みなさんこんにちは
先日、撮影中の昼飯にとコンビニでパンを買ったんですが、それが結構美味しくてパッケージを見たらコラボ商品だったんですよね。
ワールドビジネスサテライトで登場キャラクターがトレンドワード入りしたりと、一部で話題の艦これとのコラボとなっています。ちなみに艦これは今回関係ないです。提督(艦これではプレイヤーを提督とお呼びします)のみなさんには申し訳ございません。
味はねぇ、メンチカツ中心だった。カレー部分が主張していない感じ。でも、メンチカツパンとは風味が違うんだよなぁ。カレー成分は辛味が少ないので、がっつりカレーパンが食べたい人は別の商品をお求めください。また、足柄さんがお好きな方はお買い占めください。
もうすぐコラボ終わりそうなので、食べたい方はお早めに。ちなみに追加で買いに行こうと思って3件はしごして、3件とも見つからなかった。別の日に見つけたけどね。ファンが買い占めているのかな。
こういうのってやっぱり売れるんでしょうか?
『艦これ』オリジナル商品|『艦隊これくしょん -艦これ-』鎮守府秋祭り キャンペーン|ローソン
本日【9/6(火)】より、ローソン「艦これ」鎮守府秋祭りメンチカツカレーmode【足柄の勝カレーパン】が発売です!鎮守府秋祭りのために開発された、カレーパンの中にさらにメンチカツを搭載したガッツのある逸品!お試しください!https://t.co/7qYa658x4J#艦これ
— 「艦これ」開発/運営 (@KanColle_STAFF) 2016年9月5日
料理の見せ方の基本は3つあるんだけど、ご存知かな?料理人の方とかお料理学校に行ったことある方は多分聞いたことがあるはず。
- 器
- 彩り
- 高さ
今回は料理解説ではないので詳細は割愛するけれど、これらをうまく写真に押さえるために、ライティングについて学んでいきましょう。美味しく料理が撮れると、SNSで人気者になれるかもしれないですよ。必ずなれるとはいいませんが。
ライティングとは
照明(しょうめい)あるいは英: lighting ライティングとは、
・光で照らして明るくすること。
・光を発して光を利用する技術。
・人工照明によって物を見やすくする技術。
・(舞台芸術、映画撮影、写真撮影など)照明プランを作り、照明機材の設置や操作を行う職業。「ライティング」と呼ばれることも多い。
以上のようにWikiにかいてあります。写真のことは4番目に書いてありますね。プランを作り、設置をすることがライティングということになります。
今回はライティングの基本、一灯ライティングで確認していきましょう。
ライティングをしてみよう
ライティングの違いを見るためのものなので、色味や明るさにはばらつきがあります(補正しています。ただし明暗部などの個別の調整はしていません)。また、わかりやすいように球体の白いものということで荷造り紐(でいいのかな)を使ってみました。
りんごとか梨とか家の中になかったんですよ……。
一灯をどこから当てるか考える
正面から当てる
カメラの上にフラッシュをつけただけです。
直に光が当たって眩しいですね。のっぺりした感じで、立体感もありません。メモ代わりに撮っておくには良さそうですが、SNSでは公開しづらいですね……。
斜めから当てる
正面からはちょっとマズそう、ということで斜め後方約45°に設置してみました。
照明の位置は低めにセットしています。なんとなくドラマチックですねぇ。夕日が似合いそうです。紐の上部、穴になっている部分もエッジが立って見えます。お皿にも影ができてしまいました……。もうちょっと上げてみましょう。
いい感じにお皿の影が消えてくれました。荷造り紐の穴のエッジも外周全体に光が当たっています。これは良さそう。もうちょっと照明位置を上げてみましょう。
うん、お皿もいい感じ荷造り紐もいい感じですね。お皿の下の影もコンパクトにまとまりました。影を消すならもっと上か……。真上まで上げてみましょうか。
予想通りといえばそんな感じですね。肉眼での状態に一番近い感じになりました。普通は建物の照明って天井にあるから当然っちゃ当然ですが。荷造り紐の穴の中にもしっかり光が入っています。反面、紐玉の外側、下の方は全体が暗くなっちゃいました。
照明は斜め後方やや高めの位置が良さそうですね。場合によっては上からでもよい、と。
でも、ここまでの写真はいずれも影が強く出てしまっています。どうにかしたいですね……。
天井バウンス
バウンスって聞いたことありますか?外部のフラッシュで、光る部分(発光部)が上に向いたり横に向いたりする機能のことです。結婚式のカメラマンをよく見るとバウンスしていることがわかります(していない場合もあります。ディフューザーつけたり、そもそもノーフラッシュだったり)。
反射させることで、光を柔らかく拡散させる効果があります。と、いうことは……やってみましょう!
うん、狙い通り!柔らかな光になってくれましたね!
もうこのままで良さそうです!が、実際は天井までの高さが取れなかったり、天井に色がついていることも多いのです。ご自宅の天井、どのお部屋でも白いですか?ちなみに我が家は日本家屋のため、天井は板です。茶色です。撮影時、写真が茶色に染まりました……。そうです、右の写真です。わかっててやってんですけどねw
今回みたいにホワイトバランスで修正できればいいですが、ミックス光(外の光と混ざったり)だと手に負えなくなります。
ということで、対策として違う方法を考えましょう!
- その一、天井を塗る
- その二、ホワイトバランスでごまかす
- その三、反射以外の方法を取る
- その四、どうにか白く反射させる
当然ながら、その一は却下です。自宅なら追放、賃貸なら修復費、お店なら損害賠償が待っているはずです。恐ろしい。
その二はイケるならそれが無難ですね。イケないときを考えるのがこの場なのでスルー。その三とその四をやっていきましょう!
ディフューザーを使って減光する
ディフューザーって何かというと、拡散器とでもいえばいいのでしょうか。窓にレースのカーテン付けると、外の光が直接当たらなくて眩しくないというアレの役目です。フラッシュと荷造り紐の間で光に柔らかくなってもらおう、ということですね。上記のその三にあたる方法です。
今回はトランスルーセントアンブレラを利用しました。
撮影用アンブレラで光を柔らかくするひとつで二通り使えるというやつです。
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うん、さっきより光は硬いですが、今度はお皿に光が写り込んでいます。ちょっと明るい感じになりましたね。試験的にルーセントをフラッシュに近づけてみましょう(今回の撮影はフラッシュとルーセントを出来る限り離しています)
影の形がはっきりしましたね。フラッシュ(光源)からルーセント(拡散器)までの距離が離れるほど光は柔らかくなります。料理だと影があまりはっきりしないほうが望ましいと思うので、ルーセントは離して設置することにしましょう。
コントラスト高めのポートレートとかを考えるなら、これはこれでありですね。直接発光で光を当てるよりはずいぶん柔らかい感じです。
リフレクターを使って減光する
今度はその四をやってみます。白く反射させるために、今回は先程のアンブレラをつかって透過ではなく反射させます。違いはあるでしょうか。
ルーセントより心なしか柔らかいかな?これは照明位置を変えずに、向きを反対にしたために紐玉までの距離が開いたことに起因しているかもしれない。アンブレラの位置を近づけて、光源からの距離をルーセントと同じくらいにしてみよう。
ルーセントの最初の撮影に雰囲気が近くなりましたね。大幅な違いは見られませんが、皿の影は先程よりエッジがあります。光源(今回で言うと反射面。ルーセントの場合は拡散面)からの距離が取れるほうがフラットな光になるようです。アンブレラとルーセントのどちらがいいかは好みの違いと言ってもいいでしょうね。正解はなさそうです。
光を起こす
反射光源で組み立てる
案・その四でやってみたアンブレラの反射光源は、それなりに柔らかくなったものの、まだまだ影がきついです。距離が取れるならもっと光が柔らかくなるんでしょうが、物理的な限界もありますし、影を打ち消す方法を考えましょう。
レフで起こす
光源からの光をレフ板で起こしてみます。レフ板とはモデル撮影でアシスタントの人が持ってる事が多い、白い板ですね。四角だったり丸だったり、白かったりシルバーだったりはありますが、一般にレフ板と呼ばれます。白い紙でもボードでもいいので、身近なものを使ってみてください。ノートなんかも使えますよ!レフ板もバウンスといえばバウンスなんですが、レフトバウンスは別の扱いになってます。光源を直接反射なのか、光の流れを拾うのかっていう違いなのかもしれませんね。
『起こす』っていうのは、黒い部分を白くする時に使う専門用語というか隠語みたいなもんですかね?割と使うようなので覚えておいて損はない言葉です。ちなみに白いものを黒くするときには『落とす』といいます。
影が弱くなっているのがわかります。真っ黒な部分が少なくなって、紐玉の状態がよくわかりますね。ただ、もう少し強い光が欲しくなってきました。
直接光源で起こす
発光量をかなり抑えて直接発光させてみました。
まぁ、いままでの事でわかってはいたんですが、けっこうギラついてますね。お皿の影も二重になっていて、ざわついた感じにもなってしまいました。
ただし、うまく使えばアクセント的に使うのは使えそうです。弱く直上から発光させたりすると穴のエッジが立って面白いかもしれませんが、今回はちょっとイメージに合わないですねぇ……。
バウンスで起こす
さっきの補助光を白レフで反射させます。が、発光量を押さえるとレフ板で操作したときとあまり変わりがありません。補助光を直接発光させたときみたいに、影が妙にできるとアレですから、これならレフで起こしたほうが良さそうですねぇ。
フラットな光には弱い光源の方が適しているんじゃないかと思い、発光量を押さえて撮影してみました。発光量を1段落として、代わりに紐玉に近づけてみます。
ちょっと弱めの発光のほうが光が柔らかいですが、そのかわり実際のデータとしてはややアンダーになります。ISOを上げて対応できればいいんですが、そうでないならやはり、発光量を犠牲にすることはできなさそうですね……。
透過光源で組み立てる
白レフで起こす
アンブレラのままでも良かったんですが、トランスルーセントの方が好みだったので、こっちでも組み立てをしていきます。まずは白レフで影を起こしてみましょう。
アンブレラ+白レフで起こしたときとそう変わらないですね。やはりもう少し明るさが欲しいところです。
銀レフで起こす
今度は銀レフで起こしてみます。銀レフというのは、レフ板の表面がシルバーになっていて、白よりも強く光を反射してくれるタイプです。
結構強く反射していますね。直接光源を当てたような感じですが、反射面だけが強いように見えます。影は二重になっていませんね。
フラットな面だと不自然さが少ないかもしれないので、四角いチョコレートケーキのように、暗くフラットな被写体だとこれも使えそうです。白レフとは反射量で使い分けられそうですね。今回は妙に光ってるのでボツ、ということで。
発光面を変化させる
今回の撮影にはクリップオンのフラッシュを使用しています。フラッシュ内のズーム機構を50mmに設定して発光させていたのですが、これを24mmと105mmに変化させてみます。
レフなどは使用せず、光の回り方を確認します。
24mmだと、それ以前に比べて光が広く回っているのがわかります。紐玉の影が、さっきまでと比較して細くなってますね。影の中心は今までと変わりませんが、薄暗い部分はやや明るくなっています。
105mmだと、影の形がよりはっきりしますね。フラットな光が欲しい時は、フラッシュの照射角を広角に合わせたほうが光が回りやすくなります。反面、明るさが落ちますので距離で稼ぐかISOで稼ぐかになってくると思います。距離が取れるなら、照射角を狭くして発光面から紐玉までの距離を稼ぐ方法も取れますね。
色々と情報がたまったので、完成させてみます!
ライティング完成!
トランスルーセントアンブレラで透過光を採用し、照射角を広角に。発光量と距離で調整して、細かい部分はISOで変更しています。影(シャドー部)は白レフで起こしました。
まあまあいい感じなんじゃないでしょうか。
ライティングを行う上で気をつけたいこと
ライティングって、光をコントロールするというイメージが非常に強いですが、実際は影のコントロールを行っていることに注意してください。
ハイライトを決めたら(大きなイメージが決まったら)後はシャドーをどうするか、です。立体感も色合いも、器の美しさも全て影が決めていきます。後のレタッチでどうしようもできないのが光と影です。小手先の技でどうにかなるなんて思わずに、しっかりと設定を決めていきましょう!
せっかくなのでカレーパンも撮ってみた
アレだけ組み立てておいてなんですが、ライティングは別ですw
カレーパンの撮影で記事を書こうかとも思ったんですけど、時間かけて撮影していると途中でパサパサになっちゃうんで。これは僕が食べたかったので買ったものですから、美味しくいただかないとね!
オーブンで温めると、外はカリッと中はもちもち。おいしかったですよー。
カレーパン愛してる!
撮影に使用した機材
廃盤だったりで、全く同じものがないものもありますから、近そうな商品も入ってます。
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色んな機材が必要な印象はあるけど、実際は下の二つと三脚があればとりあえずワイヤレスフラッシュが使えます。アンブレラとかいらんからワイヤレスフラッシュだけ使いたい、という方はこんな感じでもいいんじゃないですか?
実際、外で使うときには直接発光もよく行いますので、バッグに入っていると安心します。これならコンパクトですしね。
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フラッシュはとっつきにくいとか、完成図がなかなか予想できないとかあればこういった製品が使いやすい。常時発光しているため、完成をある程度見ながら組み立てることが出来る。また、フラッシュみたいに瞬間発光ではないため、そもそもの光自体が柔らかいのが特徴。
注意点はフラッシュに比べて光量が少ないため、環境光の影響を受けやすい事と一瞬が止められないこと。フィギュアとかの撮影ならこっちのほうが便利。
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まとめ
いかがでしたか?
ライティングといっても、影を意識する事で印象が大きく変わることがわかったかと思います。今回、最終的には光源をひとつしか使っていないわけですから、身の回りのものをうまく使うことで安価に組み立てられます。
気に入った小物を撮影したり、オークションなどの出品物をキレイに撮ったりすることもできます。
そしてなにより、光と影の関係性を理解することで自分自身の写真の技術が上がることがポイントです。風景専門だから、スナップ派だから、自然主義だからなどとと言わず、気になったらやってみましょう。
カレーパンまじで関係ないネタでしたね。
ではまた。