【機材レビュー】TAMRON SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 〈A022〉

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みなさんこんにちは

手持ち機材のレビューって大してやってなかったので、レンズを今回はピックアップ。

まだ手にして間もない本レンズですが、判断できる範囲でレビューしてみますね。前提的な話ですが、このレンズを使うユーザーの過半数を超える(と思われる)飛行機や野鳥、スポーツはほとんど撮りません。

動きものへの評価はしません。また、前述したとおり使用期間が短いことはご承知ください。

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レクタングル大

SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2〈A022〉

世界に賞賛された超望遠がさらに進化

タムロンは、手持ち撮影を可能にする小型軽量の超望遠ズームレンズSP 150-600mmを、2013年12月に他社に先駆けて発売。高い光学性能に加えて、機能性、機動性にも優れ、野生動物や野鳥、飛行機、鉄道、モータースポーツなどを撮影する世界中のプロや写真愛好家たちから、待望のレンズとして大きな賞賛をいただきました。

その超望遠レンズが、さらなる性能向上と新たな機能を身に着けました。光学性能の向上、AFの高速化、手ブレ補正効果の強化、防汚コートの採用、フレックスズームロック機構や専用テレコンバーターの開発など、撮影者が超望遠撮影時に求める要素を追求。厳しい品質基準をクリアし、デザインも洗練された次世代のSP 150-600mm G2 (Generation 2)として生まれ変わりました。

引用:TAMRON

だいたいこの文章に集約されてますね。

スポーツ系の撮影を発端にして導入したわけですが、実際はスポーツの撮影はほとんどないのです。じゃあなぜ買ったかと言われると「使いたかったから」に他ならないのですが、欲しかったのは望遠もそうですが圧倒的な圧縮感です。

持ち運びでき、使い勝手がいいサイズで探してこのレンズを購入したんですね。

使いどころがまだないので、長時間の撮影には一度無理矢理持ち出しただけですが、短時間での撮影も含めて評価していきます。

取り回し:★★★☆☆

600mmのレンズとしては驚異的なコンパクトさです。対抗するのは同じタムロンの先代モデルA011か、シグマの150-600contemporary、APO50-500辺りでしょうか。

純正だとキヤノンEF100-400L2かニコン200-500E、ペンタックスD FA150-450辺りですか。どれも望遠側が短めですが。

超望遠ズーム比較
メーカー レンズ名 最大径×長さ フィルター径 重量
TAMRON SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2〈A022〉 Φ108.4×260.2mm 95mm 2,010g
SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD〈A011〉 Φ105.6×257.8mm 95mm 1,951g
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM contemporary Φ105×260.1mm 95mm 1,930g
APO50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM Φ104.4×219mm 95mm 1,970g
Canon EF100-400mm F4.5-5.6L ISⅡ USM Φ94×193mm 77mm 1,570g
Nikon AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR Φ108×267.5mm 95mm 2,300g
PENTAX HD PENTAX-D FA 150-450mm F4.5-5.6 ED DC AW Φ95×241.5mm 86mm 2,130g

表をご覧いただければわかるとおり、シグマの50-500とキヤノン100-400L2以外はどっこいどっこいの大きさ・重さです。この二本は比較対象の中でもズームレンジが違いますから較べるのが間違いかもしれませんね。

コンパクトなレンズですが、それでもかなり大きいです。日常的にぶら下げておく、という使い方には向いてないですね。レンズ交換もはばかられる大きさです。外した後の置き場に困るという意味で。

その日に使うレンズを決めておいて、ボディを2~3台レンズ装着済みで吊しておくのがいいかもしれません。スピーディーなレンズ交換は望まない方が吉です。

右画像は所有率が高い(と思われる)EF24-105mm F4L IS USMです。いわゆるI型ですね。

ボディに装着した状態での取り回しは悪くありません。

普段バッテリーグリップ付のボディで撮影していますので、そのつもりで読んでいただくとありがたいのですが、バランスは比較的良好です。

レンズフードの付け根付近をホールドしていますが、そもそもの重さもありますのでぶれにくい印象です。手持ちで動きものを追っかけても充分ついていけそうです。動体に対するAF性能はそこまで強くなさそうですけれど。列車などの等速運動系の動体には少なくとも問題ありませんでした。

直進ズームとして使えると本当によかったんですけどね。まあ、強度の問題(ズーム鏡筒のガタ)が発生する可能性も高くなりますし、ニコンの200-500も、もっと高価な100-400L2も直進ズームとしては推奨してませんから、このレンズに求めるのは酷なのかもしれません。直進ズームは便利なんですけど。

直進ズームが必要ならシグマのSports150-600か、新しく発表されたComtemprary100-400が対応していますので検討するといいのではないでしょうか。

三脚座は剛性も高そうで、なにより長さがあるため持ち運びハンドルとしても有用です。アルカスイス互換になっていますので、三脚や一脚の雲台がアルカスイスタイプならかなり使いやすいはずです。僕個人はアルカスイス互換の雲台を運用していませんのでメリットを享受していませんけどね。三脚座付け根付近の方で固定した方がブレなどには良さそうでした。さすがに三脚座先端ではぶれやすくなります。見た目のバランスは先端の方だったんですけど、三脚座に長さがありますのでボディの重さで具合のいいところを探すのがいいですね。

同じ焦点距離のレンズと比較して最短撮影距離が短いことは特筆すべき点です。ただそれ(テレマクロ)を目的に使うレンズでもないでしょうけどね。相当背景をシンプル化する必要があれば有用だと思います。その辺は画角依存ですから。

表現性:★★★☆☆

どうしてもこれでなければというレンズではありませんが(ある程度トリミングで対応できるため)、この焦点距離を得た上での表現はあります。

それが圧縮効果と画面整理です。

600mmで得られる圧倒的な圧縮感は、表現として有用であると思います。手ぶれ補正も強力ですし。

手持ちができる大きさであることを考えると、野鳥や航空機だけに留まらずスナップなどでも活かしやすいのではないでしょうか。最短撮影距離も短いですし。

ただ、周辺光量落ちはかなり大きめです。でもこれはソフト上で修正できますので、目くじらたてるほどでもないかな。F11くらいまで絞るとほどほど目立たなくなります。

背景ボケもまあまあきれいな方だと感じますので、ぐぐっと寄って撮るのもいいかもですよ。実際かなり寄れます。画角の狭さからくる背景のシンプルさは、構成上有利にも不利にもなります。それはどのレンズでも言えることですけど。

開放F値が暗いので被写体との距離によっては大きなボケは狙えないんですが、焦点距離の長さで結構ボケます。浮き立つような立体感がある描写はしませんけどね。そこら辺を期待するなら大口径単焦点レンズを検討しましょう。

使うときには問題を感じないんだけどなぁ

ただ……このレンズ、個体差なのか写りが微妙な感じも受けます。光線の状況次第で相当印象が違いますね。

導入時のテスト結果で微妙な部分があったので、調整に出すか悩んでいます。見た感じだと調整不良というより結像性能の限界にも見えますが。ほとんどのケースで発生しない(気にならない?)というのも悩みの種です。

巷での評判がいいだけに本当に特殊な条件なのか、調整不良なのかもう少し見極めたいところですね。

販売店はメーカーに問い合わせてくれとしか言ってくれなかったので、それも面倒だと思っている原因のひとつです。販売店対応だと丸投げできて楽なんですけどね(笑)

評判では開放で甘いと言われていますし、体感としても実際に少し絞り込んだ方が描写はいいです。しかし、絞り込むためにISO感度をあげる、となるとどっちがいいのか悩ましくなってきます。ある程度のシャッター速度が必要になりますし。

シャッター速度も必要な上にやや絞って撮影したいとすると、ISOオートにした上でのマニュアル設定でしょうか。これはボディ側が対応している事が必要で、5D4はできますが5D2だとできないんですよね。確かISO400固定になったと思います。

解放絞りでの撮影結果も言われているほど悪くないので、ケースに応じて使っていけますよ。ぶれてたりするくらいなら、写ってる方が何百倍もマシという観点ですが。

機能性:★★★★☆

キヤノンのように3つの撮影(手ぶれ補正)モードを搭載しています。

TAMRON SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 の手ぶれ補正モード
モード 効果
モード1 標準的な手ぶれ補正モード。ファインダー内の安定度も高い。
モード2 流し撮り用のモード。
モード3 シャッターレリーズの瞬間のみ補正するモード。ファインダー像は補正しない。

リリース時に流し撮りが非対応だった前モデルと異なり、流し撮りに対応しています。先代のA011は流し撮り非対応モデルの場合、メーカーに送って対応させることができます。

補正はかなりしっかりしていると感じます。ただ、長さも重さもあるレンズですので、手持ちでの撮影に注意が必要なのは言うまでもありませんね。

ファインダー像についてはモード1でもA005(TAMRON SP70-300mm F/4-5.6 Di VC USD)よりも滑らかになっていました。A005ではカクカクしてたんですけどね。バシッと効いている気がする反面、細かいフレーミングの調整が苦手な手ぶれ補正という印象でしたが、かなりマイルドになっていました。

カクカクする感じは残っていますが、ファインダーへの補正は緩やかになってます。このへんは実際の撮影結果に出すためなんでしょうね。

補正レンズにそこそこの大きさがあるからか、それとも省エネや誤動作防止の観点からか、補正が効き始めるまでタイムラグがあるようです。これがファインダー像だけのことなのか、実際の結果に影響が出るのかは不明です。

しかし構えて一瞬でシャッター切ればブレる可能性が非常に高くなるので、実際の問題点としては効き始めまでの視界だけ、のような気はしますけどね。電圧の問題ではないと思うんですが、これより電圧が高いボディだと1Dx系統ですけど持ってないので判らないです。5D2では使ってません。5D4での調整幅が大きかったため、調整に出そうか悩んでいたので。

アルカスイス互換の三脚座は大型で好印象です。キャリングハンドルとしても使いやすいですね。取り外しに回転が必要なのが面倒ですが。また三脚座の固定リングはネジ締めの関係上、中心が若干ずれてきます。

フードはバヨネット式でプラスチック製。円筒形です。フィルター径は95mmと非常に大きいです。僕はこのレンズでフィルターを使う気はない(大きすぎる)のですが、ドロップインなどにしてくれると使いやすいですしありがたかったですね。大型のフィルターは持ち運びも面倒ですから。

ちなみに、このレンズに搭載されているフレックスズームロックですが、めちゃめちゃ便利です。純正レンズ含む全てのレンズに搭載してほしいくらい。撮影後、移動前にズームリングをずらすだけでロック完了は本当に素晴らしい。有償改造受け付けてくれるなら、手持ちレンズを全て差し出すつもりです。もちろん、鏡筒が伸びるタイプだけですよ。

コストパフォーマンス:★★★★☆

600mmとしては安いです。描写も悪くないです。

あとはこの焦点距離域をどの程度使うかどうかで評価が分かれるでしょうね。

良く使う(鳥とか軍用機とかかな)なら☆5でしょうし、運動会だと長すぎるので☆3くらいになるかもしれません。

ちょっと考えるとキヤノン純正レンズである、EF600mm F4L IS ii USMだと実売で約120万円ですからね、1/10のコストで手に入るレンズってすごいですよね。1 1/3段暗いですけど。

しかしあまり常用する焦点距離域でないことも事実です。300mmまでであればもっともっと安価なレンズもたくさんあります。300mmを越えたとたんにラインナップが激減することを考えても、必要とする人がどれくらい少ないかわかろうというものです。

特にデジタル化されてからは、APS-Cサイズのボディを使えば300mmでもフルサイズ換算450mm-480mmですからね。これだけあれば、大抵の撮影はできるはずです。というかできない方が不思議です。

要はそれを越える焦点距離が本当に必要かということです。

レンズは安い(高いけど)ですが、フィルターなどのアクセサリーも考える必要が出てきます。また、頑丈な三脚も必要ですね。

可搬性を考えると、バッグも必要になるかもしれません。これ一本ならボディと共にぶら下げて行けるでしょうけど。

ここら辺も考慮に入れときましょうね。

オススメ度:★★★☆☆

前項でも記載しましたが、万人にオススメできる製品ではありません。

まず大きい。600mmとしては相当にコンパクトですが、それでも300-400mmクラスの大きさになるわけではありません。従って重さもそれなりにあります。

定点での撮影なら持ち運びの重さだけなので、大した問題ではないでしょうが、移動が多い人はしっかり考えましょう。レンズだけで2kgですからね。これだけだったらボディ込みで約3kg。

他のレンズや荷物の重さをしっかり検討する必要があります。レンズ交換する人は、バッグなども考えておく必要があります。入らないなんて笑い話にもならないですからね。

サイズ的に収納は、バックパックか単体ケースになると思います。

手持ちのバッグだとマンフロットのPL-3N1-35スリングバックパックは上部気室にレンズ単体でジャストサイズ。下部気室は通常通り使えます。f.64のSCX2だとフード・ボディ付で後は中型のレンズ2本とクリップオンストロボがギリギリです。どちらもかなり大型のバッグですけどね。

写りは悪くないです。前述したとおり微妙な点もありますが、この値段で買える超望遠としては、非常に良くできているといえます。これ以上の写りであれば純正単焦点ですが、10倍もの価格を出してズームできないレンズです。使うには相応の覚悟がいりますね。寄れないですし。

購入に当たっては、本当に必要な焦点距離なのかをしっかりと考えましょう。解放値も暗くなりますし、本体は重く、大きいです。当然手ブレの影響も大きく受けます。大きく写せるということは、それだけフレーミングがシビアであるということでもあります。周囲の状況に気を配って、シーンを想像し……など考えると、トリミングで対応した方が歩留まりがいい場合もあるはずです。

それでも必要ならオススメできます。なんとなく望遠欲しいなー、という感覚だと、おそらく使わなくなるでしょう。ついでに持って行って使うには大きすぎますからね。

とまあ、この辺りがオススメしにくい部分です。APS-Cに100-400のレンズの方がコンパクトだし、持ち出しやすいですよ。単純に600mm相当の焦点距離が欲しいだけなら、こちらもオススメします。フルサイズ換算で150-600mm(キヤノンは160-640mm)です。

競合する製品

純正メーカーからの注目度も高いズームレンジですので、競合も意外とあります。

まとめ(総合評価):★★★☆☆

度々いってますが、購入前にどれくらいの長さが不足しているのかをしっかり見極めるのが大切ですね。

そして大きさと重さ、取り回しに問題がないかシミュレーションする事も大切です。

このレンズを買う人で、目的もなく買うということはあまりないと思いますが、しっかりと目的が決まっていて、必要としている人にはかなりオススメできるレンズだと思います。

逆に言うと、持ち運びや取り回しも含めて使用イメージが湧かない人にはオススメできません。

大きさ・重さ・近接性能・価格に手ぶれ補正と、三拍子も四拍子も揃っているレンズですが、使う人を選ぶレンズであることは間違いありません。

このレンズ、大きく写るレンズとして使っても、狭く写るレンズとして使っても勝手がいい一本ですね。そのためにもイメージをしっかり持って撮影に臨んでいきましょう。

ではまた。

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