花火の撮影を攻略!

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皆さんこんにちは

夏ですね、花火の時期です。

今年の花火は見ましたか?見てないかたはぜひ見に行きましょう!ちなみに僕は見ていません。見たいです。そして撮りたいです。

今回の記事は結構長いです。

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花火ってどう撮るの?

花火の撮影に必要なもの

  • バルブ撮影が可能なカメラ(レリーズが使えるとなお良し)

僕はデジタル一眼レフがあるので、これで良しとしましょう。

一眼レフであれば、ほとんどのモデルにバルブ撮影モードが搭載されているはずです。取り扱い説明書で確認できますから、事前に確認しておきましょう。機種によってはシャッター速度を30秒以上に設定するとバルブ撮影モードに切り替わるものがあるようです。

僕の5D2ではBモードがバルブ撮影になっています。

  • バッテリー

当日はひたすらシャッターを切る事になりますので、バッテリーはフル充電で持参しましょう。予備のバッテリーがあれば、そちらもフル充電で。

とりあえず、3つは用意してみました。これで足りないなら僕が悪い。IMG_0826-1s

撮影可能目安枚数はカメラの取り扱い説明書に記載されていますが、通常の撮影と異なり花火撮影ではシャッター時間が長くなります。記載よりもかなり枚数が少なくなることを覚えておきましょう。枚数は大会規模と個人によりますが、多くても500枚を越えることは少ないと思います。バッテリー2個で充分だとは思いますが、日中に別のイベントで撮影したりバッテリー自体が弱っていたり、数日続けて撮影に臨んだりする際はそれなりの個数を用意しておきましょう。

  • 記録メディアとフィルム

前述しましたが、撮影枚数の予定によりますが多くても500枚を越える撮影は少ないかと思います。記録メディアでいえば、2,000万画素クラスで32GBのメディアがあれば充分です。RAW撮影でもそれくらいで問題ないと思いますが、JPEG+RAWでの撮影では取り扱い説明書で撮影枚数を確認しておきましょう。

メディアの記録枚数と併せて確認しておきたいのが書き込み速度です。スポーツ撮影ほどではないにしても、撮影枚数が連続しますので、極端に書き込みが遅いメディアは避けた方がいいでしょう。せっかくのシャッターチャンスを指を咥えて見ているなんてことになったらやっぱり嫌ですしね。

フィルムはISO50~100の間で好きなものを選択すればいいと思います。枚数は36枚撮りがフィルム交換の回数と持ち運ぶ本数が減らせていいかと思いますが、別に24枚撮りでも構いません。残りの撮影可能枚数を確認しながらシャッターを切る事になると思いますので撮影可能枚数は揃えた方がいいと思います。また、フィルムの銘柄は揃えておきましょう。色味が変わって、どれが正確かわからなくなってしまいます。ネガとリバーサルはお好みで。一般にはネガの方がおすすめです。シャッター速度で写しとる量を決めることになるので、許容範囲の広いネガフィルムの方が撮影には向いています。リバーサルでの撮影を行うようであれば、データシートで条件を確認しましょう。相反則不軌が問題になるほどの長秒時露光は行わないと思いますが、一通り目を通しておくと安心ですね。特にカラーフィルターなどで色調整を行う場合には、基準感度が変わることがあります。

  • レリーズ

リモコン式でもケーブル式でも構いません。使い方だけしっかり予習!

事前に動作を確認しておくこと。レリーズの種類によって、動作方法が変わります。バルブモードでの撮影は長時間露光を意味しますので、シャッターボタンに触れてしまうとそれだけでカメラブレの原因になってしまいます。

僕のはストッパー付きのシンプルな純正です。タイムラプスをやりたいのでインターバルタイマー付きが欲しいのですが。IMG_0824-1s

純正のレリーズでも2,000円前後、社外品のモノだと1,000円台からありますので、今後のためにもひとつはあって損はないと思います。

リモコン式は電池を切らしていないか、受光できているか、等を確認。ケーブル式は断線していないか、モード切り替えを搭載しているモデルは切り替えが出来ているか等を確認しましょう。

ワイヤー式のレリーズの場合(この辺を使っている方はこの記事なんて縁がないと思いますが)ワイヤーが折れていないか、ストッパーは正常に動作しているかを確認しておけば基本的に問題ないかと思います。

  • 三脚

花火は明るいですが、会場は暗いです。しっかり支えられる三脚を用意しましょう。持ち運びにはちゃんとしたケースを利用すること。他の人にぶつかると大変です。とても痛いですし。IMG_0823-1s

持っていない方は、安くてもいいので買っておきましょう。長く使いたいと思っている方はちょっとだけ奮発すると幸せになれるかもしれません。

僕の三脚はいつの間にかモデルチェンジしていました。今となっては旧式のVelbon Geo Carmagnen N635Mです。

僕には少し小さいのですが、持ち運び性とトレードオフですからね、この辺。

価格帯によって大まかな違いがあります。

~5,000円台

一般的にビデオ三脚等と呼ばれることがあります。三脚自身が小型軽量で持ち運びに優れ、三脚の脚同士がバーで結合されるため、通常撮影時の剛性はサイズのわりに高めです。ただし、大元となる脚の太さは細いため、重量級機材を搭載することはできないと思った方がいいでしょう。また、雲台(カメラと三脚を繋ぐ部分)は脚と一体になっているものがほとんどで、交換の自由度はほぼありません。ビデオ雲台の名の通りカメラを横方向へ動かすことは容易ですが、縦位置の撮影は出来ないか出来ても不安定な姿勢を強いるモデルも少なくありません。

練習用に割り切って購入するなら、金額的にも負担が少ないのでおすすめできますが、今後長く使っていくのならもうひとつ上のモデルからがいいでしょう。

記念写真用に持っておくなら、これでも充分かもしれませんね。

~20,000円台

アルミ製の三脚が視野に入ってきます。全長も高めで、しっかりした三脚になります。重量が重めなのが難点ですが、しっかりと支えるといった三脚の趣旨から言えばこれもひとつの正解です。段数は3段・4段が一般的で、セットの雲台は3WAY雲台(上下・左右・傾きをそれぞれのレバーが受け持つ形状)が一般的です。雲台を交換すれば自由雲台(カメラの方向をレバー一本で調整する形状)も選択できるものがほとんどです。トラベル三脚などの名称で販売されている5~7段のコンパクト三脚もあります。どうしても先端の脚が細くなるため、やはり重量級の機材には厳しいですが、持ち運び性でいけばピカイチです。旅行のお供などに最適ですので、適材適所ということなんでしょうが。

~60,000円

カーボン三脚または、アルミ製のハイエンド三脚が主流になってきます。三脚の利用頻度が多い人や、風景写真・商品写真などを撮影するならこのクラスになってくるかと思います。カーボン三脚はサイズのわりに軽く、しっかりした重量を支えることが出来る反面、三脚自体の重量問題で風に弱い傾向があります。ストーンバッグ(重量物を三脚にぶら下げたり脚に固定したりして三脚自体の重心を下に落とすアクセサリー)を併用するなどして対策が必要なシーンが出てきます。アルミ製のハイエンド三脚などでは脚だけの最大伸長が2mを越えるものもあり、斜面で三脚を立てたときでも充分な高さが確保できます。花火大会は川や海の側で行われることも多いので、堤防などの斜面地でも高さが確保できるのは撮影において有利に働くこともおおいです。

  • レジャーシート

あってもなくてもいいんですが、あったら座れるし、バッグが露地の結露で濡れるのも防げます。また、花火大会では場所取りも同時に行われることになりますので、その際にも使用します。風で飛ばされないように、重石を乗せるなど対策しておきましょう。

ホームセンター等で購入できます。

  • 懐中電灯

さっきも書きましたが、会場は暗いです!

花火は明るいですが、その明るさだけでは設定を確認したり機材の状態をチェックするのには不足です。撮影中はペンライトでも充分ですが、少し大きめのライトを持っておくと安心です。撮影後に忘れ物がないか付近を確認したり帰り道を照らすのにも使えます。

周囲の状況次第ですが、ヘッドランプは両手がフリーになるので便利です。周りを照らし過ぎないように注意して使用しましょう。IMG_0825-2s

一回買うとなかなか壊れないので、長く使えると思いきや、僕はなぜか壊しやすいので時々買いに行きます。今はジェントス スーパーファイアXです。これはなかなか壊れないですね。明るさの調整と照射範囲の調整ができるので、ちょっと大きめですが安心できます。

ペンライトはあまりに極端な明るさのものは避けましょう。周りは撮影ではなく、一般の観覧客もいます。マナーを守って撮影しましょう。

花火の撮影に必要な心がけ

撮影ポイントの確認

撮影する花火大会に目星をつけたら、まずは場所を確認しましょう。

花火が上がるポイントは、イベント関係のウェブサイトで確認できます。どのへんで打ち上げされるかわかったら、次は地図で確認です。Googleマップなどで、周囲の状況を確認します。土手なのか、浜辺なのか、広場なのか、どの程度距離があるのかまたは開けられるのか。人出も考慮して、どこから撮影できるか見当をつけましょう。

大会によっては、有料の観覧席や桟敷席も用意されています。ただし、観覧に向いているポイントが撮影に向いているとは限りません。有料の観覧席などは打ち上げポイントに近いことが多く、撮影時に上を見続けることになることや、距離の近さから煙の影響を受け易いことがあります。しかし、打ち上げポイントまでに障害物が少なかったりもするので、一長一短の側面もあります。

必要に応じてチケットを取ったり、予約を入れたりしておきましょう。有名で大きな花火大会ほど行動は先手必勝です。

参考:全国花火大会 花火カレンダー2016(ウォーカープラス)

早めに場所取り

撮影当日は少し早めに会場に向かい、実際の撮影ポイントを絞り込まなければいけません。いったんセッティングすると、基本的には撮影するか帰るかの二択になります。人混みの中を三脚を抱えてポイント変更することは危険ですし、それよりもいいポイントを確保することは難しいでしょう。

場所取りはレジャーシートと三脚を利用します。三脚は実際に撮影すると思われる高さに伸ばしておきましょう。三脚を立てておくことで、その後に来る観覧客に「カメラマンが三脚で撮影する」といった認識を与えることができます。三脚を立てて立って撮影すると、その後ろの人は花火が見えづらくなりますので、事前にアピールしておくわけです。レジャーシートだけだと、そういった情報は周りに与えられませんので、不要なトラブルの原因にもなりかねません。

三脚を立てたら、基本的に会場から離れることはできなくなると思っておいた方がいいでしょう。人目がたくさんありますので、三脚の盗難は少ないと思いますが、高価な機材であればあるほど盗難の危険性は高まりますし、人がいないからとセットした三脚をずらされる可能性もあります。特に撮影に向いたポイントの場合、他のカメラマンも同じポイントから撮影したいはずです。不要なトラブルを避けるためにも、場所取りしたら長時間離れることがないように注意したいものです。

また、あとから来たカメラマンに「こんにちは」等と挨拶しておくのも有効です。全く縁もゆかりもない他人同士ですから、あいさつ程度でも信頼感が違います。他の人とのトラブルに発展しにくくもなりますので、マナー向上の意味も含めて行っておきましょう。トイレに行ったりする際に、一声かけておくだけで安心感が違います。

大会プログラムの確認

当日は運営本部や駅などの観光拠点で大会プログラムが有料無料の差はあるにせよ、配布されることが多いです。花火は打ち上げ種類によって高さも大きさも異なります。たまたま写った、ではなく花火撮影を楽しむためにはどんな花火が上がるのかを確認しておく必要があります。

花火大会によってはプログラムを用意していないこともありますが、逆にインターネットでプログラムを事前に入手できる大会もありますので、きちんと確認しておきましょう。

花火大会では、中盤以降から終盤にかけて大物が打ち上げられる傾向にあります。いざ撮影となった時に残ショット数とにらめっこでは満足な撮影ができませんので、いつでもプログラムを見られるようにしておきましょう。

花火撮影は偶然の産物ではありません。計画に向かって待ちを続ける撮影だと思います。

花火の基本的な撮影方法

花火の種類と高さ

花火大会で打ち上げられる花火の種類は大きく分けて以下の通りです。

割物

菊・牡丹・椰子・型物など

「割物」とは、星(光や色彩、煙を出す部分の火薬)を割火薬で四方八方に飛ばす仕組みです玉の中心から星が炭火色の尾を引いて丸く開くものを「菊」、尾を引かず初めから色の光が開くものを「牡丹」といい、円の中に芯が入ったものを「芯入」、蝶々やハートなどさまざまな型を表現する「型物」などがあります。

ぽか物

信号雷・小花・柳物・煙竜など

「ぽか物」とは、玉が上空に達したときにその名のとおり、くす玉のようにぽかっと2つに割れていろいろな部品などを放出させるもので、星を放出させ光の線を落下させる「柳」、パラシュートで煙を吊りながら降下させる「煙竜」、運動会やお祭りの開催合図を告げる「信号雷」などがあります。

半割物

千輪・小割など

「半割物」とは、玉が上空で闇の中で開き、後からたくさんの小さな花が一斉に開くもので、「千輪」といいます。

「曲付」、「曲導付」は、玉の外部に取り付けられているもので、代表的な種類では、光の尾をまっすぐに引いていく「昇り朴付」、ヒューという笛の音を出す「昇り笛付」、小さい花を段々に咲かせていく「昇り小花」などがあります。


花火玉の大きさと開かせる高さ等
玉の大きさ 開かせる高さ

約(m)

玉が開いた直径

約(m)

号数 玉の外径 約(㎝)
2.5 6.9 80 50
3 8.6 120 100
4 11.5 150 120
5 14.4 200 150
6 17.3 220 180
7 20.0 250 200
8 23.0 280 250
10 28.5 300 280
20 58.0 450 450
30 86.0 600 600
40 114.0 700 750

参考:公益社団法人 日本煙火協会

日本煙火協会の花火入門は読み応えもあって、花火の知識を得るにはとても良いページです。深く知ろうと思った時に、参考ページが無かったりはしますが、それ以上の知識が必要なら図書館なりで専門書を開いたほうが良さそうです。花火って奥が深いですね。

レンズ選び

対象までの距離と高さが分かったところで、レンズの選択に入りましょう。

10号玉の場合、開かせる高さは約300mで直径は280mですから、対象までの距離が600mの場合、計算上の高さは440mです。10%程度のマージンを含むと484mとなりますので、まずはここを計算してみましょう。

三角関数というやつですね。それを使って、必要な画角を割り出します。

計算式は学校で習ったともいますので結果だけ(笑)

38°53′31.06″となります。結果が違うなら教えて下さい。数学は苦手ですので(汗

これに見合うレンズとしてはキヤノンだとEF50mm F1.8 STMが水平画角40°とEF35mm F2 IS USMが垂直画角38°となります。他社のレンズでも基本的には同じでしょうから、これがひとつの基準とも言えます。つまり、地上から花火の先端までを撮影しようと思ったときに、600mの距離で縦位置だと50mmレンズを、横位置なら35mmレンズがあればいいことになります。花火の一部分を切り取ったり、地上の風景が必要なければもっと長焦点のレンズが必要ですね。よほど遠くからの撮影でなければ、一般的なズームレンズである24mm-85mm程度の画角があれば問題ないことになります。APS-Cだと15-55mmとかでしょうか。

同様の条件で20号玉を撮影しようと思ったら画角は51°3′32.36″が必要となります。縦位置だと35mm(水平画角54°)横位置だと24mmレンズ(垂直画角53°)が必要ですね。結構広角寄りになります。それでもさっきと同じズームレンズで撮影できますね。

花火中心の撮影であれば、地上の風景はあまり必要としないでしょうから、実際には35-100mm程度の画角で撮影することになりそうです。手持ちのズームレンズなどでも画角は充分っぽいですね。

ちなみに、西日本最大級の花火大会と称されている筑後川花火大会ですが、打ち上げ地点であるポイントから、見物の一等地となる水天宮までの直線距離は約250mです。

ここで20号玉を打ち上げるとしたら、計算上の同条件で縦位置撮影でさえ24mmの画角(74°)が必要となります。横位置なら16mmです。会場と条件によりますが、ある程度の引きはあったほうが良さそうですね。

参考程度に地図を掲載しておきます。ポイントは打ち上げ地点(京町会場)で、川の対岸に水天宮があります。ちなみにこの水天宮、全国水天宮の総本宮だそうです。境内には軍艦千歳の碑があります。

設定

基本的な設定
  • ISO100(または50)
  • 絞りF11-22
  • バルブ撮影モード
  • ホワイトバンスは太陽光または電球色(RAW撮影なら後で変更できますが、撮影時はいずれかに固定)
  • ピントは無限遠
  • オートフォーカスはマニュアル
  • 手ぶれ補正がついていればOFF
  • ノイズリダクションはOFF推奨
  • プロテクターフィルター以外であればND2程度の減光フィルターの利用は可
感度・絞り・シャッター速度

花火は明るく、瞬間的に発光しますので、シャッター速度ではなく絞り値で明るさを調整します。ISO100でF16を基準に撮影し、デジタルカメラの場合はテスト後に微調整をしましょう。フィルムの場合は本番前に別の花火大会などでチェックをしておきましょう。いくつか絞りを変えて、ベストな状態を確認しておくほうが無難です。カラーネガフィルムの場合、ラチチュードが広いので現像である程度補正するつもりのほうが精神衛生上よろしいと思います。ND2のフィルターを掛けた場合の絞りはF5.6-11程度になります。

シャッター速度はバルブモードですが、リモートレリーズの動作を確認しておきましょう。一回シャッターボタンを押すとシャッターが開き、もう一回押すと閉じる構造のもの(正確にはタイムモードなどと呼ばれる)や、押している間だけシャッターが開く構造のもの(一般的な意味でのバルブモード)があります。

ホワイトバンス

撮影時は、ホワイトバランスを固定する必要があります。花火自体に色が付いていることが多いのですが、光源そのものに色があるわけですので、シャッターごとにホワイトバランスが変わってしまいます。基準色が不明確になりますので、モードは固定しましょう。

撮影する対象によって設定は変える必要があるとは思いますが、和火と言われる日本の伝統的な花火はオレンジ色系統のものが多いため、ホワイトバランスは太陽光が向いています。洋火と言われる種類のものは、カラフルな物が多く、太陽光では色が浅くなりがち(黄色が強く出てしまうため、青などが正確に出ず、黄色がオレンジになったりする)なので、電球色で補正する必要がある。和火は最近の主流でないため、面倒であれば電球色に設定しておいてもいいけれど、和火を撮ったときに補正が過剰で白っぽくなってしまうので、できれば変更したいところ。色々モードを変えて撮っても面白いと思います。RAW撮影なら後で変更できますので、お好きなモードでどうぞ。ただ、撮影時に設定をしておくと後で現像するときに思い出しやすいです。

個人的には太陽光で撮影しても問題ないような気はしますが、RAW現像またはJPEG補正でちょっと彩度を上げたほうがきれいに見えるので、やっぱり適正なホワイトバランスを選択した方がいいと思います。

ピントとフォーカスモード・手ぶれ補正とノイズリダクション

ピントは無限遠に設定しましょう。花火は遠いので、ピント合わせ自体が不要です。したがって、フォーカスモードはマニュアルでオッケーです。撮影時は暗くてピント調整が難しいため、明るいうちに無限遠でピント合わせを行ってからテープなどで固定してしまいましょう。

ただし、撮影中もこまめにピントリングを確認して、ずれていないか見ておく必要があります。

手ぶれ補正は三脚を使用するため不要です。レンズの種類によっては、補正しようとするあまり逆にブレを発生させる可能性もあります。しっかり固定しておけばブレないため、補正はOFFにしておきましょう。ノイズリダクションも撮影テンポが遅くなるために不要です。そもそもノイズリダクションが必要になるほど高感度撮影も長秒時撮影もしていないので、設定上はOFFです。それでもノイズが多いようなら、撮像素子の不調を疑うべきです。

減光フィルター

一定以上の花火を写し込もうと思ったら、減光フィルターは利用したほうがいいです。フィルター無しで15秒から30秒程度のシャッター開放を行うと、空に光が反射してしまいます。また、あまりに濃いND(減光)フィルターを使うと光量不足に陥りますので、程々に。フィルターを付け外しするときにはレンズ面を触れないように(暗いので気づきにくい)して、絞り値をきちんと変更すること。せっかく撮影したのに真っ白に写ってしまっては残念です。

撮影方法

実際の撮影では、最初の数発で高さを確認します。計算上の高さは現場で合わないこともありますし、実際には風や自身(三脚)の高さ、レンズの歪みなどでバッチリとはいかないものです。ズームレンズの特性を利用して、画角を合わせましょう。

シャッターは花火が打ち上がって、開く直前に押します。それから、写し取りたい個数の花火が上がったらシャッターを閉じます。時間的には5-15秒程度が目安でしょうか。あまりに長いと全体が白くなってしまいますし、短すぎると花火も少なくなってしまいます。

絞りやシャッターの時間を調整して、狙い通りの写真を撮影してきます。

たくさんの花火が上がりますので、思った通りに写っていなくても慌てず対応していきましょう。プログラムを確認しながら、次の花火を考えることも必要です。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますが、撮影中のトラブル(置き引きなど)にも注意して、万全の状態で撮影に臨みましょう。

現像と処理方法

撮影が終わったら現像(JPEGの人は不要)です。思った色に調整していきます。花火

現像後に花火の数が少ないかなとおもったら、合成してみるのも悪くありません。この際は、比較明合成(コンポジット)を利用します。キヤノンであれば純正で付属してくるDPP(Digital Photo Professional)というソフトウェアでできます。枚数が多い場合、専用の合成ソフトを利用する方法もあります。無料だと、「KikuchiMagick」というソフト(星景写真用と謳っています)を使ったことがあります。有料だとPhotoshopなどでしょうね。

あえて撮影時にコンポジット前提の撮影を行うという手もあります。その際は、背景が写っている場合は構図を変えないこと。合成できなくなってしまいます。Photoshopなどで合成することも可能ですが、手間もかかりますし、よほどでない限りおすすめしません。

掲載写真はコンポジット(3枚)です。ちょっと傾いていますが(笑)約85mmをトリミングしていますので100mm程度でしょうか。

まとめ

ちょっと長くなってしまいましたが、いかがでしょうか。

全国的に見てみると一年を通して花火大会は行われていますが、やはり夏に集中していますので、このシーズンを逃す手はありません。たくさん撮影して、いい写真をモノにしていきましょう。

今年は検証も兼ねてレンズの画角に注意して撮影してみよう。撮影する機会があれば……!

あー、花火見たい。

今年の花火、残り少なくなってきましたが、頑張って撮影してきます!

ではまた。

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