sierraへのバージョンアップ？ちょっと待って！

みなさんこんにちは

MacOSがリリースされてそろそろ２週間くらいになりますかね？

新しいOSだと早速更新する派も、対応を見ながら更新しよう派も更新しない派も、ソフトウェア対応は気になるものですよね。

そこで、現時点でのMacOS10.12(Sierra)の対応状況をまとめてみました。

1 MacOS Sierraとは
2 各社対応状況(2016.10.3現在)
3 まとめ

MacOS Sierraとは

2016年9月20日にアップルがリリースした最新版のMac OSです。バージョンは10.12。読み方はシエラ。シエラネバダ山脈から。その前はエル・キャピタン。で、さらに前はヨセミテ。

バージョン10で今まで名称についていたXがなくなり、Mac OS 10.12と表記するようになりました。以前のバージョンだとMac OS X 10.11みたいな表記になります(別にどうでもいいか)

音声アシスタントのSiriが使えるようになったのが印象としては一番大きいかな。パソコンと会話しながら作業するとかどんな未来だよと思いましたが、会話しながら集中できるもんですかね？マカーだとちょっと違うのだろうか。僕のSiriに対するイメージが間違ってるかもだけど。

ちなみにCortana(Windows10の音声アシスタント)はOFFにしてます。Google音声入力は便利に使っています。

Sierraのページ、最初ビックリしますよね！こういう発想素敵！こういう人になりたい！でもアップル製品は持ってない！
macOS
リリースページは上記ですが、バージョンアップはちょっと待って！使っているソフトウェアが使えるのか、まずは確認しておきましょうよ。

各社対応状況(2016.10.3現在)

カメラメーカー

各カメラメーカーが提供するRAW現像ソフトウェアを中心に確認してみました。ユーザーとしては一刻も早く対応して欲しいものだけれど……。

ニコン

Capture NX-D(RAW現像ソフトウェア)
ViewNX-i(画像・動画管理ソフトウェア)

いずれも検証結果が出るまで動作保証しないとアナウンスしています。また、下記ソフトも動作未検証になっていますね。

Picture Control Utility 2
Nikon Message Center 2
Camera Control Pro 2
Wireless Transmitter Utility (旧 WT-4 Setup Utility)
IPTC Preset Manager

Wireless Transmitter UtilityはSierraでの動作ができない事が判明済み。対象機種を持っているなら、バージョンアップは実施しないこと。上記以外のソフトウェアは非対応になるそうです。

macOS”Sierra”対応についてのご案内 | ニコンイメージング

※2017.1.4追記

一時対応発表があったView NX-iですが、画像転送時に不具合が発生するそうです。詳細はこちらから確認をお願いします。

キヤノン

Digital Photo Professional 4(RAW現像・画像編集/管理ソフトウェア)
EOS Utility 3(リモート設定・カメラ設定用ソフトウェア)

いずれもOS X 10.11までが対応機種となっている。Sierraでの動作保証は確認できていない様子。

Digital Photo Professional 3(RAW現像・画像編集/管理ソフトウェア)
EOS Utility 2(リモート設定・カメラ設定用ソフトウェア)

こちらもOS X 10.11までは対応しているようだが、やはりSierraはサポートしていない。

いずれは対応しそうだが、公式アナウンスも出ていない。DPP3とDPP4で動作機種が違うので、対応は進めるかもしれないがDPP4の方が早いかも。

それ以外のソフトウェアも動作確認できていないようなので、バージョンアップは自己責任で。公式のQ&Aには『正常に動作しない可能性』という表記しかないので、動作しない情報が掲載されると助かるのだけれど。

キヤノン：Q&A検索｜【デジタル一眼レフカメラ／ミラーレスカメラ】macOS 10.12（Sierra）対応状況（デジタル一眼レフカメラ／ミラーレスカメラ）

ソニー

Image Data Convertor(RAW現像ソフトウェア)

最新版でSierraをサポートしている。対応早い。

PlayMemories Home(画像・動画管理・編集ソフトウェア)
Remote Camera Control(リモート設定・カメラ設定用ソフトウェア)

残念ながらこちらではOS X 10.11までのサポートになっていた。対応は早そうな印象があるが、どうかな？

公式にはサポート状況が表記されていないため、対応OSを見て判断するしかない。

ソフトウェアダウンロード | デジタル一眼カメラ α（アルファ） | サポート・お問い合わせ | ソニー

ペンタックス(リコー)

PENTAX Tethered Capture Plug-in for Adobe Photoshop Lightroom(645Z/K-1でテザー撮影するためのLightroomプラグイン)
Digital Camera Utility 5(RAW現像ソフトウェア)

OS X10.11まで

IMAGE Transmitter 2(645Z/K-1用テザー撮影ソフトウェア)

公式ではOS X10.10までのため、非対応になる可能性大。有料なのでどうしても必要というわけでなければ、Lightroomプラグインの対応を待ったほうが確実と思われる。

その他ソフトウェアはIMAGE Transmitter 2と同様に、OS X10.11に対応していないものがほとんどなので、公式の対応は期待できないかも知れない。

LightroomやSilkypixなど代替ソフトウェアで対応するほうが無難かも。

ソフトウェアアップデート/ダウンロード / ダウンロード / サポート | RICOH IMAGING

オリンパス

OLYMPUS Viewer 3(RAW現像ソフトウェア)

残念ながらSierraはまだ対応していない。が、比較的定期的にアップデートしているようなので、いずれ対応してくると思われる。OLYMPUS Capture(カメラ設定・データ転送用ソフトウェア)はOS X10.10までで更新を止めているようなので、こちらの対応は期待薄。データ転送はOLYMPUS Viewer 3を利用したほうが良さそう。

サポート&ダウンロードソフトウェア | オリンパス

富士フィルム

PC AutoSave(無線LANデータ転送ソフトウェア)

Sierraでの動作が非対応であることが確認されているとのことで、更新後提供(更新時期未定)するそうです。

RAW FILE CONVERTER EX 2.0 powered by SILKYPIX(RAW現像ソフトウェア)
テザー撮影プラグイン for Adobe Photoshop Lightroom(Lightroom用テザー撮影プラグイン)

こちらはまだ動作確認中のようですね。非対応の解消が先になるかと思いますが、PC AutoSaveの対応版をリリースすると明言していますので、上記の確認中ソフトも対応するかと思われます。

「macOS Sierra」の動作確認のご案内（デジタルカメラ関連アプリケーションソフト）: お知らせ | 富士フイルム

Panasonic

SILKYPIX Developer Studio SE(RAW現像ソフトウェア)

Sierraは対象OSに記載なし。OS X10.11まで対応。他にソフトがないので、早めに対応してくると思われる。

SILKYPIX Developer Studio SEバージョン — 動作環境 —

SIGMA

SIGMA Photo PRO(RAW現像ソフトウェア)

Sierraは動作確認情報が出ていない。インテルチップ搭載のMacを対象としているため、そこまで時間かからないんじゃないかと個人的には思うんですが。

SIGMA Capture Pro(テザー撮影ソフトウェア)

OS X10.8以降を搭載したインテルチップのMacだ対象。恐らく、前述のSIGMA Photo PROと対応は同じだと思うんですが、記載からするとSierraも動作することになる……のかな。OS Xじゃないし、対象外か？Sierra対応で記載が変わらないかもしれないような書き方なので、直接問い合わせてもいいかもしれない。

SIGMA Optimization Pro(レンズ設定変更用ソフトウェア)

このソフトウェアで使える、USBドックが使いたいがためにSIGMAを選ぶ方もいるようなので、補足的に。Sierraは未確認のようです。対応はOS X10.8-10.11までのインテルチップ搭載Macが対象です。このソフトウェアもセットで更新されるのかな。

ダウンロード｜株式会社シグマ

レンズメーカー

交換レンズ専業メーカーで提供しているのはタムロンぐらいかな？

TAMRON

SILKYPIX Developer Studio 4.0 for Tamron(RAW現像ソフトウェア)

タムロンは独自の現像サービス自体を終了しておったので、バージョンアップは当然なし。PhotoshopCC/LightroomCCを利用するようにとのこと。

TAMRON｜お知らせ｜「SILKYPIX Developer Studio 4.0 for Tamron」サービス終了のお知らせ

ソフトウェアメーカー

フェーズワンが提供しているCapture One Pro 9とか、色々と汎用RAW現像ソフトウェアはあるけれどとりあえず有名どころをチェックしてみました。ちなみにCapture One Pro 9は今のところ公式には対応してないです。リリースしているカメラの性質上、対応早そうだけど。

市川ソフトラボラトリー

SILKYPIX Jpeg Photography 7(Jpeg編集ソフトウェア)
SILKYPIX Developer Studio 7(RAW現像ソフトウェア)
SILKYPIX Developer Studio Pro 7(RAW現像ソフトウェア)

いずれもSierraでの動作確認済みとのこと。水中写真向けSILKYPIX Marine Photography Pro 4.0も動作確認できているそうなので、安心して使える。

動作環境 | Developer Studio Pro 7 | SILKYPIX

Adobe

PhotoshopCC(RAW現像・画像編集ソフトウェア)
LightroomCC(RAW現像・写真管理ソフトウェア)

いずれも互換性があるとしています。ただし、いくつかの問題が出る可能性ということで記載もあります。最新版であれば問題は少ないようなので、CCのアップデートを行っていなければアップデートを行うか、問題点の改善が行われるまでバージョンアップを行わないことをオススメするアナウンスしていますね。

macOS 10.12 （Sierra）で実行される Adobe Creative Cloud 製品に関する互換性問題の一覧…

まとめ

対応が早いのか変更の必要がなかったのか、早速対応を謳っているメーカーもあれば確認中になっているメーカーもあり……。確認中って気になるんでちょくちょく見るんですが、そうするとなかなか対応になってくれないので、メーカーさん更新遅いよ！みたいな気持ちになるんですよね。実際はそんなに時間かかってる場合は少ないみたいだけど。

Photoshop・Lightroom。SILKYPIXのSierra対応が完了しているので、安心して現像はできるようですがメーカー製ソフトウェアを併用していらっしゃる方はなかなか難しいですね。

もしSierraに更新しちゃったよ！という方は頑張ってソフトウェア対応を待ちましょう。

写真・イラスト・音楽関係はMacユーザーが多いので、この辺の対応は気になりますよね。僕はWindowsで作業しているので今回は影響は受けませんが、Windowsも今後自動アップデートみたいな形になるとか噂で聞いたのでやや心配です。

対応情報の更新はしないので、各自リンク先などから対応状況はご確認をお願いしますね。

実際、Mac持ってないですし今のところ使う予定もないのですが、ペンタックスのDigital Camera Utility・富士フィルムのRAW FILE CONVERTER EX・パナソニックのSILKYPIX Developer Studio SEは全て、市川ソフトラボトリーが実質的な開発のようなので(ペンタックス以外はSILKYPIXって書いてあるし)Sierraでも動きそうな気がする……。

人柱になって確認した方は教えてください。動かなくても責任は取れませんので、悪しからず……。

ではまた。