みなさんこんにちは
過去何回かに渡って検討を重ねてきた超望遠レンズですが、今回はタムロン150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2<A022>を購入してみることにしました。
色々考えてみたんですが、結論として『とりあえず使ってみないことには始まらない』という身も蓋もない理由によるものです(笑)
前回はタムロンとシグマで検討したんですが、自分自身の中では150-600か100-400 プラス テレコン1.4が最後までせめぎあいしてました。悩んで決めても、結局純正に行っちゃうんじゃないかということです。
ただそうすると、70-300をリプレースすることが前提になってくるので(使用頻度の低いレンズは原則として所有しないという自分ルール)、焦点距離が増える代わりに日常の持ち運び重量も増えるというジレンマを抱えていました。
ルールを変更することも考えたんですが、撮影のたびに100mmの望遠と30mmの広角で悩むのも納得ができず、必要なときだけ持ち出せばいいという事で150-600にしたんですね。今後は使用頻度次第でレンズの置き換えをするか処分するかを決めればいいやということで。
そんなわけで、注文してから10日ほど日にちがかかりましたが(欠品中でした)手元にレンズがやってきました。
レビュー
それぞれの項目に分けて、簡単にレビューしていきたいと思います。写りに関しては今回は記載しません。まだ使ってないので。
外観
そこそこマットな仕上げですね。シグマのレンズも最近はマット調ですが、それとはちょっと違います。なんといいましょうか……。思いっきりプラスチック感がありますね……。
シグマのマット調もプラスチックっぽいんですが、タムロンの塗装はペイントっぽいんです。別にプラスチックの鏡筒なので、どちらも間違ってはいないんですが。
ぶっちゃけ高級感はないですね。
マウント付近のブランドリングは装着すると目立たないです。あれはマウント側から見るので目立ちますが、実際はマウントに向けてすぼまった部分に装着してありますので、着けている限りは目立たないですね。横から見てもマウント付近なので、激しい主張はしていないかなと。
そしてやはり大きいです。焦点距離からすれば本当にコンパクトなレンズですが、大きい。バッグを考えないといけませんね。この手のレンズを持ち運んでいる方はどうやっているんでしょうか。
上記の写真は、隣のレンズが比較的所有率が高かろうと思い、EF24-105mm F4L IS USMにしています。レンズフードの中にも入れてみましたが、やはり大きいですね。
フード
バヨネット方式(標準レンズなどと同じように回転させてロックする)フードです。これも同様にプラスチック感満載です。フードの直径は125mmです。バッグ収納であれば、このあたりも考慮に入れないといけませんね。
収納時は逆向き取付が可能です。
固定はしっかりできますし、深さもそこそこあります。前玉に光線がかからないという意味では口径が小さい超望遠はメリットがありますよね。極端に長いフードにしなくてもいいので。
反射防止はタムロンらしい段付き加工です。円筒形のフードですから、一時的に立てることも可能です。
不意にぶつけたりすると割れる可能性もありますし、金属とプラスチックのどちらがいいかは個人の好みですね。プラスチックフードに関しては抵抗ないです。ちょっと柔らかいですが。
三脚座
長さがある三脚座が付属します。持ち運びハンドルとしても使える大きさですので、安心感がありますね。剛性も高そうです。
三脚穴は2つ。穴の中心間は約30mmです。幅は約39mmで長さは約93mmでした。(いずれも実測)
土台はアルカスイス互換です。アルカスイスタイプの雲台を持っていないので、そのうち検討します。
三脚座の着脱はマウント側から抜く方式です。座面がズームロックスイッチ付近にあるときに着脱できます。挟み込み方式にしなかったのは不意の脱落防止でしょうか。この重量であれば挟み込みが一般的だと思っていました。
ストラップホールはありません。ここがこのレンズを購入するのに一番引っかかった部分です。
この件はタムロンに問い合わせしたので、そのうち書きます。
重量バランス
重いですが、軽いです。
何のことやらわかりませんが、言い分としては超望遠としては軽いです。普通のレンズとしては重いのです。約2Kgですからね。
比較すると、Model A022E(このレンズです)は重量2,010gです。
キヤノンのいわゆる小三元レンズと言われるEF16-35mm F4L IS USM/EF24-105mm F4L IS USM/EF70-200mm F4L IS USMの合計重量が2,045gですので、レンズセットがちょうど一式増えたような感じですね。
近い焦点距離をカバーするEF200-400mm F4L IS USM エクステンダー1.4× が3,620gですので、それと比較すると非常に軽いです。
取り付けると思ったほどの重量感は感じません。もちろん重いんですが、レンズが長いので、先端とグリップをしっかり握ってやれば意外とバランスは取りやすいですね。
にょきにょき伸びてくるレンズなので、あんまり先端に重心かけてると特に縦位置で片ボケが起きる可能性もありますが、とりあえず大丈夫だと思っておきましょう。必要に応じてなんらかの対策を考えることにします。
ズームリング
ズームリングはそこそこ重めです。トルク感もありますが、回転角も非常に大きいです。160°くらいあるんじゃないでしょうか。一回で回し切ることは難しいですね。
直進ズーム的な使い方は推奨されていませんし、そもそも400mmを超えた辺りで鏡筒の伸び縮みがとんでもなく重くなりますので、直進ズームとしては使えません。
ズームリングを回していると特に極端に重くなることはないんですが(むしろ広角側のほうが重い気がする)、中のカム構造の問題なんでしょうね。
そのうちスコスコになったら考えます。広角側で固定できるズームロックスイッチがついているってことは、そのうち緩くなるのかもしれません。市場の要望で何となくつけているだけかもしれませんが。
ちなみに、購入時から自重落下はあります。
フレックスズームロック
ズームリングを回せば、どの焦点距離でもロックがかかるフレックスズームロックを備えています。
どういう使い方が便利なのか、実践的に思い浮かべることができないんですが、強いて言えば画角を決めた後で設定のためにレンズを下に向けてしまうとき、などでしょうか。
または一時的に移動する際に手元を見ずにロックできる、ということかもしれません。個人的には後者のほうが使いそうなシチュエーションですね。
ロックかけたまま無理矢理回せないことはなかったですが、壊れそうなので止めておいたほうが無難です。
ピントリング
かなり軽めの印象がありますが、AFレンズとしてはこんなもんでしょう。
スッカスカと言うほどでもないですね。回転角は思ったよりも少ないです。焦点距離とフォーカス範囲を考えたらおかしな感じでもありません。
新しいからか、ピントリングを回すとキュキュキュっをゴムがすれる音がかすかにします。そのうち消えてくれるといいんですが。AF使用時には鳴りませんでした。
MFでのピント合わせは、ピントリングがかなり後ろにあることもあって三脚使用時に限定されそうですね。やってやれないことはないんでしょうが、手持ちでの操作は手首へのダメージが怖いです。
各スイッチ類
比較的大きいスイッチが並んでいます。突き出しは少ないですが、幅があるスイッチなので、手袋をしていても操作しやすいですね。
クリック感もしっかりしています。
難点を上げるとすればクリック間隔が狭いため、例えばフォーカスリミッターのスイッチをセンターで止める際などは位置を目視で確認する必要があります。
しかし、カバンの中で設定が変わることは少なそうですね。
まとめ
購入前から色々と考えさせられるレンズでしたが、使ってみないことには始まらないの気持ちで購入したので、ガシガシ使っていこうと思います。
とりあえずフリーで撮影できるイベントにでも顔を出そうかと思っていたんですが、実は若干体調を崩していまして……。
一年半ほど前にも身体の具合が良くない時期があったので、気を使っていたのですが違うところが(笑)
仕事にも差し支えていますので、ぼちぼち様子見しながら実戦投入ですね。とはいえ、今まで必要としていなかった以上、仕事ベースで使うことも少ないでしょうし完全に趣味のレンズになりそうです。
せっかくなので航空祭とか行ってみようかなぁ。行ったことないので教えてくれる人がいると嬉しいんですけどね。
できるだけ早めに使用感のレビューをお届けしたいと思います。
ではまた。