みなさんこんにちは
レンズベビーという名前を聞いたことはあるでしょうか?
数年前から徐々に聞くようになってきたこのレンズベビー、よくわからないという人のほうが多いのでは?
『おもちゃ』という印象の人もいると思います。
『なんだかよくわからない』という感想の方もいると思います。
今回はそんなレンズベビーをまとめてみました。購入の助けになれば。
目次
レンズベビーとは
アメリカに本社を置くレンズメーカーです。
創業は2004年ということで、非常に新しいメーカーですね。
製品は一眼レフ用からミラーレス用まで幅広くラインナップしていますが、注目すべきはその特徴。基本的にフルマニュアルで電子接点なし。新興国を中心としたレンズメーカーではそれなりに見るこの方式は、尖った性能のレンズとあいまって独特の表現をもたらしています。ラインナップについては対応マウントと併せて後述します。
創業者はクレイグ・ストロング。元々はプロカメラマンということで、一般的には『完璧な』レンズを期待していしまいますが、レンズベビーは違います。より完璧な光学性能は他のメーカーに任せ、ひたすら『面白い』表現のレンズを発表しています。『普通の』レンズでは味わえない魅力にあふれたラインナップです。
レンズベビーという名前にも、気持ちがこもっているように感じますね。
スペック一覧
各個に見てもわかりづらいため、簡単にまとめてみました。掲載モデルは2017年10月29日現在の現行ラインナップです。旧機種は除外していますので、中古購入などの際はご注意を。
表がやや大きいですが、ご了承ください。
製品名 | Twist 60 | Velvet 85 | Velvet 56 | Trio 28 | コンポーザープロ II エッジ 50 | コンポーザープロ II スウィート 35 | コンポーザープロ II スウィート 50 | サーキュラーフィッシュアイ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
焦点距離 | 60mm | 85mm | 56mm | 28mm | 50mm | 35mm | 50mm | 5.8mm |
絞り値 | F2.5-22 | F1.8-16 | F1.6-16 | F3.5(固定) | F3.2-22 | F2.5-22 | F2.5-22 | F3.5-22 |
絞り内蔵 | ◯ | ◯ | ◯ | – | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
絞り羽根枚数 | 12枚 | 12枚 | 9枚 | – | 9枚 | 12枚 | 12枚 | 6枚 |
光学系交換 | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
レンズ構成 | 3群4枚 | 3群4枚 | 3群4枚 | Sweet:3群3枚 Velvet:2群3枚 Twist:3群4枚 |
6群8枚 | 3群4枚 | 1群2枚 | 5群8枚 |
最短撮影距離 | 45.7cm | 23cm | 13cm | 20cm | 20.3cm | 19cm | 38cm | 0.6cm |
フィルター径 | Φ46mm | Φ67mm | Φ62mm | Φ46mm | Φ46mm | Φ46mm | Φ46mm | – |
キャップ方式 | ワンタッチ式 | かぶせ式 | かぶせ式 | ワンタッチ式 | ワンタッチ式 | ワンタッチ式 | ||
最大径 | Φ63.5mm | Φ76mm | Φ72mm | Φ69.9m | Φ82.5mm | Φ63.5mm | Φ63.5mm | Φ77.85mm |
全長 | 57.1mm | 89mm | 85.25mm | 50.8mm | 63.5mm | 50.8mm | 50.8mm | 89.16mm |
重量 | 221g | 530g | 410g | 138.9g | 283.5g | 215g | 184g | 326g |
対応マウント | F/EF/E | F/EF/A/E/K/X/m43 | F/EF/A/E/K/X/m43 | E/X/m43 | F/EF/A/E/K/X/m43 | F/EF/A/E/K/X/m43 | F/EF/A/E/K/X/m43 | F/EF/A/E/K/m43 |
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※表中の最短撮影距離はワーキングディスタンス(レンズ先端からの撮影距離)を表しています。
※対応マウントはF(ニコンFマウント)/EF(キヤノンEFマウント)/A(ソニーAマウント)/E(ソニーEマウント)/K(ペンタックスKマウント)/X(フジXマウント)/m43(マイクロフォーサーズマウント)を表しています。
※各数値はメーカーサイトから引用しましたが、米国LensBabyサイトも含めて確認しています。国内仕様では異なる場合があります。また不明な項目は空白としています。
ラインナップ
ちょっと情報量が多いですが、ついでなので簡単に特性を。
Twist 60 (60mm F2.5)
渦巻状のボケが得られるレンズ。ぐるぐるボケがより被写体を際立たせてくれます。
Trio 28 (28mm F3.5固定絞り)
ターレットを回すことで、Twist/Velvet/Sweetという異なる三種類の表現が味わえるオトクなレンズです。ミラーレス向けですね。
Velvet 56 (56mm F1.6) ・ 85 (85mm F1.8)
いわゆるソフトフォーカスレンズの一つです。絞りを替えることで効果を調整できます。焦点距離は対応マウントや想定するシーンで選ぶといいですね。
コンポーザープロIIエッジ 50 (50mm F3.2)
チルトレンズとして、ミニチュア風撮影が手軽にできるレンズです。純正に比べて安価で軽量なため手軽に撮影することができます。純正でチルトシフトレンズを用意していないメーカーでもミニチュア撮影に挑戦することができます。
コンポーザープロIIスウィート 35 (35mm F2.5) ・ 50 (50mm F2.5)
こちらもチルトレンズですが、正面に向けても周辺が流れるようになっています。視線を画面中央に寄せることで印象的な撮影ができます。
サーキュラーフィッシュアイ
円周魚眼レンズです。内面反射をあえて起こすような設計になっていて、被写体の一部が画像外周に映り込みます。一風変わった撮影ができる魚眼レンズです。
APS-Cで円周魚眼となるように設計されているため、フルサイズでは画像が小さくなり、m43では上下がカットされます。
光学系交換システム
レンズベビーの大きな特徴として『光学系交換システム』があります。
これは、光学ユニットだけを交換して手軽に別の効果を味わえる、というものです。
たとえば下記の製品
これはコンポーザーの鏡筒を利用して撮影できる魚眼レンズです。つまりフィッシュアイでチルト効果が得られるということです。
しかも光学系のみを購入するため、比較的安価に買い足すことが出来るんですね。
交換用の光学系によっては使える鏡筒に限りがあったりしますが、ベースの鏡筒に装着できるレンズは種類も多いので、忙しい撮影で使用するのでなければこういった交換システムを積極的に活用したいですね。
まとめ
いかがでしょうか。
簡単に対応などをまとめてみました。実は今回取り上げていないレンズの中にはもっとクセがあるレンズも存在しています。そういうレンズを探し出して使ってみたり、知恵を絞って効果をアクセントにするのも楽しみです。
ネット通販などでは国内仕様では扱っていないラインナップもありますので、色々探してみるといいですね。
楽しい撮影にレッツゴー!
ではまた。