みなさんこんにちは
カメラバッグ、みなさんどうしてます?
機材を運べればそれでいいという方もいらっしゃるでしょうし、首からぶら下げるので不要という方もいるでしょう。たかがバッグ、されどバッグ……
写真は感性の世界という方も、最低限の機材だけはどうしようもありません。撮影じゃなくても他に持ち運ぶものもありますし。デジタル世界のこのご時世、カメラ一つで外に出る……ってことも難しいですよね。
僕の撮影はよほどターゲットが定まっていない限り、たいていの状況に対応できる機材を持っていくことが多いです。カメラもレンズもある程度かさばってくるので、それなりに収納できるバッグを持ち歩くことになります。
個人的なカメラバッグ歴としては、ショルダータイプのカメラバッグを長年愛用してきたのですが、持ち運び重量の増加に伴ってワンショルダー(スリング)バッグに変更しました。その上で、今回リュックタイプを追加しようと思った次第です。
目次
なぜリュックタイプを選ぶのか
この後、数日間の撮影に出かけることにしまして、普段は車なんですよね。移動。そんな時は着替えなどの身の回り品とカメラを別に用意して移動するのですが、今回は電車を使って移動しようと思っています。そんなときにバッグをいくつも持って移動できないので、衣類と機材を同時に移動できる手段を用意しようと思っているのです。今後の事を考えても数日の連泊が出来る準備はあっていいですしね。
あと、個人的に痛み対策、という側面があります。メインで使用しているバッグはショルダータイプとスリングタイプなのですが、重量がかさんでいて肩と腰の痛みがひどくなる時があります。途中で撮影する意欲がなくなることもありますので、その対策というわけです。
メリット
個人的なメリットをいくつか挙げてみましょう。
- 両肩に負担があるため、長時間の移動が行いやすい
- 撮影機材以外を同時に移動できる
- 三脚がセットできる(製品もある)
- 両手が完全フリーになる
- 荷物管理が楽になる
こんなところでしょうか。
主目的としては先程も書いたとおり、1番目と2番目になるのですが、三脚のセットができる点も見逃せません。ショルダーバッグだと、一応セットはできるのですが単純に肩に掛かる負担が1か所になるだけだったので、とてもじゃないですが使おうという気にはなりませんでした。しかし、片方にカメラバッグを抱えて反対側には三脚、となると結構面倒くさい感じになるんですよね。10年以上そんな感じだったのでもはや慣れましたけれど。
荷物管理に関しては、一つにまとまっていることで結果的に忘れ物できなくなるなと。リスクとしては上がることにもつながりますので、貴重品管理とか色々考えるべきなんでしょうが。
デメリット
次にデメリット行ってみましょう。
- カメラの取出しに時間がかかる
- 同じくレンズ交換に時間がかかる
- 見た目が好みじゃない
ということで、時間がかかる動作が好みじゃないのですよ。ズームレンズを使用してはいますが、高倍率ズームレンズというわけでもないので割と頻繁にレンズ交換するんですよね。ショルダータイプはここに強いので愛用してきたという経緯があります。妥協点としてスリングバッグですね。今回、更に妥協を重ねるという事になります(笑)
見た目は……まぁ、カメラバッグですからね、格好いいものとかそうそうないわけです。別にカメラバッグに見えないバッグを探していますとかのノリでもないですし、ショルダーバッグとかカメラバッグ以外の何物にも見えませんし。
単にリュックタイプを敬遠するための言い訳です。
バッグに望む条件
今はバッグを4つ使い分けしています。
- HAKUBA ルフトデザイン ブロス ショルダーバッグL(の旧製品)
- f.64 SCX2
- Lowepro インバース200AW
- Manfrotto ブリオ・スリングバッグ MB CV-S-30BB
ブロスはほとんど使ってないですね。機材が入りきらない時に補助的に使うことが多いです。レンズとかアクセサリーを細かくしきって詰め込んどく時に便利、みたいな感じか。
SCX2はめちゃくちゃ入ります。移動できないくらいに入ります。便利です。
インバースはレンズだけ放り込んで、カメラは首かけで移動できる時に使う用。お散歩用ですね。
ブリオ・スリングは導入後からの主力です。インナーケース入れて使ってます。付属のケースはクソです。コンパクトカメラ+身の回り品ならバッチリです。というか、本来そういう方向けだと思います。
上2つはショルダーバッグで、3つ目はウエストポーチ、最後がスリングバッグです。think TANK Photoのスリング・オ・マティック30が欲しかったのですが、どこを探してもなかったので近い感じのブリオ・スリングになったという経緯があります。誰か持ってませんかね?未だに欲しいんですけど。
今の状況を踏まえたうえで、必要な条件を洗い出してみましょう。
収納量
最低限入らないといけないのは以下のリスト(いつもスリングバッグに入っている内容)
- EOS5D MarkⅡ(グリップ付)
- SIGMA 12-24mmf4.5-5.6もしくはCanon EF16-35mmF4L
- Canon EF24-105mmf4L
- Canon EF70-300mmf4.5-5.6L(三脚座付)
- Canon 430EXⅡ
- バッテリー LP-E6N 2個
- 予備メディア
- 単三電池8本
- フィルターケース
- リモートレリーズ
- レンズメンテナンスキット(ブロワー・クリーニングリキッドとペーパー)
- Blackberry Bold9900(スマートフォン)と7インチタブレット
- 財布
- 銭湯タオル
- カメラレインカバー
結構いっぱい入ってるw
追加で入れるものは以下の通り(ここまで入るのが条件)
- 予備機のCanon PowerShot G5x
- 着替え(できれば3日分。無理なら2日分)
- 歯ブラシセット
- LP-E6Nの充電器
- microUSBタイプの充電器 2台分
- モバイルバッテリー(不測の事態用)
着替えがかさばるんだよねぇ。毎日コインランドリー探すわけにもいかないので、できれば3日分は持ち出したい。別にオシャレさんでもないから、下着と靴下が3日分、替えシャツが1枚、温泉タオルを2枚でいいんだけど。ズボンはまぁ、なんとかなるでしょ。ジーンズなら臭くならなきゃ大丈夫w
雨具はカメラが守れれば良しとする。現地調達。今回は山登りじゃないし。
可能なら持って行きたいもの(無理なら我慢できる)がこちら
- EF100mmf2.8L Macro(三脚座付)
- EF50mmf1.8Ⅱ
- 多灯撮影用のクリップオンストロボ
- ストロボのリモコンキット
- タブレット用のキーボードとマウス
いやもう本当に我慢できる。というか、入ったとしても置いていく可能性が高い。重くなるし。
本当に着替えが欲しいんだよね。追加で入れるリスト(+キーボードとマウス)っていうのが旅行時に別のバッグに入れているものなので、これをまとめてしまいたい。
デザイン
見た目は気にしません。が、三脚をバッグに固定できることと、カメラをサイドから取り出せる(スリングバッグみたいに)のが希望。そうでなければイチイチバッグを下ろすことになるので、ただでさえリュックはどうかというのに使わなくなってしまう……
後はそうねぇ、あんまり派手なのは本人が地味なので困るかな。本人がオシャレでもバッグ選びは大変だろうけれど、本人がオシャレじゃないというのもナカナカ面倒なもんです。何が似合うのかさえよく分かってないw
金額
予算は2-3万です。できれば安いほうがいいけれど、あんまり妥協するのも選択肢が狭くなるばっかりなので、ちょっと多めに盛ります。
個人的な意見ですが、バッグに金出すくらいならそれで撮影に行ったほうがいい。という考え方です。その割にはバッグ買ってますけどね(笑)
バッグ沼というものがあるそうで、沼にハマるとなかなかゴールが見えなくなるそうな。ハマっている自覚はないのですが、ハマりかかっているのかもしれませんね……
その他
防水カバーはあったほうがありがたいです。
後は細かくいう気はないのです!
条件を満たす候補
さて、条件が出揃ったところでバッグを選んでいきましょう。
画像や数値は各メーカサイト・Amazonから引用しています。
Manfrotto
PL 3N1-35 スリングバックパック
旧イスラエルのKATAを吸収したため、今のところKATAブランドでの旧製品が流通しているとのこと。KATAブランドの製品はManfrottoで赤になっている裏生地などが黄色になっているそうで、どっちでもいいような気はしますが、Manfrottoに吸収後、さらに衝撃吸収材(カメラプロテクションシステム)が追加されているらしいですから、こだわりがなければManfrottoブランドのものでいいと思います。
PRO-LIGHTシリーズに属するブランドで、容量は14L。メーカーサイトによると、本格派DSLRと交換レンズ5-6本、ストロボなどが入るらしいです。まじっすか。
内寸は高さ44×幅28×奥行16(カメラケース高さ32×幅28×奥行16)
上部の収納にはエリエールが3つは入る(手元にあるエリエールi:naがざっくり高さ4.5×幅23×奥行11でした)みたいですね。これくらいあればなんとか着替えが入りそう。
紹介画像と動画です(引用:Manfrotto)
ManfrottoはAdvanced トラベルバックパックも候補に上がったんですが、収納部が小さかったため選外にしました。Kissシリーズのダブルズームとかなら全く問題ないと思いますし、こっちのほうが身の回り品の収納が若干大きいので、カメラ収納に問題無いならむしろオススメです。Street バックパックはもっと身の回り品収納が大きいようですね。
Lowepro
国内ではHAKUBAが販売しているブランド、ロープロ。カメラバッグ世界No.1ブランドとメーカーホームページに記載されています。が、なにがNo.1かはちょっとわかりませんでした。登山家が作ったカメラバッグということで、バックパックの製品が豊富にあります。
外寸が高さ56×幅32×奥行27(カメラボックス内寸高さ29×幅15×奥行15)ということで、全体の内寸はわかりませんでしたが、登山用品等の携行のために身の回り品の収納スペースを大きめにとってありますね。インナーボックスを内蔵する形でカメラは背面から取出し。バッグを降ろさなきゃいけないのはちょっと難点かな。
見た目は完全に登山系。オシャレ登山とかでも全く無いので、好みが別れるところだと思います。
紹介画像です(引用:HAKUBA)
前述のManfrottoのように側方取出しが可能なバッグ。
ロープロは外寸表示はあるけど内寸がないなぁ。カメラバッグはどうしても緩衝材の兼ね合いで、外寸と内寸の差が大きくなるので、できれば記載して欲しい。
側方取出しは背負った時に左側に、三脚取付は右側に来るようです。見た目はゴツメのリュック、といった感じですね。外寸は高さ51×幅32×奥行26(カメラボックス内寸高さ25×幅28×奥行14)になっているので、ローバープロよりもカメラ運搬重視ですかね。
紹介画像です(引用:HAKUBA)
バッテリーグリップ付きで収納できそうなファストパックのほうが使い勝手良さそうです。
VANGUARD
ここ数年で急速にシェアを伸ばしつつあるバンガード。三脚が安くて評判がいいのは知っていましたが、バックパックも出していますね。30Lのモデルですが、メーカーホームページでは内寸高さ16×幅26×奥行26になっています。これはカメラ収納部の数値かな?それだとManfrottoの約半分のカメラ収納部ということになります。メーカーの収納イメージだと、本数がかさむとフード付きのレンズは収納厳しそうですね。機材がそれほど多くなければ、というところだとローバープロと同じ扱いでしょうな。
特徴としては、背中と向き合う側からのカメラアクセスになることでしょうか。ウエストベルトをつけた状態で、身体の正面にバッグを回すことでレンズ交換等を行える形状になっています。バッグを前に持ってくる関係上、外したレンズを直接バッグに収納できたり一時置きしたりと、レンズ交換もやりやすそうです。
三脚は側面取付、他に給水ホルダーアタッチメントなどのアクセサリーも別売りであるようです。しかし、ここのメーカーサイトはちょっとわかりづらい……
紹介画像です(引用:VANGUARD)
SEDONA45というちょっと小振りなシリーズもあって、使い勝手は同様のようです。もちろん収納は小さくなるのですが。
THULE
自動車キャリア(天井に荷物をのせるアタッチメント)メーカーとしての方が有名なスウェーデンのThule(スーリー)ですが、カメラバッグの製造も行っています。
スウェーデンらしくちょっとオシャレ(に見える)製品が多く、このCovertもロールトップバッグになっています。サイズは外寸が高さ54.1×幅45×奥行20(カメラ収納部?内寸高さ26×幅27×奥行11)となっています。内寸ちょっと小さいかな?
三脚は側面取付。ロールトップですので、多少の荷物の多さはカバーできそうです。また、大型フラップで小さい収納部を隠していますので、見た目はかなりすっきりしています。素材的にも雨に強そうですね。
紹介画像と動画です(引用:Thule)
HAKUBA
様々なブランドを取り扱っている写真メーカーHAKUBAですが、オリジナル商品もそろっています。GWの型番で始まるGODWINシリーズは以前、ショルダーバッグで使っていたことがあります。細かいことはともかく、頑丈というイメージがあるブランドですね。
セドナやローバープロと同じように山登りバッグの構造を取り入れたバックパックで、カメラ取出しは側方になります。日本人の体型にあわせたという謳い文句通り、様々なレビューでは高い評価が多いですね。2014デジタルカメラグランプリ金賞受賞だそうです。
三脚は側面取付になるようです。また、くびの負担がZEROフックが標準装備されていますので、長時間ぶら下げて移動する方にもいいじゃないかと。別に買うと2000円くらいしますからね。
サイズは外寸高さ56×幅28×奥行22(カメラ収納部内寸高さ22×幅22×奥行12)となっていて、ちょっと奥行が狭いかな。
紹介画像と動画です(引用:HAKUBA)
NATIONAL GEOGRAPHIC
テレビ番組でもおなじみナショナルジオグラフィックのカメラバッグですね。
その中でも大型のバッグになります。紹介動画の女性のバッグだと思うんです……男性の背負っているバッグはちょっと大きすぎますね。
外寸は高さ60×幅35×奥行26(カメラ収納部高さ40×幅32×奥行16)となっています。高さがあるので、画像のとおりに長めの玉も余裕を持って収納できそうです。
小さい収納がいくつもあって、これはこれで使いやすそうです。キャンバス地なので、耐久性はどうかと思う(ショルダーパッドを持っていますが、結構すぐにボロボロになってしまった)のと、重量が4.5㌔とかなりの重さです。
本気で地球をウロウロするなら安心の重さなのかもしれません。
紹介画像と動画です(引用:NATIONAL GEOGRAPHIC)
tamrac
ケンコー・トキナーが代理店のtamracのコロナ26です。
三方向(両サイドと正面)取出しで使い勝手が良さそうなのと、とにかく頑丈さが売りのようです。見た目は普通のリュックみたいですね。
三脚は背面装着、スリングバッグとしても使えるということで、Manfrottoの製品に近い感じでしょうか。上部気室もしっかり保護してあるので、機材が多い時は上も使えるようです。派手なバッグは苦手という方はいいんじゃないでしょうか。
また、ファスナーがYKK製というのも見逃せません。カメラバッグは値段の割にココらへんの手抜き(というか頓着のなさ)が問題で、実際僕のブリオ・スリングもファスナーは簡単に噛んだり飛んだりします。注意しておけば問題無いですが、最初から信頼性が高い製品を採用しているのは評価高いですね。
外寸は高さ46×幅29×奥行23(カメラ収納部は高さ25×幅25×奥行17.5)ですので、かなり厚みがある保護剤が入っているようです。
紹介画像です(引用:ケンコー・トキナー)
候補を絞る
結構候補が出ましたね。この中から絞り込んでいきましょう。
候補一覧
- Manfrotto PL 3N1-35スリングバッグ
- Lowepro ローバープロ35L AW
- Lowepro ファストパック BP 250 AW Ⅱ
- VANGUARD SEDONA 51
- THULE Covert Backpack
- HAKUBA GW-ADVANCE PEAK25
- NATIONAL GEOGRAPHIC NG5738
- tamrac Corona26
まず、7のNATIONAL GEOGRAPHICは重量的に選外です。
次に8のtamracも金額の折り合いがつかないために選外とします。
僕の三脚は2㌔以上あるので、取り付けは背面が望ましいと思います。横につけると重量バランスが悪くなるため、結局身体に負担がきてしまうことになるからです。2から6まで全滅です……
そういった理由結局Manfrottoしか残りませんでした……。なんなんだこれ。
まとめ
結構時間かけて調べた割に、選外ばっかりになってしまった。というか条件で三脚取付していすればよかったのよね。まぁ、でもManfrottoのバッグは身の回り品の収納量に若干の不安が残りますが、機材収納はしっかりできるようだし、思ったより高いけど良かったのかな。
デザイン色々言わないですが、Thuleのデザイン好きだなぁ。荷物が少なくなるようだったら欲しいかも。最強バッグとかいってレビュー出てましたし。気になりますね。しかし、Manfrottoのバッグもイタリアンデザインですからね、きっと僕には持て余すオシャレっぷりなのだと思います。本来は。理解できない僕が悪いんでしょう。
実用性最重視で選びましたので、このバッグも手に入れたら使い倒すと思います。入手したらレビューしますので、また参考にしていただければ。
これもおすすめですよってあればぜひ教えて下さい。バッグ沼にハマる気はないですが、ピッタリのバッグは常に探していますから。
次は撮影について記事を書きたいなぁ。リクエストとか無いですか?コメントなどで教えていただけると嬉しいです。
ではまた。