みなさんこんにちは
EOS 9000Dとkiss x9iが発表されましたね。
一部で噂されていたように、かなりのハイスペックで登場してきました。
こうなると上位モデルであるEOS 80Dとどっちがいいのか、という話になりますよね。または旧モデルとどっちがお買い得なのか気になるところでもあります。
なので、ざっと確認してみましょう。
EOS 9000Dとは?
EOS 8000Dの後継モデルです。
プレミアムエントリー一眼レフということで、EOS Kissシリーズは持ちたくない(名前とかに抵抗がある)というユーザー向けの一眼レフです。僕もKissって口に出すのはやや恥ずかしい気がします。もうこのシリーズも20年くらい続いているはずなので、すっかり慣れちゃいましたが。
またデザイン関連を上位モデルに近づけていて、例えば左にモードダイヤルを、右には液晶の表示パネルを設置しています。そして背面のサブ電子ダイヤルも追加されている、といった次第です。
上位のモデルと比較すれば違いはもっとありますが、所有欲を満たすという意味では見た目も大切ですからね。そして機種のステップアップをしたときも違和感が少ないのではないでしょうか。
EOS Kiss x9iとは?
EOS Kiss x8iの後継モデルです。
いわゆるパパママカメラと呼ばれるモデルですね。ネーミングが秀逸なロングセラーシリーズです。
初めての一眼レフとして抵抗の少ないコンパクトなサイズ・重量を実現しています。また操作性も極力シンプルになるように設計されています。
インテリジェントオートやクリエイティブオートなどの簡単撮影モードを活用して撮影することがメインと想定しているんでしょうね。
設定などを表示する液晶パネルはボディ上面には用意されず、背面の液晶モニターを使用します。視認性の高さが生む複雑さを避けた形ですね。
サブ電子ダイヤルも省略しています。上位モデルではスイッチで無効化できる機能ですが、ここもシンプルさの兼ね合いでしょうね。勝手に設定が大きく変わらないようにしてあります。
撮影することに慣れてしまうと、いかに素早く操作できるかといったアクセス性が優先されますが、ユーザーのすべてがそこを求めているわけでもないということがよくわかります。
スペック比較
ちょっと表が大きくなりますが、まとめて比較します。
- ※1 ライブビュー撮影において、[サーボAF]設定時は最高約4.5コマ/秒
- ※2 ライブビュー撮影時は最高約3.5コマ/秒
- ※3 ライブビュー撮影時、[サーボAF]設定時は最高約5.0コマ/秒
優位点は?
ライブビュー撮影(背面液晶での撮影)をするなら、EOS 80Dか9000D、Kiss x9iです。快適さが断然違います。ちなみに、ライブビュー撮影をしなくても前述の機種がおすすめです。理由としては、測距性能が違うからです。
EV-0.5というのは、F2.8・SS12秒・ISO100のときがAFできる限界の暗さということです。F5.6がキットレンズだと開放値によくある明るさですので、常用感度ISO400としたときにF5.6・SS12秒なんですよね。合ってるかな?間違ってたら指摘してください。
で、これが-3EVだともっと暗くてもピント合わせが可能になる可能性が高い、ということなんですね。F2.8 SS60秒 ISO100 = F5.6 SS60秒 ISO400 までAFが可能なわけです。現実的な明るさではありませんが、薄暗いところでのピント精度に信頼性がある、ということですね。上記のような条件だと、通常はピントは合いません。特にキットレンズなどの開放値が暗いレンズは合わせきれないです。
それでも、明るくしたくないとき(バースデーケーキのキャンドルとか、寝顔とか)は安心ですよね。
新モデルは常用ISO感度が上がったのも優位点です。EOS 9000D/Kiss x9iは極端な大判引き伸ばしはする人の方が少ないと思いますので、最高感度付近まで使う(使っても目立たない)ケースが多くなりそうです。そんなときは一段分が心強いですね。-3EVで最高感度だとF2.0 SS1/8 ISO25600という条件になります。明るい単焦点ならなんとかなりそうな気がしてきましたよ。
連射性能はEOS 80Dがやや上手です。秒間1コマは別々に撮影したら気がつかない程度とも言えるので、お好みの範囲かな?それでも連続コマ数は多い方がスポーツシーンなどでは安心ですね。測距点の多さも動体撮影には心強いです。
上部の液晶パネルの内容は80Dの方がやはり上位機種だけのことはあります。情報量も多いですね。また、背面のサブ電子ダイヤルも80Dの方が質感が高いです。
必要とする人がどれだけいるのか不明ですが、バッテリーグリップがEOS 9000D/Kiss x9iは非対応です。先代までラインナップされていましたが、このモデルからは対応しないようですね。モデルの差分にしてあるということなのでしょうか。80Dを越えないようにしているのかもです。
とはいえ、製品の特性上、あまり売れていないだけで廃止されたのかもしれませんけれども。
実際に初心者にオススメするなら?
予約時点で最も価格が高いのが恐らくEOS 9000Dだと思います。
次点で80DとKiss x9iが来ますが、この三機種はほぼ横並びですね。
8000DとKiss x8iはそれらよりぐっと下の価格帯になります。発売後しばらくしたら9000Dとx9iは価格がもう少し下がるでしょうし、そしたら9000Dはお買い得感が高くなりますね。
求めるものが人によって違いますので、これなら大丈夫。というモデルはありませんが、だいたい以下のような感じかと。
- 今後はステップアップしたい!趣味にしたい! → 操作性も上位機種に近く、拡張性も高め → EOS 80D
- 難しいことはしたくない、けどカッコよく持ち出してカッコいい写真が撮りたい! → スタイル・ネーミング共に上位機種に近い → EOS 9000D
- スマホの写真と違うものが撮りたい!でも操作は簡単な方がいい! → デュアルピクセルCMOS AFでライブビューでの操作が快適 → Kiss x9i
- 一眼レフってファインダーを覗かなきゃね!それがカッコいいわけじゃん? → スタイルと操作性が上位機種譲り → EOS 8000D
- 想い出はキレイに!でも高いのはイヤ → 高画質・軽量でかつ価格がこなれてお買い得 → Kiss x8i
量販店なんかには動く機種もありますし、一度見てから判断してもいいんじゃないでしょうか?
今だとキャンペーンが走っているので、EOS 80Dはお買い得感が高いですけどね……。
まとめ
噂レベルではいろいろ出ていたこの新機種ですが、ほぼ噂に近いところで登場しましたね。エントリー一眼レフに初めてデュアルピクセルCMOS AFを搭載してきたわけですが、これこそ初心者に優しい機能のひとつですよね。
あくまで個人的な意見ですが、全方位的に使えるモデルとしてはEOS 9000Dが現時点でのイチオシになりそうです。バッテリーグリップが要るような人は始めから中級機にいってください。
もうすぐ始まるCP+2017でも展示されるようですし、お近くの方は行ってみてはどうでしょう?会場はパシフィコ横浜ですよ。
EOS四桁シリーズのモデルネームはKissに合わせた形なんでしょうね。EOS 8000D = Kiss x8iと EOS 9000D = Kiss x9i です。中級機も次はEOS 90Dでしょうし、その後の名前も気になるところ。x10iは良さそうですが、10000Dとか100Dになるのでしょうか。それとも……?
こんな楽しみを抱きつつ、お出掛け用にKiss x9iいいなぁと思い始めましたよ。レンズも買ったし、しばらく買い物する予定はありませんが。
ではまた。