みなさんこんにちは
今年はEOSシステムが30周年を迎えるそうですよ。
僕もずいぶん長くEOSシステムを愛用していますが、無事に続いてくれて嬉しい限りです。
他にはどんなカメラやメーカーが記念の年を迎えるのか、簡単にまとめてみましたので興味があれば、ぜひお付き合いください。
キヤノン
前述のとおり、EOSシステムが30周年を迎えます。(1987年発売開始)
従来のFDマウントから新しいEFマウントに変えるときには、かなりの物議を醸したそうです。僕は知りませんが。
ご存じの方も多いでしょうが、高速なAFと高性能なレンズがウリです。特に「爆速」等と呼ばれるAF速度なんかは、他社に比べて高速なレンズ群の中でも更に速いという意味で使われています。
今では他社も高速AFが主流になりましたので実用的な違いは少ないと思いますが、いざというときの速度と精度は安心感があります。というか安定して速いんですよ。AFモーターの種類や使い分けには驚きますね。
30周年に関する細かい内容はこちらの広報ページをどうぞ
キヤノンのカメラの歴史はこちら
30周年の記念モデルとか出ないんでしょうか。レンズでも。
せっかくならEOS-3Dとか。5D4は肩のダイヤルを1D系のボタン操作に変えてEOS-3系統で出したほうが良かったんじゃないかと個人的には思っております。でも立体で写りそうな名前になっちゃうし出さないか。
ニコン
キヤノンに続いて広報が出たのがニコンです。なんと、今年は創立100周年を迎えるそうですね。(1917年創立)
さすが伝統のニコンです。
ニコンの伝説の名機「F」や「F2」なんかはご存じの方も多いですよね。宇宙や南極に行ったり、有名なカメラマンも多く使っていました。戦場カメラマンの一ノ瀬泰造さんや自然カメラマンの星野道夫さんらも愛用していたカメラたちです。
1200-1700のとんでも望遠ズームから画角220°という衝撃の魚眼レンズまで、レンズを見ているだけで楽しくなってきます。一体どんな写りをするのか気になりますね。
ニコンSを使っていたキャパなら、今だと何を使っているんでしょうね……。
スペシャルサイトはこちら
南極といえば、植村直己展をニコンミュージアムが100周年イベントで行っています。
音楽には全く詳しくないですが、スペシャルサイトの交響曲は素晴らしいですよ。
ペンタックス
世界初のクイックリターンミラーとペンタプリズムを同時に搭載した一眼レフ、アサヒペンタックス(AP)の発売から60周年を迎えます。(1957年発売)
このカメラの何が凄いのかというと、一眼レフを一般の方が使える実用カメラとしたところにあります。
当時も一眼レフはありましたが、ミラーに関してはシャッターチャージで戻したりシャッターボタンを離すときに戻したり(バネの力など)と、速射性や震動(ブレ)の面で不利な点を強いられてきました。
接写や超望遠などの、レンジファインダーカメラが構造的に苦手とするところ以外では使われていなかったんですね。速射性自体が求められないため、上から覗き込むウエストレベルファインダーが標準だった時代でもあります。
その3年前の1954年、日本初のクイックリターンミラー(撮影後に自動でミラーが復帰する機構)を搭載したモデルがペンタックスより登場。その機構を使い、さらにペンタプリズムを装備したカメラとしてアサヒペンタックス(AP)が出てきたのです。
他にも色々な機構が増えてきますが、一眼レフの基本システムはこのときに出来上がったともいえるんですね。
ペンタックスモデルのアーカイブはこちら
オリンパス
OMシリーズの名を引き継ぐ初のオリンパスEシリーズ、OM-D E-M5が発売5周年を迎えます。(2012年発売)
OMシリーズは小型・軽量・高性能・経済的と四拍子揃ったオリンパス・ペンシリーズから35mm一眼レフ市場に打って出た、オリンパスの本気カメラシステムでした。
35mm一眼レフ市場においても、現在につながる小型っぷりでペンタックスと小型化争いをしていたことは往年の一眼レフファンならご存知のこと。僕はライバル機であったアサヒペンタックスMXを使っていましたが、オリンパス・ペンのズイコーレンズも好きでした。ペンシリーズは数台手元にあります。OMシリーズは中古市場でも人気で、キレイなモデルは手が出なかったんですよね……。
そのOMの名を冠したデジタル一眼レフがOM-Dシリーズとして蘇ってから5周年です。マイクロフォーサーズシステムのハイエンドモデルとして登場しました。相変わらず軽量・コンパクト路線が大好きなオリンパスです。
オリンパスのカメラの歴史はこちらから
「宇宙からバクテリアまで」のシステム構成は流石にもうやらないんですよね……。
ソニー
ミノルタ時代のαシリーズのハイエンドモデル、α-9xiが発売25周年です。(1992年発売)
この中ではやや微妙なラインナップですみません。途中で会社変わってるしな……。それも2回も。
しかしまぁ、αシリーズの『9』の名を冠したモデルですからね。このカメラ、何と言っても最高1/12000秒シャッターが搭載されていることが最大の売りです!フォーカルプレーンシャッター搭載機(シャッター幕のことです)としては、その他に後継のα-9があるのみです。現在に至るまで、この1/12000秒の壁は破られていないんですね。
今でも搭載されているアイスタートシステム(構えるとピント合わせがスタートする)は、このxi(αの3代目)シリーズから採用されているんですよね。
色々事情はあるんでしょうが、Aマウント機の方はEVFになってほしくはなかったな……。
αの系図はこちら
富士フイルム
レンズ交換式ミラーレスカメラXシリーズの初代X-Pro1が発売5周年を迎えます。(2012年発売)
レンズ交換式デジタルカメラの市場から消え去ったように見えた富士フイルムが、クラッシックカメラデザインのX100を発売したのが2011年のこと。その一年後に登場したのがX-Pro1です。レンジファインダーカメラ然としたそのスタイルが格好いいんですよね。
と同時に、初めて搭載されたX-Trance CMOSセンサーも5周年を迎えます。センサーのRGB配列を特徴ある配列にすることで、偽色やモアレの発生が起こりにくいとするものです。スーパーCCDハニカム(センサーにそういうのがあったんです)とか考えるので、やっぱりフイルム屋さんなんですね。写真に対するアプローチの違いが見えてきます。
フィルム屋さんといえば、ネオパン SSが発売されて65周年です。60周年を迎えた2012年、X-Pro1が発売された年に残念ながら生産終了のアナウンスが行われました。これで手に入るモノクロフィルムはネオパン ACROS一種類だけになってしまいましたね。ネオパン SS・400・Super Presto1600と愛用してきたフィルムが次々になくなっていくのは悲しいものです。
でもACROSが継続販売されていますからね。フィルムも最近は人気が復活しつつあるようですし。
富士フイルムの歴史はこちら。カメラの記載は少ないですが、当時の世相が想像できて、読み物としても面白いですよ
まとめ
改めて見返してみると、色んなカメラがあって、色んな時代背景があったんだなと感じますよね。
それそれぞれの年にカメラオブザイヤーとかあるわけですが、最終的にどうだったかはそれこそ歴史が判断してくれる事でしょうし、またユーザーによっても意見が別れるところです。それでいいんだと思うんですよ。
カメラ好きと写真好きにしても考え方が違うでしょうし。でもたまには過去を振り返る時間があってもいいですね。
自分の写真を振り返る時間にしてもいいんじゃないでしょうか。
カメラと共に写真の歴史も自分で積み上げていきたいですね。
ではまた。