写真に関係する未来技術遺産って何がある?【2013年登録】

いいと思ったらシェアしてくださいね!

みなさんこんにちは

未来技術遺産のご紹介、今回は2013年です。

デジタルカメラの未来技術遺産が続いていたんですが、今回はアナログカメラの登録もご紹介しますよ。

以前の記事はこちら

写真に関係する未来技術遺産って何がある?【2008-2009年登録】
みなさんこんにちは 先日、フジのREALAが未来技術遺産(重要科学技術史遺産)に登録されました。これはご存じの方もいらっしゃる...
写真に関係する未来技術遺産って何がある?【2010年登録】
みなさんこんにちは 前回は2008年から2009年に登録された未来技術遺産についてみてみました。 今回はその次、2010...
写真に関係する未来技術遺産って何がある?【2012年登録】
みなさんこんにちは 今回は未来技術遺産の第3弾、2012年登録分をご紹介しましょう。 知る人ぞ知るアレ、です。 ...

スポンサーリンク
レクタングル大

2013年に登録された未来技術遺産

No.表記は登録番号です。今回はデジタルとアナログの両方をピックアップしていきます。

No.124 FUJIX DS-X 2013年登録

― 世界で初めて市販されたデジタルカメラ ―

富士フイルムの製品ですが、これは東芝との共同開発になっています。

40万画素のデジタルカメラで、1989年に発売を開始しています。撮影枚数は6枚でメモリは2MB。510×780で約40万画素になりますので、だいたいこれくらいの感じでしょうか。

画像の圧縮方法はADPCM方式。JPEGが存在しなかったためで、このことからもデジタル化には様々な新技術の存在が必要なことがわかります。

デザインもフィルムのカメラと大きく異なり、未来感が漂っていますね。

価格はなんと130万円。いったい何台売れたんでしょうか……。

No.132 さくら天然色フィルム 2013年登録

― 日本初のカラーフィルム ―

今回取り上げてきた中で、初めてのアナログ製品です。

日本初のカラーフィルムとして六櫻社(現在のコニカミノルタ)から発売されました。

1941年発売、ということで戦前ですね。この年の年末、日本はハワイの真珠湾を攻撃し太平洋戦争が勃発しました。戦時中の日本にはモノクロのイメージしかありませんが、実はカラーフィルムがあったということです。

ただし非常に高価であったため、報道・軍関連を中心に使用されていたということだそうで、やはり一般にはモノクロの写真だったようです。

ちなみにこのフィルム、リバーサル(ポジ)フィルムです。ちなみに先行して1936年にコダクロームとアグファカラーノイが発売、世界で3番目の快挙でもあります。

リバーサル最近使ってないですね……。

番外

個人的に面白かったものを。

No.135 【 世界初の除虫菊を含む蚊取線香 】 2013年登録

(1) 棒状蚊取線香「金鳥香」
(2) 渦巻型蚊取線香「金鳥の渦巻」
(3) 渦巻型蚊取線香 試作木型
(4) 機械式 手巻き用線香押し出し機
(5) 蚊取線香戦前の海外向けポスター群
(6) 「除虫菊栽培書」 「日本の除虫菊」
(7) 木製線香突き
― 世界初の除虫菊を含む蚊取り線香 ―

キンチョーの蚊取り線香ですね。愛用してます。いまではマラリア予防などにも効果が期待できるそうで、様々な国で使われているとか。あまりに身近で目立ちませんが、これは本当に生活を変えた製品だと思います。

『キンチョーの夏、日本の夏』というキャッチコピーはあまりにも有名です。

まとめ

国産初のカラーリバーサルが登場して50年も経たないうちに、デジタルカメラの時代がやってきたのです。ちなみに、一般的なフィルム(ロールフィルム)は1889年にイーストマン・コダック社が発売しています。そうやって考えると、あと数十年の間にはまた新たな撮影手法が開発されるのでしょうか。

なんて考えながらデジタルやフィルムの写真を撮るのも楽しいかもしれませんよ。

次回は2014年登録の未来技術遺産の予定です。

ではまた。

スポンサーリンク
レクタングル大

いいと思ったらシェアしてくださいね!

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル大