みなさんこんにちは
今回はやっと今年、2017年の登録製品をご紹介します。
いやー、ここまで結構多かったですね。
前回までの紹介はこちらです
2017年に登録された未来技術遺産
No.表記は登録番号です。
No.229 フジカラーREALA 2017年登録
今年登録されたのがこのREALAです。
1996年に販売開始されたこのフィルムは、R(赤)G(緑)B(青)という光の三原色では再現しきれないC(シアン)を感知する感色層を採用したことで、さらに見た目に忠実な再現を可能にしたものです。
高感度撮影(彩度を上げる必要がある)時に破綻しやすい色再現性も良好に補正することが出来るのが特長です。
現在のネガカラーフィルムにも脈々と受け継がれている技術なんですね。
興味がある方は富士フイルムからのリリースもどうぞ
番外
個人的に面白かったものを。
No.230 NE式携帯用写真電送装置 2017年登録
1928年に製作、同年の昭和天皇の即位大典写真を電送した唯一の電送装置ということだそうです。ざっくりとした仕組みはファクシミリみたいなものですね。
この技術が今にどういうふうに繋がっているのかはよくわかりませんが、きっとどこかで繋がっているんでしょうね。
直接的な技術ではなく、思想というか考え方や手法が生きている製品というように感じました。
まとめ
前回もフイルムを取り上げました。
デジタルカメラボディやネガフイルムは未来技術遺産として認定されているということですが、レンズやフイルムのボディはどうなんでしょうね。
写真が今のスタイルとなるまでに、APS(Advanced Photo System)という統一規格が走り、これによって今のデジタルカメラでの撮影データを残すというスタイルが確立されました。
また、高速シャッターを実現するために行われた様々な技術もあります。ミノルタが誕生させた最高シャッター速度1/12000秒は未だに破られていません。これは技術的というより、もっと別の理由があるようですが。
他にも写真には様々な要素が含まれています。
レンズもそうだし、光をコントロールする技術もそう。暗室関連でいえば印画紙もありますよね。こういった製品が登録されることで、写真のもっと本質的な技術に目が向いたりしないでしょうか。
もちろん、写真は出来上がりこそが全てです。誰かが喜んだり、誰かを感動させることができれば、そこに技術は不要とも考えることはできます。
しかしそのために努力を続けている人達がいることは忘れないようにしたいものですね。
とりあえずひと通りご紹介しましたので、今回でこのシリーズは修了ですね。
来年は何が登録されるかなー。
ではまた。