先日ご案内した通り、山鹿灯籠祭りに行ってきました!
それで、ご報告がてら写真のアップとお祭りの感想をお伝えしたいと思いますね。
写真だけ見たいなーというお方はこちらへどうぞ。
今回写真多めです。表示が重たい方すみません……
目次
山鹿灯籠祭りとはそもそもなんだっけ?(ダイジェスト版)
一説には景行天皇(西暦13年~西暦130年との事)が九州に巡幸した際に霧で道に迷ったのを地本民が松明で先導して大宮神社まで案内したのを起源とするそうです。毎年8月15日と16日に行われており、15日に奉納灯籠踊りを16日に千人踊りを行っています。
場所は熊本県山鹿市の中心部。温泉街として九州では割合に知られた地域でもあります。先日の熊本地震では被害をあまり受けなかったところから、温泉を被災者に開放したりしていますね。お風呂問題は意外と深刻なので、これは記憶にありました。
大宮神社(市の中心部にある神社)に奉納する灯籠踊りと、観光客向けに大々的に行う千人灯籠踊りを中心として行われるお祭りで、頭の上に灯籠を載せて踊るのが特徴です。
この灯籠は紙で出来ており、専門の職人が一つ一つ手作りで仕上げていくのだとか。そのためとても軽い反面、雨などの湿気に非常に弱いという性質を持っています。見た目には金属みたいに見えるんですけどね。職人技に驚きです。
詳しくは前述のリンクでもいくつか挙げているので、参考にしていただければと思います。また、下記の参考リンクからプログラムが確認できます。行ったことがない方はぜひ目を通していただくとそれなりに楽しめるかと思います。
参考:山鹿探訪ナビ「2016年版のプログラム」
当日の行動
持って行ったもの
初めて行く撮影ポイントかつ、当日の行動を決めかねていた(どこでどうやって撮影するか判断しかねていた)ため、一通りの状況に対応できるように準備。
事前の情報に合わせて撮影対応を広く、かつコンパクトにまとまるように選択。
今回持参品は以下の通り。
- Canon EOS 5D MarkⅡ
- SIGMA 12-24mm F4-5.6
- Canon EF24-105mm F4L IS USM
- Canon EF70-300mm F4-5.6L IS USM
- SPEEDLITE 430EXⅡ(ストロボ)
- Velbon Geo Carmagne N635M(三脚)
- C-PLフィルター
- ND16フィルター(使わないけど混じってた)
- ステップアップリング
- リモートレリーズケーブル
- レンズクリーニングキット
- 予備バッテリー2個
- 予備メディア1枚
- LED懐中電灯
日中の祭りから花火、夜間撮影ということで移動量もそれなりにあると判断。普段のカメラバッグはショルダーバッグを愛用しているけれども、今回はスリングタイプのバッグにした。結構パンパンになるので、違うのが欲しいんだけど欲しいバッグは絶版になっているそうなので本当に悩んでる。
バッグ話はまた今度。
その他、ドリンクホルダー(腰からぶら下げられるペットボトル用保冷バッグ)とフェイスタオル、スマホとタブレット、財布などが持参装備。
予備バッテリーと大容量メディアは必須です。撮影枚数がかさむので、いつも以上に大きめのものを持参しときましょう。5D2のRAW撮影で、32GBだと大体1100枚くらいが目安のようです。バッテリーは900枚位で限界を迎えそうですね。手ぶれ補正他の設定などで変動しますので、取扱説明書よりも一割から二割ほど少ないと思っておいたほうが良さそうです。
現地までのアクセス
撮影機材の移動もあり、車での移動を行いました。実行委員会ホームページでも記載されている、山鹿中学校グラウンドが指定駐車場です。他にもいくつかあるようですが、ホームページ上での紹介の関係か、中学校の駐車場は早く埋まるらしいです。
前日までの下見ができなかったので、当日は早めに行ったのですが、駐車場の準備ができていませんでした。12時ごろに現地について駐車場に向かったのですが、山鹿市観光協会に問い合わせすると13時からしか駐車できないとの事でした。16日は12時から駐車できると教えてもらいましたが、残念ながら16日は参加できず。
13時の駐車場開場を待って、駐車します。駐車料金は500円でした。二日連続で停めると安くなったり……しないよね。
高速道路でお越しの方は九州道菊水ICで降りましょう。県道16号線をまっすぐ走ればさくら湯前まで着きます。
公共交通機関を利用する方は、九州新幹線新玉名駅か、鹿児島本線植木駅もしくは玉名駅からバスになります。鹿児島本線玉名駅から山鹿バスセンターまでの料金と所要時間は、約1時間・830円となっていました。本数もそれほど多くないようなので、公共機関を利用する場合は時間にゆとりをもって乗りましょう。時間のゆとりは、自家用車やレンタカーの方も同様ですが。
参考:九州産交グループ(バス時刻表)
現地に行っての動き
今回は15日の参加のみでしたので、15日に絞ってご報告。
車を停めた後、カメラをぶら下げて散策です。三脚はまだ明るいため、車に置いておきます。状況によっては使わないでしょうし。
まずは中心部になるお祭り広場を探します。それから、花火大会会場へ。その後大宮神社の場所を確認する流れになります。
google mapの下見では、それぞれのポイントにそれほど距離がなさそうなので一気に見ていくことにしました。まだ午後イチですので、お祭りの準備も始まったばかりです。交通規制もありません。
まずはお祭り広場です。
さくら湯の前の通り、国道325号線を封鎖してお祭り広場とするようです。
山本寛斎氏とコラボした看板があがっていました。いろんなお仕事してるんですね。看板の向かいが国道325号線です。さくら湯の向かって左側は出店の準備が始まっていました。
通りを渡ると足湯がありますが、そこにテントが張ってあって、お祭り本部となるようです。足湯も気持ちよさそうですが、いかんせん暑い。お湯に浸かる精神的な余裕はありません。大通りにコンビニも自販機も見当たらず、水分補給どうしようかと最初は本気で心配しました。通りから外れるとそこそこに自動販売機はあります。
さくら湯の向かって右側を走る小道を抜けると、菊池川に行き当たるのですが、先に反対側に歩きます。
行くまで知らなかったのですが、八千代座という芝居小屋があるのですね。当日は、新作になる「超高速!参勤交代 リターンズ」の舞台発表があったとかで、駐車場で知り合ったおばさまに教えていただきました。前作は結構好きだったので、今回も見たいですね。熱心に映画見る方じゃないので、すぐ忘れちゃうんですが。
舞台挨拶は(もちろん)見られなかったのですが、芝居小屋があることに気が付かなかったので、今回外観だけでもと思い、立ち寄ってみました。イケメン俳優の舞台挨拶というわけか八千代座に向かう姿は、女性がほんのり多かったような気が。偏見だろうか。
散策していると、八千代座の付近はレトロな外観の建物や遺物が残っていました。
八千代座付近を通り抜けたら、川に向かいます。菊池川では、打ち上げポイントの確認を行いますが、この時点でものすごい汗が。熱中症対策に水分をしっかり取りつつ移動します。菊池川河川敷では、15日の花火大会と16日の景行天皇奉迎儀式が行われます。
花火の観覧ポイントとしては悪くないようなのですが、撮影としてはちょっと近すぎるような感じですね。16日に参加していないので不明ですが、撮影には超高感度のカメラと望遠レンズが必要かもしれないと感じました。
河川敷脇の休憩所で汗が引くのを待ってから大宮神社へ移動します。
道中は、飾り灯籠と言われる紙製の模型が通り沿いに展示してあります。この飾り灯籠を巡るスタンプラリーも行われていましたので、時間つぶしにもちょうど良さそうです。あまりの暑さに僕は断念しました。町内で出しているもののようで、全国の名所が制作されています。ちょっとした旅行気分が味わえますね。ただし、見に来ている方の半分くらいは旅行者のような気もしますが。
大宮神社は景行天皇を祀った神社ということで、このお祭りどこもかしこも景行天皇一色です。ヤマトタケルノミコトのお父様なので、やはり霊験あらたかなのでしょうか。
境内は普段は静かなのかもしれませんが流石にお祭りとあって、午後三時半過ぎに着いたのですがすでにカメラマンが場所取りを始めていました。お祭り当日のせいなのか参拝客も思った以上に多い。というか、確実にお祭りのせいですよね。浴衣の参拝客ばっかりですし。眼福眼福。
境内にある由緒書きを見たり、飾ってある灯籠型の灯籠(……?)を見たりしながら、場所を把握していきます。何度も撮影されているようなベテランから、僕と同じように今回が初参加のカメラマン、撮影のお仕事で遠くから来られた方まで早くから場所取りです。
撮影ポイントを確認したうえで、今回は花火の撮影を諦めることに。撮影ポイントまで寄れなさそうなことと、三脚を持参して人混みを通り抜けるのは危険と判断したことです。川の上流からの撮影も考えましたが、抜けるポイントが不明だったため、時間がかぶっている流し灯籠踊りの撮影に専念することにしました。
被写体までの距離とレンズ選び、そして撮影
大宮神社社務所(本殿)から画面左下に向かって参道が伸びています。この参道で奉納灯籠踊りが行われるのですが、結構狭いです。境内の広さは直線10mくらいでしょうか?標準域のズームレンズですら望遠側は長すぎるような気がします。が、周りには80-400mmのレンズつけている方や500mmの単焦点レンズの方もいる……。不安は募りますが、とりあえず24-105mmをつけてスタンバイです。
18時30分から奉納踊りが行われます。2回舞うのですが、最初は神事ですので神殿に向かって。2回目が境内に背を向けた舞い(見物客向け)です。それぞれ5-6分程度だったかと思います。思った以上に早く時間が過ぎてしまいました。薄暗くなってはいたものの、ストロボが必要なほどでもなく、しかし早いシャッター速度を必要とするためには感度を上げなければならないというジレンマが発生する時間帯でした。途中70-300mmに付け替えてみたものの、寄りすぎて使いにくかったため、長いレンズつけている方はベテランさんだったのかもしれませんね。広角~標準付近で撮影すると、どうしても一般観光客が写り込みますので、その対策も含んでいるんでしょう。
奉納灯籠踊りが終わると、三脚を車に戻してからお祭り広場へ向かいます。この時間帯は刻一刻と夜が迫ってくるので、気がついたら真っ暗になってしまいます。特に山鹿市は山間部ですので、夜の到来が早かったように感じました。
お祭り広場では流し灯籠踊りと言われる、練り歩きの踊りが行われます。15日は23時まで断続的に6回行われるので、気力と体力次第ですが撮影チャンスは結構あると思います。ただ、奉納灯籠踊りを踊った「保存会」というメンバーでの踊りはそのうちの2回。あとは市民の有志(?)の方の踊りと、子どもたちの舞いになっています。
お祭り広場は、通常道路なので、幅はまったくありません。手を伸ばせば舞い手に当たるくらいの距離での撮影になります。暗いし、実行委員会の方が整理に当たってくれるのですが結構入り込んでくるので撮影にも気を使います。屋台の光で逆行にすぐなるし。
花火が上る直前に夕立が降ってしまって、踊りの中止も心配したのですが、灯籠にビニール袋をかけて踊ってくれました。温度、湿度と厳しい条件があるなかで、子どもから年配の方までキレイな舞いを見させてもらうことができ、いい思い出をもらうことができました。最後まで撮影するつもりだったのですが、日中の暑さからか体力的にも気力も限界に近かったので22時を目処に引き上げることに。
当日一緒になった東京からやって来られたカメラマン様は16日も参加するとのことで、ものすごく羨ましく思いながら帰宅の途につくことに。大分からのカメラマン様も車中泊で頑張るということで、来年は車を調達(僕の車は車中泊にはおよそ適していないので)して連戦したいものです。
撮影した写真
奉納灯籠踊り(サムネイル)
流し灯籠踊り:保存会(奉納踊りと同じ方々)
流し灯籠踊り:山鹿市民(子どもたち?)
流し灯籠踊り:文化協会(町の有志の方々?)
まとめというか反省点というか
結論から行くと、ものすごく楽しかったです。普段人としゃべらない撮影ばっかりなので、ああいうイベント系の撮影は面白かったですね。
奉納灯籠踊りは次回こそ余裕を持って撮影したいです。踊りの配置も分かったし、場所取り大切ですね。決して悪い場所ではなかったですから、来年も同じ場所でいいとは思いますが、レンズチョイスも含めて再考したい。ストロボセッティングとシャッター速度も見直しが必要です。距離のせいで思った以上に光が強く出てしまいました。
お祭り広場での撮影は、至近距離だと12mmでの撮影で全身ちょうど収められるくらいの距離感ですから、ものすごい近い。しかも、大した照明がない中の撮影なので、手ブレと被写体ブレの両方の戦いになります。ノイズ覚悟で高感度に設定しての撮影。来年はF2.8通しのズームレンズか、F1.4か1.8の単焦点レンズを持ちだしたほうがいいかもしれない。しかし、ピント精度というかピントの薄さの問題もあるので、悩ましいところです。アップで抜くときも歩留まりが悪すぎて問題です。さすがにシャッター速度1/8秒で300mmとかになると仕方ない面もありますし、手ブレ補正機能に助けられてはいるのですが。
来年は5D4を導入したい(まだ発表もされていませんが……)ので、高感度は良くなると思いますが、実際どうなんでしょうね。できれば低感度で頑張りたいんですが……。
花火はやっぱり別撮りしたほうがいいですね。あっちもこっちもと欲張るのは良くなさそうです。
二日間はセットの撮影と思って、きっちり参加できたほうが楽しいです。きっと。その際は、水分を大目に準備して、食事も軽食を用意したほうが良さそうです。街中の食堂は観光客も多いし機材持ってウロウロするのはともかくとして、レストランには入りづらいですね。汗の匂いも気になるし。夜間になると屋台があるので多少は食えます。並ぶので食ってないですが。
返す返すも千人灯籠踊りが心残りです。まぁ、来年の楽しみだと思えばそれはそれでいいものですけれど。今回は1000枚強程度の撮影でしたが、照明の影響も結構あったので、現像も結構面倒でした。というか、途中から「とりあえずこれで」みたいな現像になってしまったので、時間見つけてやり直します。
来年はもっといい写真をお見せ出来るように頑張りますね!
ではまた。
コメント
私は年齢85歳になんなんとする老爺でございます。職業としては著作業・作詩・台本等
などで生きて参りましたが、現在は油彩画を楽しんで居ります。
実は以前から「山鹿灯籠踊り」をコラージュしてみたい・・・と希望しておりましたが、そのためには、「著作権」「肖像権」などをクリヤーせねばならず、半ばあきらめておりましたが、貴方様の作品を拝見し、何とかコラージュ作品に採用出来ぬものか・・・と思いついた次第です。
未だ起想の段階でございますが、否応、と条件、他をお聞かせいただければ、と存じます。
宜しく御教導のほどお願い申し上げます。
秋月ともみ 様
コメントありがとうございます。
直接@focus-position.comよりメッセージさせていただきますので、しばらくお時間をください。
嬉しいお問い合わせありがとうございます^^
小生85歳の老爺でございますが、ただいまは油彩画をかいております。今回貴方様の「山鹿踊り」作品群から作品を描いてみたく、お問い合わせに及ぶ次第です。
作品に使わせていただく場合、若し何らかの条件がございましたら御通知、御指導をいただけたら・・・と希望致します。
作品の大きさは未定で、50号以下、上野美術館で展覧会に掲示する事あり。の予定でございます。
なにとぞ御意向、条件等をお聞かせくださいますよう。伏してお願い申し上げます。