zawaさんは僕の知らない撮影の世界をたくさん知っていらっしゃるので、いつか詳しく聞き出したいですね。ということで、以下をどうぞ。
はじめまして。
フリーカメラマンのzawaと申します。
今回は普段からドローン撮影を含む、動画の撮影に携わっているカメラマンの方に教えていただきながら動画の撮影に挑戦してきました。撮影のポイントなどを簡単に紹介していきますね。
使用機材
今回は上記の機材で撮影しました。といっても、この組み合わせでないとダメってことではありませんので安心してください!
センサー清掃
撮影前にはカメラ内のセンサーにホコリやゴミが付いていないかを確認しましょう。レンズを取り付ける場合は、カメラのマウントを下に向けて取り付けます。
理由としては、カメラ内に再度ホコリなどが入らないようにするためです。これは動画撮影に限らず、心がけておくといいですよ。
設定
取扱説明書を確認しながら、動画モードに切り替えます。
今回の動画記録設定はMOV/FHD/24pです。
FHD(Full HD)サイズは1920ドット×1080の約200万画素しかありません。つまり編集時にトリミングなどをしてしまうと、それだけ画像が荒くなってしまうということなんです。撮ったままのデータを使うためには四隅までしっかりとチェックする必要があるということ。
写真の編集でトリミングに慣れている人こそ要注意です。
設定の24pですが、実際は23.98pで合わせています。
24pというのは1秒間に撮るカット数のことです。この場合は1秒間に24コマ動く動画ということですね。
一般的に映画などは24p(=23.98p)、TVは30p(=29.97p)といわれています。スローモーションなどはもっとコマ数が多くなるそうです。
撮影は4Kでもも出来ますが、パソコンでのデータ処理や書き込む記録カードによっては、撮影が難しい事もあるので、今回はFHD24pでの撮影としました。
ちなみに、FHD/24pでは64GBの記録メディアで約30分。4K/24pで約8分と表示されていました。
思っていた以上に撮影時間が短くてびっくりです。
露出
基準としたのは以下の露出です。
- シャッタースピード 1/60秒
- 絞り F2.0
- ISO 100
何を撮りたいかにもよりますが、なるべくボカした撮影で被写体を引き立たせるのが一眼動画の魅力ではないでしょうか。
この設定を確保したいんですが、日中の屋外でこの露出は明るすぎです。
参考としてフイルム撮影でよく使われる晴れた屋外の露出目安は、ISO100・SS1/60のとき、絞りはF16です。こんなに絞りたくないですね。
ではどうするかというと、NDフィルターを使用して明るさを調整するわけです。使ったことはないけど、濃度を調整できるNDフィルターもあるので、高品質な動画を撮影したい方はぜひ揃えておくといいですよ。別々の濃度のものを持つよりもトータルで安くなるし、細かい調整がききやすくなります。
撮影場所が同じ環境(一つの場所を短い時間で一気に撮る。ドキュメンタリーのインタビューとか)なら、固定式のほうが設定がズレなくて取り回しが良くなります。
撮影
まずはどういう動画を撮りたいかという、テーマを決めます。
それから最初と最後のシーンを、とりあえず決めます。その間は、撮れるものから撮っていこうと、ざっくりこんな感じで進めて行きました。
今回は練習ということで何もネタがないので、撮影する場所のPR動画を作成するイメージで進めます。
場所は、広島県の音戸。「音戸の渡し」という日本一短い海上定期航路(なんと船で2分の距離!)があることで有名な観光地です。
仮タイトルとして『猫と町並み』と決めます。タイトルを決めると、撮影のイメージがぶれないのでおすすめです。
時間もないので、最初と最後もまだ決まらないまま間となるパートから撮影を進めます。撮影を進めながら、全体のシナリオを描こうという作戦です。
まずはメインとなる猫を狙います。ただ残念なことに、いつも居る場所に猫がいない!
仕方がないので、撮影は町並みからスタートです。
町並みの撮影の練習は、カメラを動画用の一脚に設置し、動かすこと。
左手は一脚、右手は運台のレバー。カメラをゆっくりと上下に動かして撮影します。
ここで教えて頂いたのが、動いている何かを入れて撮る。そうじゃなかったら、写真と一緒。
うむむ、たしかに……。
次は海です。名物の渡し船が反対の岸からやって来たのですかさず撮影。
アドバイスは、前と後のシーンが繋ぎになるように撮ると出来上がりが変わってくる、ということ。
その時はいまいちピンと来なかったけど、ようするに自分で物語を紡がなきゃいけないわけです。
それぞれのシーンを繋いでひとつの物語を紡ぐとき、前後のシーンのつながりがスムーズであるのは言うまでもないですよね。でも、撮影するときは忘れちゃうんだな。いい瞬間だけを取り出したくなってしまう。
だから絵作りとして、可能ならば絵コンテやストーリーを書いておくと撮影が楽なのだ。
まとめ
最終的な編集は教えて頂いたカメラマンの方にお任せしましたが、曲と動画が流れるそこには物語があり、とても感動しました。もちろん、自分が撮影したからというひいき目はありますけど。
ちなみに、編集ソフトはファイナルカットでした。
今回の経験で、今後も動画撮影を続けてみたいと思いました。
その時はまた、投稿しますのでよろしくお願いします。