みなさんこんにちは
今回の未来技術遺産は昨年、2016年に登録された製品です。
過去のピックアップはこちら
最近更新するの忘れてました……。
目次
2016年に登録された未来技術遺産
No.表記は登録番号です。
No.212 アレグレット PDR-2 2016年登録
耳慣れない機種名かもしれませんが、これは東芝製です。当時の東芝はこういったおしゃれな感じのネーミングだったようですね。
これまでCCDしか使われていなかったデジタルカメラに、初めてCMOSセンサーを採用したカメラです。
CCDは解像度に優れる反面、消費電力が大きくバッテリー搭載の関係もあって小型化が難しかったんですね。そこで1997年にこの製品でCMOSを搭載したということです。
他にもメリットはあり、構造上スミア(光源に白い筋が入ってしまうこと)が発生しないなどがあります。デメリットももちろんあるんですが、今のコンパクトで軽いデジタルカメラを実現するためのさきがけとなったモデル、ということですね。
バッテリー持ちをアピールするために省いた機能もあるようですが、当時は色々と冒険できた時代、ということかもしれません。
日本カメラ博物館で見ることができるようです。
プレスリリースがありますので、興味がある方はどうぞ。
No.220 デジタルラボシステムFRONTIER 2016年登録
(スキャナー&イメージプロセサー:SP-1000、レーザープリンター:LP-1000)
― 世界初のデジタルミニラボ・カラープリントシステム ―
1996年に富士フイルムから発売されました。
アナログフィルムをデジタル読み取りすることで、デジタルデータでもアナログデータでも高画質なプリントを作成することができるようになったミニラボシステム。
一般ユーザーがシステムを使うことはないけれど、恩恵はかなり受けてきた(いる)はず。個人で持ってもモトは取れないですが、写真を長くやってきた人こそこの恩恵は受けているはず。
当時子どもだったよ、という人も記念写真なんかで知らない間にお世話になっているものです。
写真って時代時代で発色なんかの傾向があり、同じように見えていても流行り廃りがあるんですよね。
番外
個人的に面白かったものを。
No.211 酵素パワーの「トップ」 2016年登録
洗剤も登録されるんですね。これは時代的に水質汚染が問題視された時代に、その問題点を解決して販売したものだそうです。
1979年から製造されていて、いまだにお世話になっているとはすさまじい製品寿命です……。
洗剤といえばトップ!みたいな人も多いのではないでしょうか。
まとめ
東芝がカメラを作っていた、なんて知らない人の方が多いような気がします。
しかも技術的に歴史に残るようなカメラをです。
ある商品カテゴリーの黎明期には、色々なメーカーが参画し多種多様な製品が登場しますので、後から眺めると面白い物がいっぱいあるんですよね。買うときには地雷にもなりかねない問題ですけど。
古い製品を持ってるよ、という人はぜひ引っ張り出してみると面白いかも。
次回は今年、2017年の登録をみてみましょう。話題になったものもありますので、意外性が少ないかな?
ではまた。