みなさんこんにちは
5D MarkⅣと他の機種の比較です。誰からも待たれている感がないですが、始めたものは仕方なしです。最後までやりますよ!ちなみに5機種予定です^^
第3弾は泣く子も黙るEOS-1Dx MarkⅡ(以下1Dx2)です。
第1弾はこちら(vs. EOS6D)
EOS5D MarkⅣは本当に高いのか(vs. EOS6D)
第2弾はこちら(vs. EOS5D MarkⅢ)
EOS5D MarkⅣは本当に高いのか(vs. EOS5D MarkⅢ)
ということで始めましょうか。
概要
キヤノンが誇るフラッグシップカメラ。
秒間14コマの高速連写と、2020万画像のフルサイズセンサーを搭載したモンスターマシン。2016年、満を持してオリンピックイヤーに登場した。意味するところは、最高の舞台を最高のカメラで撮ることに他ならないだろう。
デュアルDigic6+、デュアルピクセルCMOS AF、全点F8AF対応61点AFポイント、常用最高ISO感度51200、GPSユニット内蔵、防塵防滴構造と『いつ・どこで・何を撮ったか』と『確実に撮れる』ことを目的としているのが明白なスペック。RAWでさえ170コマまで連続撮影が可能という、ハイスペックぶり。
約36万画素RGB+IR測光センサーや216分割評価測光/調光、フリッカーレスと細かい設定を気にすることなく、撮影のみに集中できる点も魅力。同じ土俵で対抗できるのはNikon D5くらい(のはず)。
キャッチコピーは『極限のドラマを記録する。』
後継機の噂
まだまだ出たばかり。次のオリンピックには更に進化した『1』が登場するとは思うけれど。そしてニコンも同じタイミングなんでしょうねぇ……。
スペック表
EOS5D MarkⅣ | EOS-1Dx MarkⅡ | |
イメージ | ||
画像素子サイズ | フルサイズ | フルサイズ |
センサー | CMOSセンサー | CMOSセンサー |
有効画素数 | 3040万画素 | 2020万画素 |
DPRAW | 可能 | 不可 |
映像エンジン | DIGIC6+ | デュアルDIGIC6+ |
記録媒体 | CFカード(タイプI準拠、UDMAモード7対応)、SD/SDHC/SDXCメモリーカード | CFカード(タイプI準拠、UDMAモード7対応)、CFastカード(CFast 2.0対応) |
記録機能 | 標準、カード自動切り換え、振り分け、同一書き込み | 標準、カード自動切り替え、振り分け、同一書き込み |
ファイル名 | カメラ固有設定、ユーザー設定1、ユーザー設定2 | カメラ固有設定、ユーザー設定1、ユーザー設定2 |
ピクチャースタイル | オート、スタンダード、ポートレート、風景、ディテール重視、ニュートラル、 忠実設定、モノクロ、ユーザー設定1~3 |
オート、スタンダード、ポートレート、風景、ディテール重視、ニュートラル、忠実設定、モノクロ、ユーザー設定1~3 |
ホワイトバランス | オート(雰囲気優先)、オート(ホワイト優先)、プリセット(太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、ストロボ)、マニュアル、色温度指定(約2500~10000K)ホワイトバランス補正、ホワイトバランスブラケティング可能 | オート(雰囲気優先)、オート(ホワイト優先)、プリセット(太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、ストロボ)、マニュアル(5件)、色温度指定(約2500~10000K)、カスタムホワイトバランス(5件)、ホワイトバランス補正、ホワイトバランスブラケティング可能 |
画像の明るさ自動補正 | オートライティングオプティマイザ機能搭載 | オートライティングオプティマイザ機能搭載 |
レンズ光学補正 | 周辺光量補正、歪曲収差補正、デジタルレンズオプティマイザ、色収差補正、回折補正 | 周辺光量補正、色収差補正、歪曲収差補正、回折補正 |
ファインダー視野率 | 上下/左右とも約100% | 上下/左右とも約100% |
フォーカシングスクリーン | 固定式 | Ec-C6標準装備、交換可能 |
グリッド表示 | 可能 | 可能 |
水準器表示 | 可能 | 可能 |
AF方式 | 専用AFセンサーによるTTL二次結像位相差検出方式 | 専用AFセンサーによるTTL二次結像位相差検出方式 |
AF測距点 | 最大61点(クロス測距点:最大41点) | 61点(クロス測距点:最大41点) |
測距輝度範囲 | EV-3~18(中央F2.8対応測距点・ワンショットAF・常温・ISO100) | EV-3~18(中央F2.8対応測距点・ワンショットAF・常温・ISO100) |
測距エリア選択モード | スポット1点AF(任意選択)、1点AF(任意選択)、領域拡大AF(任意選択上下左右)、領域拡大AF(任意選択周囲)、ゾーンAF(ゾーン任意選択)、ラージゾーンAF(ゾーン任意選択)、自動選択AF | スポット1点AF(任意選択)、1点AF(任意選択)、領域拡大AF(任意選択上下左右)、領域拡大AF(任意選択周囲)、ゾーンAF(ゾーン任意選択)、ラージゾーンAF(ゾーン任意選択)、自動選択AF |
測距点自動選択条件 | EOS iTR AFの設定による(顔情報、色情報を使用したAFが可能) | EOS iTR AFの設定による(顔情報、色情報を使用したAFが可能) |
AFカスタム設定ガイド機能 | Case1~6 | Case1〜6 |
AIサーボAF特性 | 被写体追従特性、速度変化に対する追従性、測距点乗り移り特性 | 被写体追従特性、速度変化に対する追従性、測距点乗り移り特性 |
AF機能のカスタマイズ | 17種 | 17種 |
測光方式 | 約15万画素RGB+IR測光センサー使用、252分割TTL開放測光 EOS iSA(Intelligent Subject Analysis)システム
|
約36万画素RGB+IR測光センサー使用、216分割TTL開放測光 EOS iSA(Intelligent Subject Analysis)システム
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測光輝度範囲 | EV0~20(常温・ISO100) | EV0~20(常温・ISO100・評価測光) |
ISO感度(推奨露光指数) | ISO100~32000 | ISO100~51200 |
ISO感度関連設定 | ISO感度設定範囲、ISOオート範囲、ISOオート低速限界設定可能 | ISO感度設定範囲、ISOオート範囲、ISOオート低速限界設定可能 |
HDRダイナミックレンジ調整 | 自動、±1、±2、±3 | 非対応 |
HDR仕上がり効果 | ナチュラル、絵画調標準、グラフィック調、油彩調、ビンテージ調 | 非対応 |
HDR画像位置自動調整 | 可能 | 非対応 |
多重露光撮影 | 機能・操作優先、連続撮影優先 | 機能・操作優先、連続撮影優先 |
多重枚数 | 2-9枚 | 2-9枚 |
多重露出制御 | 加算、加算平均、比較(明)、比較(暗) | 加算、加算平均、比較(明)、比較(暗) |
シャッター速度 | 1/8000~30秒、バルブ、ストロボ同調最高シャッター速度1/200秒 | 1/8000~30秒、バルブ、ストロボ同調最高シャッター速度1/250秒 |
ドライブモード | 1枚撮影、高速連続撮影、低速連続撮影、ソフト1枚撮影、ソフト連続撮影、セルフタイマー:10秒/リモコン、セルフタイマー:2秒/リモコン | 1枚撮影、高速連続撮影、低速連続撮影、1枚:ソフト動作、ソフト高速連続撮影、ソフト低速連続撮影、セルフタイマー:10秒、セルフタイマー:2秒 |
連続撮影速度 | 最高7コマ/秒 | 最高14コマ/秒(14-2コマ/秒に設定可能) |
連続撮影可能枚数 | JPEGラージ/ファイン:約110枚(Card Full) RAW:約17枚 RAW+JPEGラージ/ファイン:約13枚 |
JPEGラージ: CFカード:標準:約140枚/高速:Full/CFastカード:Full RAW: CFカード:標準:約59枚/高速:約73枚/CFastカード:約170枚 RAW+JPEGラージ: CFカード:標準:約48枚/高速:約54枚/CFastカード:約81枚 |
外部ストロボ用シンクロ端子 | あり | あり |
ライブビュー撮影フォーカス方式 | デュアルピクセル CMOS AF | デュアルピクセル CMOS AF方式 |
ライブビューフォーカスモード | 顔+追尾優先AF、ライブ多点AF、ライブ1点AF、手動ピント合わせ(約5倍/10倍拡大確認可能 | 顔+追尾優先AF、ライブ1点AF、手動ピント合わせ(約5倍/10倍拡大確認可能) |
ライブビュー測距輝度範囲 | EV-4~18(常温・ISO100・ワンショットAF) | EV-3~18(常温・ISO100) |
ライブビュー測光方式 | 評価測光(315分割)、部分測光(ライブビュー画面の約6.3%)、スポット測光(ライブビュー画面の約2.7%)、中央部重点平均測光 | 評価測光(315分割)、部分測光(ライブビュー画面の約6.5%)、スポット測光(ライブビュー画面の約2.8%)、中央部重点平均測光 |
ライブビュー測光輝度範囲 | EV0~20(常温・ISO100) | EV0~20(常温・ISO100) |
ライブビュータッチシャッター | 可能 | 不可 |
ライブビューグリッド表示 | 3種類 | 3種類 |
液晶モニター形式 | TFTワイド3.2型162万ドット | TFTワイド3.2型162万ドット |
液晶モニター明るさ調整 | 自動(暗め/標準/明るめ)、手動(7段階) | 手動(7段階) |
液晶モニター色合い調整 | 暖色/標準/寒色1/寒色2 | 記載なし |
タッチパネル方式 | 静電容量方式 | 静電容量方式 |
カメラ内RAW現像 | 明るさ補正、ホワイトバランス、ピクチャースタイル、オートライティングオプティマイザ、高感度撮影時のノイズ低減、JPEG記録画質、色空間、レンズ光学補正(周辺光量補正、歪曲収差補正、デジタルレンズオプティマイザ、色収差補正、回折補正) | 明るさ補正、ホワイトバランス、ピクチャースタイル、オートライティングオプティマイザ、高感度撮影時のノイズ低減、JPEG記録画質、色空間、レンズ光学補正(周辺光量補正、歪曲収差補正、デジタルレンズオプティマイザ、色収差補正、回折補正) |
画像のリサイズ | 可能 | 可能 |
画像のトリミング | 可能 | 可能 |
画像の転送機能 | 静止画(JPEG、RAW、RAW+JPEG) | 静止画(JPEG、RAW、RAW+JPEG画像) |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n | オプションにより対応 |
NFC | 対応 | 非対応 |
GPS | GPS衛星、GLONASS衛星、準天頂衛星みちびき | GPS衛星、GLONASS衛星、準天頂衛星みちびき |
GPS信号受信モード | モード1、モード2 | モード1、モード2 |
GPS付加情報 | 緯度、経度、標高、協定世界時(UTC)、衛星捕捉状態 | 緯度、経度、標高、協定世界時(UTC)、衛星捕捉状態 |
カスタム機能 | 17種 | 34種 |
撮影可能枚数(常温) | ファインダー900枚/ライブビュー300枚 | ファインダー1210枚/ライブビュー260枚 |
大きさ(幅×高さ×奥行) | 約150.7×116.4×75.9mm | 約158.0×167.6×82.6mm |
質量 | 約890g(バッテリー、CFカード、SDメモリーカードを含む)/約800g(本体のみ) | 約1530g(CIPAガイドラインによる)/約1340g(本体のみ) |
使用可能温度 | 0℃~+40℃ | 0℃~+45℃ |
発売日 | 2016年9月8日 | 2016年4月28日 |
参考価格(amazon) | Amazon | Amazon |
参考価格(キタムラ) | カメラのキタムラ | カメラのキタムラ |
比較考察
高画素、DPRAWが必要なら5D4。それ以外のスペックを見ると似たようにも見えますが、作画機能は5D4が充実しているのに対して、1Dx2は撮影時の性能・カスタマイズ性に優れています。1Dx2はタッチシャッターに非対応だったり、あえて機能を外してるといった印象を受けますね。この辺はカスタムでやればいいような気もしますが。
比較対象としてどうかと思うくらい重量と価格は違うクラスです。あらゆる高性能を詰め込んだ1Dx2は、価格が約70万円。対する5D4は40万円。重量は1Dx2の1,530gに対して5D4が800gと2倍近くあります。比較としては6Dと5D4の違いに近い印象もありますね。どっちかと言えば5D4と7D2かな?
キヤノン最高峰の高速連写14コマ/秒・最高の耐久性が絶対に必要なら、1Dx2以外に考える余地はなく、そうでなければ5D4の方がスペック上は使いやすいと思われますね。5D4には、1Dx2譲りのAF・豊富な画素数・フリッカーレスも搭載しています。動体専用でなくとも、撮影に支障を来すような性能ではないです。
これだけの性能を確保しながら、価格と重量をここまで抑えてきたと考えると5D4はお買い得といえるはず。
ただし、使用感(フィーリング)だと話は別。大きく重たいボディは一体化された縦位置グリップの部分だと思われますし、そのお陰で縦位置撮影時の操作性はかなり高い。ボタン配置などが最適化されているため、違和感が少ない操作が可能です。また、縦位置グリップ装着の他カメラ(5D4含む)に比べてシーリング部分が少なくなるため、防塵防滴性能も必然的に高くなります。5D4の縦位置グリップも思ったより良くできているので、これで大丈夫な人も多いとは思いますが、操作感はやはり違いますよ。
そしてシャッターフィール。シャッターボタンを押す感覚から違います。次へ次へとシャッターを切りたくなるような感触はやはりフラッグシップ。フイルム一眼レフではEOS-1シリーズも使っていますが、昔からフラッグシップ(EOS-1系)のシャッターボタンを押す感触はやはりいいですね。もう少し下のカメラにもこの辺りこだわってくれるとなおいいんですが。5D4もシャッターフィールは悪くないです。印象としてはわかりづらくて申し訳ないですが、おとなしい感じです。静音性は6Dが一番高いように思います。
まとめ
前述しましたが、このスペックで1Dx2譲りの機能がほぼ使えることを考えると、お買い得とも取れますね。最もお金がかかりそうなシャッターユニットの差額、でしょうか。連写性能を6コマ/秒にしてあと5万円下げてくれるとなお良かったんですが。
ってそんなに下がらないか(笑)
少なくとももう少し値下がりしてくれると買いやすいんですけどねぇ。
ではまた。
コメント
EOS-1Dx MarkⅡの発売日が違いますよ。
発売日:2016年 4月28日
kage30様
ご指摘ありがとうございます。訂正しました。