みなさんこんにちは
行きたかった写真展に時間ができたので、ギリギリでしたが行くことができました。
それが星野道夫氏の写真展です。
星野道夫とは
1952年9月27日-1996年8月8日(享年43歳) 千葉県出身。写真家。絵本なども出版していて、探検家や詩人の側面も持っています。
動物写真家として有名な方ですが、ご本人は人間を含めた全ての生態系を自然とみて撮影や観察をしていた自然写真家です。
個人的にはテレビの取材中にクマに襲われて亡くなるという、衝撃的な最後を遂げた事で記憶に残っています。
星野道夫の旅展
開催概要
星野道夫没後20年にあわせて、朝日新聞社が主催となって全国を巡回展示している写真展です。2016年の夏から始まり、2018年の夏頃までを予定しているとのこと。
今回は2017年8月5日から2017年9月3日まで行われた久留米市美術館(福岡県久留米市)に行ってきました。
写真だけでなく、星野氏の足跡となるものも併せて展示されています。
久留米市美術館での展示は残念ながら終了してしまいましたが、公式ホームページで展示会場のアナウンスが行われます。順次追加されますので、是非チェックしておきましょう。
展示
入館してすぐに星野氏のセルフ・ポートレートが展示してあります。ここは撮影可となっていて、星野氏と一緒に記念写真が撮れるようになっています。
そこから先は(当然)撮影禁止です。
作品は過去に発売された写真集でももちろん見られるわけですが、大判プリントの迫力など写真展ならではの魅力もたくさんありました。
『マスターピース』
会場の中心は『マスターピース』と名付けられた空間。
ここは星野道夫の代表作とも言える作品を集めた場所です。
流石に現物は貼れないので、上記はAmazonの写真集ですがこれらの表紙の写真がおおきなサイズで展示してあります。
迫力がすごいです。
『生命のつながり』
野生の生き物の気高く、力強く、そしてどこかユーモラスな表情が切り取られた作品群です。
雪山をバックに佇むカリブーの神々しさ、ホッキョクグマがだらんとくつろぐ姿、出産後に胎盤を食べるカリブーの母親などの動物写真から、様々な色に紅葉し、生命を謳歌してるツンドラの写真まで、生命があげる様々な声が聞こえてきます。
右は星野道夫の写真が使われた手帳。これも元の作品が展示してありました。
『神話の世界』
人の営みと自然の写真です。
朽ち果てたトーテムポールの周りで草をはむ鹿の姿、クジラ漁の様子、エスキモーのポートレートなどが並びます。
自然と共に生きること、その生き方が見えてくるような写真が展示してあります。人間が感じる自然への畏敬というものがそこから感じられました。
その他
撮影されたスライドの展示も行われていました。
展示はポジフィルムで行われ、ポジ独特の輝きが感じられました。デュープだと思いますが、それでも引き込まれます。展示サイズは確か4×5判だったと思います。
また、撮影中に行われたインタビュー動画の上映も行われており、書籍や写真から見える以外の星野氏の息遣いを感じることができます。
機材など
撮影に使われた機材や原稿用紙などの展示も行われています。
カヤック・ブーツ・かんじきなどもありましたが、気になるのは撮影機材ですよね。
すべての会場が同じかどうかはわかりませんが、久留米市美術館ではこの2機種が展示してありました。
- ペンタックス67+100mm(レンズ詳細忘れました。すみません)
- ニコンFE+24mm F2.8
ちょっと調べると67用の100mmはSMCペンタックス67 マクロ100mm F4くらいしか該当しないので、恐らくこれだろうと思います。
ニコンの24mmはカニ爪付きだったのでAiニッコールでしょうか。
ポートレートの写真はF3+モードラのようです。
まとめ
実は久々に写真展に行ったんですが、素晴らしかったです。
力がある写真というのはこういうものなんだろうなと思います。僕の撮影とは違うものですし、同じシーンに直面して僕に撮れるものでもないでしょう。しかし、僕も誰かに力を与えられるような撮影がしたいと改めて感じました。
写真集で作品を見ることもできますが、やはり写真展に行って本物の力を感じて欲しいですね。たまにでいいので。
でも、行くと何回でも見直せる写真集も欲しくなっちゃう……。
展示会では図録を購入しました。
次はどこに行こうか楽しみになってきますね。
ではまた。