【フルサイズミラーレス】今後の予測

いいと思ったらシェアしてくださいね!

みなさんこんにちは

今年はフルサイズミラーレスに大手2社(ニコン、キヤノン)が参入し、パナソニックもフルサイズに着手するなどある意味でフルサイズミラーレス元年とも呼べる年になってきました。

僕はミラーレス否定派ではないものの、まだ熟成が必要だと考えています。

しかし大局はミラーレスシフトが起こっていることもまた事実で、一眼レフ派が安泰というわけでも無さそうです。

そんなわけでミラーレスと一眼レフの今後をちょっと予想してみました。

こういう予想はだいたい外すのが僕ですので、話半分(それ以下か?)で読んでもらえれば良いのかなと。

スポンサーリンク
レクタングル大

ソニー

Eマウント

引用:ソニー

APS-Cサイズセンサーを搭載するミラーレスにおいて、Aマウントはa77II、Eマウントはa5100/a6000/a6300/a6500を抱えるソニーです。しかしそのラインナップは極端です。

あくまで高画質高性能を追究するフルサイズミラーレス群と比較して、APS-Cモデルは軽量かつコンパクトをコンセプトにしたような商品展開です。性能面で劣るようなものではないのにも関わらず、メインストリームになりきれていない現状があります。

そこで今後の予測としては、EマウントAPS-Cのハイエンドモデルにa7/a9系のデザインを落としてくるのではないかと考えています。

理由はただひとつ。

本気の撮影に対応していないということ。

基長線を長くとる必要があるレンジファインダーならいざ知らず、設計の自由度が高いミラーレスにおいてあのファインダー位置はないでしょう。ターゲットユーザーがエントリークラスならファインダーの優先度は低いでしょうが、ライトからハイアマチュアクラスへと誘導するためには弱すぎます。

また他社からの流入が中心であったソニーは、今後流出を防ぐ必要も出てきます。今まで動体『も』撮れますよというスタンスだったものを変えていかなければならないはず。現状のラインナップを埋めるAPS-Cハイエンドは出ると予想します。

Aマウント

正直厳しいでしょう。

リソースの集中を図るために廃止される可能性が高いと思います。特にキヤノン・ニコンがフルサイズミラーレスに参入してきた以上、もはや一眼レフの戦場で戦う必要が薄れています。このままアナウンスなくモデル末期まで走り続けてフェードアウト、でしょうか。

キヤノン

RFマウント

EOS Rでフルサイズミラーレスへの参入を始めたキヤノンですが、EOS R自体はいわゆる中級機の位置付けです。

ここにハイエンドとローエンドのモデルを投入することは必然です。特に高画素系のモデルは先行他社に既にありますので、早急に投入(発表)されると睨んでいます。

EOS Rが発表! 買う?
みなさんこんにちは キヤノンがフルサイズミラーレスシステム『EOS R』を発表しました。 先行するソニー、先日はニコンと...

EFマウント

少なくとも東京オリンピックが開催される2020年まではハイエンドモデル(1DXクラス)が走り続けると思います。そのため、未更新となっているレンズ群のうち、超望遠レンズの更新を優先すると考えています。

広角から標準で撮影する領域(インタビューや風景など)ではミラーレスの優位性も高いため、6D系はほぼ現状を持って終了するのではないでしょうか。

不安定なのがマルチロール機となっている5Dクラス。ユーザーニーズが大きく別れてくることが予想されます。そのため、次期5D(5D5?)はEFマウントで登場させ、これを1D系を除いたフルサイズ一眼レフの最終モデルとして残すのでは?と思います。

EF-Sマウント

ボトムエンドのKissシリーズは後述のKiss Mが登場したことにより、次期Kissの登場(iなしのモデルは出ないかも)以降ミラーレス化が進むと考えられます。ただし、ステップアップとしてのエントリーモデルが不在となることを考えると、80D後継(90D?)までは出てくるのではないでしょうか。

APS-CフラッグシップのEOS 7D Mark IIに関しても、動体に強いモデルとして次モデルまでは出てくると考えられます。

レンズマウントとしてのEF-Sは大きな製品は出ず、ラインナップの集約が行われると思います。とはいえ一気に減らさずに生産を絞る形での減少、ですかね。

各次モデルの登場から収束まで数年(今後の5-6年程度?)を見越してのラインナップ編成だと予想しています。

Kiss系の機種(Kissと4桁モデル)を除くと実質的なラインナップは少ないので、移行がスムーズにいけば大きな混乱はないと思われます。

EF-Mマウント

路線としては継続だと考えられます。

広角~標準(中望遠)までの単焦点、いわゆる並単がいくつか出る可能性はありますが、それもゆっくりしたペースでしょう。主力は軽量ズームであることに変わりはないはずです。

ボディは新規投入のKiss Mを基準に、EVF(電子ファインダー)のないモデルをKissシリーズに統合、ラインナップの整理が行われると考えられます。

M5はKissシリーズの上位に戻され、現在でいう80Dから7Dのクラスに落ち着くのではないでしょうか。奇数番で落ち着いているので、M5 mark IIなどのモデルナンバーで固定されるかもしれませんね。

RFマウントがあるので、無理な性能は狙わず安定したモデル展開になると思います。RF→EF-Mのマウントアダプタが出るといいんでしょうけど、フランジバック2mm差だと厳しいか。キヤノンは昔はFD→EOSマウントアダプタも出したし、実は計画してるとか?ないでしょうけど。

ニコン

Fマウント

FXモデル

大筋はキヤノンと似た感じになると思います。

枯れた(枯れてないけど)技術こそ安心して使える、ということでD5後継はオリンピックまでに登場すると考えられます。ネイティブのレンズも多く、会社保有の機材も多いだろうというのも理由です。

D850は登場も新しく、2020年までにリニューアルする理由もないため、このままZシリーズに統合されるかもしれません。可能性が高いのはD5後継のさらに後継で統合されることです。

MF→AFの際、ボディの大きさが大きいことを(各社)嫌がってF4はバッテリーグリップ分離型としましたが、結局フイルム→デジタルでは性能向上のために一体型の大きなボディになりました。今回の一眼レフ→ミラーレスでは小型化への回帰もポイントのひとつです。ニコンはFマウントも継続すると明言していますが、そのためにはある程度の小型ボディである必要性があります。バッテリーグリップをつけることで性能が向上するニコンのシステムは小型化への親和性も高いと考えられます。

それを踏まえるとD850はしばらく継続、ロングセラーでD一桁機に統合が自然な流れではないでしょうか。

DXモデル

Zマウントはひとまずフルサイズモデルの拡充を急ぐと考えられますので、エントリーモデルからのラインナップは統合と縮小を行いながら継続すると思います。

エントリーはD3500の後継までは登場するでしょう。中級機はD500系とD7500系が統合、D5000番台は廃止かな。そのままでは価格帯が開いてしまいますが、Zマウントの拡充とFマウントモデルの維持を考えたとき、この辺が落とし所のような気がします。

Zマウント

引用:ニコン

高画質機と高速機をリリースしてきたので、次はD600-700番台に相当するモデルではないでしょうか。より軽量・安価なモデルでのラインナップ完成が、まずは目先の目標になると思います。

レンズはロードマップが出ていますので、それに従って進めていくとしても高性能レンズが中心です。それに見合ったボディ(つまりフルサイズ)を最優先としているのは間違いないでしょう。

DXモデルが登場するかは謎です。出すつもりはあるでしょうが、ニコンはこの手が非常に苦手ですからね……。登場は早くても2019年後半以降かなと。D500があ2016年のモデルですし、ニコンミラーレスは上位から埋めていく方針のようなので、2020年末付近がDXミラーレスの登場時期としてはありえそうな気がします。

パナソニック

Lマウント

先日発表があったばかりなので、ボディに関してはこの2機種を中心に進行すると考えられます。

下位機種に相当するモデルの登場ですが、S1下位のモデルとしても4Kフォトなどを搭載した場合に連射性能などの差がつけにくいという部分があります。またマイクロフォーサーズを擁しているため、あまりな廉価機は発売しにくいとも考えられます。そこで、さらに動画に特化したモデルの登場があるのではないでしょうか。

映像機器で強みを持つパナソニックですので、この利点は大きく活かしてくると思います。

レンズ等はリリース予定があるようなので、今回は割愛。

パナソニックがフルサイズミラーレスの開発を発表!
みなさんこんにちは 先日ニコン、キヤノンとフルサイズミラーレスの製品を発表しましたが、今回パナソニックが開発の発表を行いました...

マイクロフォーサーズ

ラインナップの整理を行ったばかりですし、このラインナップで進むと思われます。

マイクロフォーサーズからの撤退ですが、これはないでしょう。Lマウントアライアンスで強固になっているライカブランドのレンズをこの時点で廃止する理由はありません。また、軽量システムをすでに持っていることで、ユーザーニーズに十分対応できます。このメリットがあるためパナソニックはAPS-Cの投入をする必要がないとも考えています。

つまり、後継機もきちんと出てくると。

ただし普及機はもう少し絞られるかもしれませんね。GXシリーズをGFシリーズの差が小さくなってきていますし、開発リソースを集中させることもできます。

シグマ

Lマウント

Lマウントアライアンスへの参加を発表したシグマですが、フルサイズミラーレスへの参入も行うようです。シグマといえばFoveonですので、それを活かしたモデルとなるでしょうが、解像重視のネイチャー向けになるような気がします。

少なくともLマウントがネイティブで動かせるマウントを自社で持つことができるため、開発方向性は極端に尖ったレンズだけでなく、一般的に活用頻度が高いものも優先的に開発されると予想されます。

SAマウント

SAマウントは継続ということなので、一安心。やはりシグマがカメラメーカーに一歩を踏み出したマウントなので、無くすのは惜しいという考えなんでしょうか。

ライカ

Lマウント

ライカはすでにLマウントで走り続けていますので、方向性はそのままでしょう。パナソニック・シグマに期待されているのはLマウントの拡大です。ライカのブランドイメージを失い、価格競争に飲み込まれないようにするためには現状のイメージ戦略はひじょうに重要な意味を持ちます。

その一方で、高価であり一般的でないというイメージが根付いているのもまた事実。そのため、(口は悪いですが)下位機種としてのブランドパートナーを広げたいという思惑は充分に考えられます。今後はさらにLマウントを採用したパートナーを増やすことが考えられます。

場合によってはLマウントに限らず、ライカブランドのサードパーティレンズを今以上のメーカーに増やす、という方向も予想されます。

富士フイルム

中判に注力

フルサイズシステムは出さずニッチ市場へ

Gマウント & Xマウント

1億画素の発表が行われたGFXシステムですが、このまま高画素モデルに取り組むのことが考えられます。また、XマウントもこのままのAPS-C路線で継続すると考えられます。

富士フイルムはブランドイメージとして高品質を売りにしていますが、他社へ真っ向から勝負する気はなさそうです。これまでも一定の成功を収めているのはフイルムコンパクトとフイルム中判以上のシステムだけなので、このまま一般ユーザーに対してはニッチ路線を貫くことが予想されます。

とはいえ、どちらの市場も大きくありませんし、どこかで方向転換(拡大か縮小化はさておいて)が行われることは充分予想されます。個人的にXマウントが収束していく可能性が大きいと考えています。

オリンパス

マイクロフォーサーズ

オリンパスはこのフルサイズミラーレスの動きが活発な昨今でも静観を保っています。

現状維持でミラーレスを続けていくことが、軽量・小型と画質(と価格)の折り合いがつけやすいということなんでしょう。

逆に考えると、大きなセンサーに移行しなくても優位性を表せる技術があるとも考えられます。フルサイズミラーレスの動きが一段落したあたりに動きがあるかもしれませんね。

ペンタックス

ペンタックス645マウント

645マウントは最新の645Zが登場から4年を経過しようとしています。中判市場はより多画素化を推し進めていますので、順当なところでは645でも1億画素のセンサー搭載が濃厚ではないでしょうか。

Kマウント

Kマウントに関してはK-1 IIを中心としたフルサイズボディを持っていますが、ミラーレスの登場は今のところ可能性は低そうです。APS-Cもペンタックスのイメージ以上にラインナップが広がっていますので、一旦整理するための統合が行われるのではないでしょうか。

ということで、Kマウントに関してはボトムエンドを中心としたフルサイズシステムという今の路線が継続だと予想しています。

フルサイズミラーレスに関しては、開発陣はやりたいかもしれませんが(小型化はオリンパスと並んでペンタックスのお家芸ですし)、一気に高級ラインナップとなった他社フルサイズミラーレスへは対抗しきれなさそうです。

状況が落ち着いて、各社が完全に舵を切る頃にひょこっと出しそうな気がしますけどねぇ……。

PENTAX K-1 Mark IIが発表!アップグレードサービスも
みなさんこんにちは ペンタックスのフルサイズ一眼レフ、『K-1 Mark II』の発売が発表されましたね。 特長・スペッ...

まとめ

ずいぶんと長く書いてしまいましたし、主観なのでデータも特にありません。こうなったらいいなって願望でもないので、なんだか妙な予想になってしまいました。

予想以上に一眼レフが主役の座を長く勤めてくれるかも、という希望は捨てていませんが、僕もどこかで乗り換えることになるんでしょうか。

また考えが変わったら改めて書きたいと思いますし、こうじゃないかなって話もあったら教えて欲しいです。みなさんはどう予想しますか?

ミラーレスなら、飲み会カメラにEOS M5が欲しい。

ではまた。

スポンサーリンク
レクタングル大