18-400mm!? 22倍ズームがすごい!

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みなさんこんにちは

『高倍率ズームはタムロン』と自他共に認めるレンズメーカーのタムロンから驚くようなレンズが登場しましたね。

それが、『18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD<B028>』です。

モデルの特長などを確認していきましょう。

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いいところ

なんといっても22倍を越える高倍率です。18-400mmというレンジは、フルサイズ換算27-600mm(キヤノン用は28.8-640mm)に相当します。

運動会など土埃などが気になってレンズ交換を避けたいという環境や、スポーツイベントなどの広角から超望遠まで一本で済ませたいとき、また山登りなど荷物を少なくしたいときなんかにもいいですね。

これまでは300mmまでのレンジがほとんどでしたが、このレンズでさらに+100mmの余裕ができました。まさに夢のレンズ、という人も多いはず。

デザインも現行のSPシリーズに寄せてきて、高級感が出ましたね。

気になるところ

大きく二つです。

ひとつは画質面のこと。これはいくつかの事情を含んでいますが、高倍率がゆえにズーム内鏡筒のガタやレンズ構成枚数の増加などによる内面反射などが挙げられます。

デザインこそ寄せてきていますが、SPシリーズではないということはそういうことなんでしょう。

もうひとつは耐久性です。

一眼レフ用としては最も倍率の高いレンズのひとつなので、内部のヘリコイドなどの耐久性は気になるところ。もちろん、しっかり設計できているからこその発売なので、必要以上に神経質になる必要はないと思いますが。

今までの超高倍率ズームレンズでも同様の問題があったはずなので、経験豊富なタムロンだからこそ製品化できた、とも考えられます。

簡易防滴構造を採用しているので、思ったより耐久性は高いのかもしれませんよ。

競合製品

キヤノン

EF-S18-200mm F3.5-5.6 ISがAPS-C用に用意された高倍率ズームです。

ズーム倍率は約11倍、手ぶれ補正は約4段です。

手ぶれ補正もついていてちょっとした撮影には良さそうですが、ズーム比の低さ、超音波モーター非搭載なども気になるところ。純正が一番、でなければ他のレンズも検討したいですね。

ニコン

AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VRなど、数本がラインナップされています。同レンジでは望遠端の開放値が5.6の旧型もありますが、軽量・安価になった当レンズが良さそうです。特に価格は1/3段くらいいいのではないかと思わせるほど差がありますし。

ズーム比は約16.7倍、手ぶれ補正効果は約4段となっています。

300mmまでのレンジなら広角端16mmが必要か、開放F値が5.6か6.3か、ニコンブランドが必要か、あたりが検討材料になりそうです。

シグマ

18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM Contemporaryです。

ズーム比がより短い18-200もあります。こちらもArtラインではなくContemporaryラインですので、利便性優先の設計ということなのでしょう。

ズーム比は約16.7倍、手ぶれ補正効果は約3.5段です。

シグマは先日100-400mmを発売したばかりですし、18-400mmクラスのレンズをすぐに追いかけるとは思えませんが、出してくるでしょうか?

タムロン

16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO <B016>が競合してきますね。さすが高倍率ズームといえばタムロン。新型のレンズを含めてラインナップは堂々の7本。層の厚さは自称するだけあります。

300mmまでのズームは広角側が16mmスタートですので、ズーム比は18.8倍、手ぶれ補正効果はカタログへの掲載がないため不明です。

スペック比較

メーカー タムロン シグマ キヤノン ニコン
モデル 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD 16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
焦点距離 18-400mm 16-300mm 18-300mm 18-200mm 18-300mm
フル換算(キヤノンのみx1.6。他はx1.5) 27-600mm 24-450mm 27-450mm 28.8-320mm 27-450mm
レンズ構成 11群16枚 12群16枚 13群17枚 12群16枚 12群16枚
開放絞り値 F3.5-6.3 F3.5-6.3 F3.5-6.3 F3.5-5.6 F3.5-6.3
最小絞り値 F22-40 F22-40 F22 F22-38 F22-40
絞り羽根枚数 7枚(円形絞り) 7枚(円形絞り) 7枚(円形絞り) 6枚 7枚(円形絞り)
最短撮影距離 0.45m 0.39m 0.39m 0.45m 0.48m
最大撮影倍率 0.34倍 0.34倍 0.33倍 0.24倍 0.29倍
フィルター径 72mm 67mm 72mm 72mm 67mm
最大径x長さ Φ79×123.9mm Φ75×99.5mm Φ79×101.5mm Φ78.6x102mm Φ78.5x99mm
重量 710g 540g 585g 595g 550g
手ぶれ補正効果 約2.5段 記載なし 約3.5段 約4段 約4段
発売日 2017年7月20日(予定) 2014年4月 2014年10月 2008年9月 2014年4月
希望小売価格 90,000円 87,000円 84,000円 89,000円 108,000円
参考価格

レンズ構成

さすがにレンズ構成枚数などは似たり寄ったりの印象があります。しかし構成図を確認すると結構クセがありますね。

タムロン18-300とニコン18-300のレンズ構成はそっくりです。

※各図・データ等はタムロンシグマキヤノンニコンのそれぞれの製品情報などから引用しています。

まとめ

総合的に見て広角側を求めればタムロン16-300mm、望遠側ならタムロン18-400mmがズームレンジの使い勝手は良さそうです。要はレンジが広いってことですが。

タムロン・シグマの16-300は最短撮影距離が短く、普段使いではメリットとなりますね。

気になるの手ぶれ補正効果ですが、タムロン16-300mmの場合カタログなどに公式な表示をしていませんでした。シグマは3.5段、キヤノン・ニコンは4段なので、その程度は効くんでしょうかね?個人的にタムロンのVCは、ファインダー像が非常に安定する代わりに実際の効果はやや控えめ、といった印象があるのですがこのレンズはどうでしょうか?

新型レンズの手ぶれ補正効果は約2.5段と、最近のレンズのなかではかなり抑えた性能になっています。焦点距離が換算600mm超になることを考えると、補正量は大きいほど安心できるのですが、光学系の大きさを考えると妥当なところなのかもしれません。

それでも大きさはさすがに一回り大きくなっています。ズーム比を考えると充分コンパクトなんですが。

最近の高感度特性の高いボディに装着するレンズとしては、ひとつのベストバイになりそうな気がします。これに必要とあらば他のレンズを一本追加するだけで、かなり守備範囲が広がります。むしろこの一本でほとんどの撮影はこなせそうです。マクロよりの撮影もこなせる倍率ですし。

ユーザーの声が聞えるまでは控えとこうかなって向きもあると思います。しかし現在この手のレンズを持っていないのであれば、悩む前に手に入れていても良さそうです。なぜなら、他に18-400までのレンジをカバーするレンズがないからです。比較のしようがないですもの。

必要なものなら、自分で評価しながら使い倒した方がきっと気持ちもいいですよね。

で、もし使ったら感想など聞かせていただけると嬉しいですね。海に、山に、運動会にスポーツにと大活躍間違いなしのレンズが登場しました。

7月20日の発売が本当に発売が楽しみです。

ではまた。

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