ってないけどね。

TAMRON 望遠ズームレンズ SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD キヤノン用 フルサイズ対応 A005E
SIGMA 高倍率ズームレンズ 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM キヤノン用 APS-C専用 883546

  • レンズフードは準備しよう

レンズフードはあったほうが安心できる。ハレ切り(レンズに直接光が当たらないようにする)はもちろんのこと、猿は檻の中にはいないので上から色々なものが降ってくる。もっぱら葉っぱと枝くらいなんだけど、運が悪いとう◯ことか降ってくる。

ちなみに、いままで遭遇したことはありません。

高崎山自然動物園は名前に山とついてはいるものの、そこ数百メートルで海という条件なので光も埃も場合によっては影響してくる。転ばぬ先の杖というわけで。

レンズフードは純正が安心だが、汎用のラバーフードは利便性が高いため、ひとつ持っておいてもいいかも知れない。ガラス越しの夜景とか、水族館とかで使えるので便利。ただ、望遠向きではないんだよなぁ。

  • 手持ちしなくてすむバッグが便利

撮影中にそこら辺に置いておくことはできないので、リュックやスリングバッグなどの両手が空くタイプのバッグがおすすめ。手荷物はすべてまとめておいた方が安心して撮影できるので、しっかり収納出来るものを持参しよう。

Koolertron 一眼レフカメラバッグ カメラリュック 女子用 おしゃれカメラキャリングケース (ブルー)

注意すること

五ヶ条の注意書き

五ヶ条の注意書き

道中にも注意版が出ているけれど、この3つは必ず守る事。

  • さわらない
  • 餌を与えない
  • 目を合わせない

目を合わせることで、猿が喧嘩を吹っかけてきたと感じるらしい。相手が鳴きだしたら(鳴かなくてもやばいと思ったら)目を逸らすこと。他のところでは歯を見せないなどというのもあるけれど、高崎山での説明には特に言及なし。現在は一般観光客からの餌付けをしていないため、一般客への好奇心はないようだ。

ちなみに、誕生日であることを入場ゲートで証明できると特別に餌やりをさせてもらえるらしい。何度も行っているけれど、今回初めてそんなものがあることを知った。というか、見て知ったんだけど。おじさま楽しそうだった。

公式HPに記載が見つからなかったので、興味がある方は直接お問い合わせを。

勝手に餌やりすると、自分ひとりはいいかもしれないが、次に行った人が猿に餌をせがまれることになる。絶対にしないこと。怪我の原因にもなるので、餌らしきものが見えないようにする配慮もしておこう。具体的には、全部バッグに入れてフタをしておくこと。

そして何より、相手が野生だということを忘れないで

詳しく言わなくても、そんなことわかってるよね?ね?

高崎山自然動物園では、お約束5か条と称して看板を掲げているので、行ったときにはきちんと見て、マナーを守って撮影しよう。

設定

ISO感度をやや高め(ISO400-800)にしておいて、絞り優先AE(Avモード・Aモードなど)にしておけばいいと思う。絞り値はお任せ。開放過ぎるとピントがシビアになるため、F5.6-8くらいが扱いやすいんじゃないかな。あとはシャッター速度とご相談。

AFモードは移動中は動体予測。毛づくろいを撮るなら一点AFでも。慣れた方法で大丈夫。親指AF使えると便利なんで、ちょっと練習してもいいかもね。

親指AFは今度解説しようかな。

とりあえず、撮ってみて考えたらいいと思う。

撮影時期

今回、ちょっと時期が悪かったかもしれない。

首になんかついてる。識別票かな?他にも何頭かこういうやつがいた。職員さんに聞けばよかった。

首になんかついてる。識別票かな?他にも何頭かこういうやつがいた。職員さんに聞けばよかった。

猿の習性上、だいたいこんな感じで時期がやってくる。割と個人的な感覚なので、場所や個体群によって変わってくると思われる。というか、この認識自体が間違っている可能性も……

  • 5月-8月   出産(小さい猿が見られる)
  • 9月-10月  餌が豊富(秋は山の樹が結実する)なため、見られる数が減る
  • 10月-11月   繁殖期のため、顔と尻が赤くなり、猿らしさがある
  • 12月-4月   山に食料が少なくなり、餌付け場で観察しやすくなる。また、冬毛になる

もうちょっと後だと、お顔が真っ赤な猿が撮影できるので、せっかくならこの辺からがおすすめ。ちょっと早く発情期を迎えた猿はいたけど、ほぼいない状態だった。

でもまぁ、子猿が遊ぶシーンも見られるし、どの季節に行っても楽しめるのは間違いない。



アクセス

高崎山自然動物園
〒870-0802 大分市神崎3098-1
TEL:097-532-5010

高速道路の最寄りは大分ICか別府ICで、どっちからも大体同じくらいの距離。30分はかからないくらい。駐車場は真向かいのうみたまごの駐車場を利用。駐車料金は自家用車で410円/日だった。

公共交通機関は別府駅または大分駅から高崎山自然動物園下車。

入園料は一般510円。入園口から猿寄せ場までのモノレールもあるけれど、歩いたってたかが知れた距離だし、自然の中を歩くのも楽しい(途中にも猿がウロウロしている)から、せっかくなら歩きたい。ベビーカーとか車椅子とかでも行けるのがいいところ。

公式サイトはこちら

高崎山|高崎山自然動物園

ギャラリー(クリックで拡大)

まとめ

舗装もされていない山道を、えっちらおっちら進んで、数日から数ヶ月も張り付いて撮影するものが野生動物だと思われがちだ(そしてその認識はあまり間違ってない)が、手軽に撮影できるのがニホンザル。

檻の中にいない動物との距離感は、体験したことがない人にはきっとわからないだろう。

お互いにマナーとモラルを持って撮影すれば、ハードルも高くないし難しいこともない。撮影場所によっては、人間と近しくなりすぎて手荷物などに被害が出る可能性もあるから、気持ちと準備は万全で望みたい。

もう一度言っておく。猿の撮影に必要なことは、次の3つ。

  • さわらない
  • 餌を与えない
  • 目を合わせない

ぶっちゃけ檻もないし、撮影しやすいのでおすすめ。

由布岳が完全に隠れてしまった。本当は画面-右側にある。中央夕焼けどころか、この後雨に見舞われた。昨日は晴れって言ってただろ!

実は今回、本当は由布岳に登ろうと思っていた。計画時は条件的に雲海が見られそうな感じだったんだけど、山頂部のガスがひどくて撮影ができなさそうだったから急遽予定変更。夕方には晴れるかと思いながら撮影していた。

日没時間に合わせて、夕焼けと由布岳-星と由布院夜景を撮影するように移動したけど、ますますガスが出てきてまったく予定通りに進まず。夕方は天気が回復しそうな雰囲気があったんだけれど。

一旦移動してしまうと、別府から由布院はそんなに遠くなくても、戻る気にならず……。温泉は今回もおあずけ。

今年は予定を立てるたびに天候が悪くなるというなんだか凹む状態が続いている。天候が悪くてもそれなりに撮影できるような腕も知識もないし、困ったもんだ。

ではまた。

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