写真に関係する未来技術遺産って何がある?【2012年登録】

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みなさんこんにちは

今回は未来技術遺産の第3弾、2012年登録分をご紹介しましょう。

知る人ぞ知るアレ、です。

前回までの記事はこちら

写真に関係する未来技術遺産って何がある?【2008-2009年登録】
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写真に関係する未来技術遺産って何がある?【2010年登録】
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2012年に登録された未来技術遺産

No.表記は登録番号です。

No.113 液晶デジタルカメラ QV-10 2012年登録

― デジタルカメラ普及の先駆け ―

ということで、2つ前のDC-90が実を結んだのがこのカシオQV-10です。

この機種は世界で初めて背面の液晶パネルを搭載したモデルです。

これまでにも市販のデジタルカメラはあったんですが、この機種はその中でも今のデジタルカメラの特長をしっかりと備えているものです。

その特徴というのがこれら。

  • 撮影した結果がその場で確認できる(液晶パネルの初搭載)
  • フラッシュメモリへの保存(デジタル画像での保存)
  • パソコンとの接続による画像の移動(デジタルデータとして取り扱える)
  • その場で不要な画像の消去ができる

これらの特徴を備えていました。しかし、外部メモリへの保存には対応しておらず、パソコンへ都度データを移す必要があったのは当時の時代背景を反映しているとも考えられますね。

製作は1995年ということです。この年はWindows95の発売があり、手軽に扱えるPCが普及してきたこともデジタルカメラの時代を後押ししたといえるでしょう。

画素数は25万画素。PC取り込み後は約7万画素(320×240ドット)ということで、いまでいうサムネイルみたいな画像が生成されていたんですかね。1995年当時は携帯電話の液晶もモノクロですし、iモードも始まっていませんでした。待受画像という発想はなかったんじゃないでしょうか。

ではインターネットはどうかというと、これはパソコンのものという時代でした。

画像も少ないため、動画どころかテキスト主体のコンテンツばっかりだったんですね。リッチコンテンツが豊富にある現代では想像しにくいですが。

これがあればフィルムカメラは必要ない、というものではないですが新しもの好きな方やインターネットコンテンツを作成している人たちが飛びついたのも頷けそうです。

まとめ

2012年登録のものは1つの紹介となりましたが、この年にはシャープが開発した液晶付き電卓(1973年製作)が登録されていて、この技術が1995年のQV-10につながっているんだと思うと感慨深いものがありますね。

テレビをみているとQV-10があたかも世界初のデジタルカメラのように扱われているように見える時もありますが、前述したようにそれ以前もデジタルカメラはありました。紹介した中では前回のDS-1Pなんかは試作機ですが、そうですよね。他に未来技術遺産に登録されているカメラもQV-10以前の製品があります。これは今後ご紹介していきますね。

次回のご紹介は2013年登録分を予定しています。デジタル話も続きますが、アナログ製品も登場します。

また、おつきあいいただければ。

ではまた。

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