みなさんこんにちは
先日シグマの発売前体験会の情報をお届けしましたが、早速価格と発売日が発表されましたよ!
ポートレートスなどに最適なレンズなので、注目度も高いですね!フォトキナでもシグマレンズ注目度ナンバーワンだったようです。
発売目安がわかったということで、スペックと併せて確認していきましょう!
新製品と発売日
SIGMA 85mm F1.4 DG HSM Art
シグマが「究極のポートレート用レンズ」最高峰と謳うレンズです。
85mmは各社とも気合の入った単焦点をリリースしていて、シグマの現行モデルも評判は悪くないです。今回はその性能にさらに磨きをかけ、5000万画素クラスのデジタル一眼レフカメラに対応する高い解像力を実現した製品となりました。
収差補正とボケの両立を徹底的に行なった、究極のポートレート用レンズということで、開放からかなり高い性能を発揮するようです。特にピント位置前後の色にじみを抑えて、クリアな描写ができるということをウリにしていますね。
スペック
SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Canon EF85mm F1.2L II USM | Nikon AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G | SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM | |
焦点距離 | 85mm | 85mm | 85mm | 85mm |
レンズ構成 | 12群14枚 | 7群8枚 | 9群10枚 | 8群11枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 8枚 | 9枚 | 9枚 |
開放絞り | F1.4 | F1.2 | F1.4 | F1.4 |
最小絞り | F16 | F16 | F16 | F16 |
最短撮影距離 | 85cm | 95cm | 85cm | 85cm |
最大撮影倍率 | 1:8.5 | 0.11倍 | 0.11倍 | 1:8.6 |
フィルター径 | 86mm | 72mm | 77mm | 77mm |
最大径×長さ | Φ94.7×126.2mm | Φ91.5×84mm | Φ86.5×84mm | Φ86.4×87.6mm |
質量 | 1,130g | 1,025g | 595g | 725g |
手ぶれ補正 | × | × | × | × |
発売日 | 2016年11月下旬 | 2006年3月 | 2010年9月 | 2010年9月 |
希望小売価格(税別) | 160,000円 | 235,000円 | 235,000円 | 94,300円 |
参考価格(Amazon) |
従来モデルとの比較
モデルとしては一回り大きく、5割増し重くなっています。フィルター径も大口径化していますので、買い替えが必要ですね。しかし、代償を支払った分の高性能化は眼を見張るものがあります。MTFチャート上ではっきりと分かるほどの収差補正。周辺光量落ちなどは従来モデルに近いところがありますので、実績のある自然な描写が得られます。ディストーションの傾向は従来モデルと若干変わっていますが、いずれにせよ非常によく補正してあり、積極的な後補正は必要ないのではないかと考えられます。
サンプル写真もいい感じですね。大口径単焦点の凄さを感じられます。シグマのいう瞳にはピントが合っているけれど睫毛はゆっくりとぼけていく、というのが良くわかります。現行モデルとサンプルギャラリーを見比べると、開放付近での色収差補正はかなり向上しています。
対抗レンズとの比較
キヤノン純正はF1.2とさらに大口径です。キヤノンの85Lはどちらかというと開放時の収差までを含んで写すレンズだと感じます。色ノリがよく、さらに大開放のピント面の薄さという強みがあります。
ニコン純正は口径こそF1.4と同じですが、重量は2倍近くシグマ85の方が重くなっています。こちらはシグマより開放時にふわっとした感じに写る……ような気がします。軽量で一本入れとこうか的な使い方ができるレンズですね。
いずれも絞ればパキッとした描写になるんですが、シグマのレンズは開放からハッキリ感がありますね。もちろん、アウトフォーカス部は柔らかくボケていくんですが、ピント面前後の部分です。ここが今回、究極のポートレート用レンズと銘打っている違い、だと思います。
開放から積極的にポートレート・スナップにと使っていける力を感じます。
まとめ
各社ともにポートレート向けとして売っていますが、設計思想の違いや発売時期の違いもあり、開放時の写りはとにかく全く違います。
Art85F1.4は開放からしっかり使っていける上に、5000万画素対応という描写は写真を見れば納得です。きちんとしたピント合わせが前提になるのはどんなレンズでも同じです。しかし、ピントが決まったときの美しさはこのクラスならではでもありますね。
こんなレンズだと、撮影後の仕上がりが楽しみになりそうです。
ではまた。
コメント
大開放などという写真表現はない。