みなさんこんにちは
今回は博物館系ではありませんが、『宮原抗』に行ってきました。
ここはいわゆる三池炭鉱のひとつです。
以前から興味はあったんですが、基礎知識がなかったため楽しめるか不安だったんですよね。でもそんなこと言ってると一生行けそうにないので、とりあえず行ってみることにしました。
三池炭鉱とは
三井三池炭鉱(みついみいけたんこう)は、福岡県大牟田市・三池郡高田町(現・みやま市)及び熊本県荒尾市に坑口を持っていた炭鉱である。(中略)
炭鉱関連の遺産が多数残っており、近代化遺産(産業遺産)の面からも注目されている。
2015年5月4日にイコモス(国際記念物遺跡会議)からユネスコへ世界遺産リストに記載勧告がなされ、同年7月の第39回世界遺産委員会にて世界文化遺産としての登録が決定した「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の23構成資産には、三池炭鉱宮原(みやのはら)坑・万田(まんだ)坑や三池炭鉱専用鉄道敷跡が含まれている。引用:Wikipedia『三井三池炭鉱』
ということで予備知識はこの程度で行ってまいりました。
宮原坑
ここに行くのは結構簡単なようで面倒でした。
大牟田市に入ると割と色んな所に宮原坑の看板が上がっているんですが、近くに行くとその看板が少なくなるんですよね。なので事前に調べてナビ使ったほうがいいです。
僕は本来が方向音痴気味ですので、当然のように迷いました……。
駐車場は結構広く、お伺いしたときにはガラガラでした。まぁすっごい暑かったし仕方ないですよね。
駐車場の端の方にトイレがあるんですが、ここには駅の行き先案内板みたいなものがあります。なんなのかと思ったら炭坑は運び出した石炭を運搬するだけでなく、作業する人たち専用の列車があったそうですね。
送迎付き勤務です。うらやましい……というか大変そう。途中で買い物とかできないですし。
駐車場から歩くこと2分程度。入り口が見えてきました。てっきり有料だと思っていたんですが、無料なんですね。
入り口におじいさまおばあさまがテントの下にいらっしゃいます。結構多い。
何事かと思ったら、無料ガイドをしてくれるようです。ちょっと期待したんですが、
写真撮りに来たのかい?
という流れでガイドなし。うぅ……。
予備知識がないのでこういったガイドさんホントに嬉しいんだけど、親切心で言ってくれてるし、たしかに写真撮る時間がいっぱいあるのも嬉しいし、直射日光の下はすごく暑いからテントの下にいて欲しいし……という微妙な感じ。
一人で行くことにしました。一眼レフがまずかったのかな。
写真見て後で復習しよう。
宮原坑の入り口に向かう途中に見えるのがこの鉄道跡。
さっきのトイレの看板はこの鉄道跡を表しているんですかね。
この鉄道を通って通勤していた人たちがいたんですねぇ……。
建物の冒頭に由緒書(?)があります。建物を通り過ぎると奥にも緑が広がっています。が、残念ながらフェンスがあるので先に進めません。
二枚目の背が高い建物が竪坑櫓です。これが歴史的に重要なものです。なんとなんと1901年に完成した、国内で現存する最古の竪坑櫓だそうです。116年前の割にはきれいなもので、とてもそんな歴史があるようなものに見えないのもすごい。
レンガ造りの建物も貴重なもの。イギリス製といっていたような。
トロッコ……というんでしょうか、かわいらしい感じです。かわいく見えても働き者だったんですねぇ。
中に入ると大きな巻き上げ機が目を引きます。そして機械。
圧倒的な迫力です。
見回すと、配線図のようなものがあったり運転手の心得があったりと今使われていてもおかしくありません。復旧させたのか、そのままにされていたのか……。
外には炭坑労働者のための休憩所があります。
ここも急須がそのままだったりします。炭坑の人は荒っぽいというイメージですが、ここで和やかにお話してたりしたんでしょうね。
社宅住まいの人がほとんどと聞いたことがありますので、子どもの成長の相談とかそんな話もあったんでしょうか。
その後は煙突跡までひと通り見学します。それでも一時間くらいだったでしょうか。
煙突跡は埋め戻しが行われていて、今は立て看板しかありません。
アクセス
九州自動車道南関ICが最寄りです。もしくは有明沿岸道路大牟田ICですね。
駅から極端に遠くはないので歩けないことはないですが、約3kmあるそうです。1時間くらい?それくらいの距離ならタクシーでも良さそう。
バスもあります。最寄りは『早鐘眼鏡橋バス停』です。『大牟田駅前バス停』から乗れます。
まとめ
知識がなくても楽しめます!楽しかったです!
その時はガイドさん頼みましょう!
お話聞きたかったです!お話聞きにまた行きたいです!
予備知識が欲しい!という方は石炭産業科学館から行きましょう。僕はこの後に向かいましたが、先に行っておけばよかった。
この話も書きます。
ではまた。