【機材レビュー】EF100mm F2.8L マクロ IS USM

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みなさんこんにちは

今回はマクロレンズです。

以前は花とか昆虫の撮影する人くらいしか興味がなかったレンズなんですけど、フィギュアとか色々撮影バリエーションが増えてきたこともあって、マクロレンズの活用シーンも増えてきたようですね。

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EF100mm F2.8L マクロ IS USM

手持ちで高精度な等倍撮影が可能。カメラの角度ブレとシフトブレ、ふたつの手ブレを補正する世界初の手ブレ補正機構ハイブリッドIS搭載の中望遠マクロレンズです。角速度センサーと加速度センサーが検知したカメラの動きを新アルゴリズムが分析し、ブレ量を算出。ふたつの手ブレを高精度に補正します。UDレンズ使用などLレンズならではの贅沢な光学系も魅力です。

引用:キヤノン

ハイブリッドISの売り文句で、発売開始早々に買いました(笑)

基本的に三脚を持ち歩いてますので本来なら無くてもいいんでしょうが、ぱぱっと撮ってしまいたいときもありますし、三脚を立てる場所がなかったりすることもあります。

最近ではマクロ系の撮影より、屋内での撮影なんかで使うことが多いですね。持ち出して外で使うより、屋内で使う頻度が高くなってしまったレンズです。

取り回し:★★★★★

フルサイズで使うには丁度いい焦点距離です。

本格的なマクロ撮影の際でも、適度なワーキングディスタンスが確保でき、マクロリングライトなどを併用するのにも使いやすいです。

100mm(前後)マクロのサイズ比較です。

レンズ名 大きさ 重さ
キヤノン EF100mm F2.8L マクロ IS USM Φ77.7×123mm 625g
EF100mm F2.8 マクロ USM Φ78.6×118.6mm 580g
シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM Φ78.3×126.4mm 725g
タムロン SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD Φ79×117.1mm 610g
SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD Φ76.4×122.9mm 550g
SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 Φ71.5×105.4mm 400g

見てわかる通り、大きさ重さともにどのレンズもどっこいどっこいですね。

三脚座

手持ち撮影の自由度が高くなったことも関係しているのか、三脚座は付属しません。必要だと感じたら買いましょう。そもそも100mmクラスだと三脚座に対応しないレンズも多いですしね。

純正部品ではリング式三脚座D(B)が対応します。

しかしメーカー希望価格18,000円(税別)はちょっと高すぎじゃないですか?使うんで買いましたけど。

表現性:★★★★★

さすがは単焦点レンズだと思えるはずです。

しっかりしたコントラスト、柔らかなボケ、なだらかなグラデーションと描写に関しては非の打ち所がないと感じます。もちろん、この辺りは感覚的なものになりますが。

レンズの性能として、ポートレートでも使えます。マクロレンズは近接能力に秀でているものの、逆に遠景の描写が苦手なものもあるのが事実です。しかし、このレンズは遠景でもしっかりした描写をしますので、中口径ポートレートレンズとしても活用できます。

極薄いピントで被写体を浮かして撮るというのは大口径レンズに及びませんが、それでも充分な立体感が得られると思います。この辺は好みが出ますので、描写を見て判断してください。

ポートレートレンズ系の柔らかさは少ないです。

そして歪みが少なく、絞り込んで写すことができるので、商品撮影に使いやすいです。よほどの小物(指輪とか)でなければマクロ領域に踏み込んで撮影することはないと思いますが、そこそこの引きとMFでのピント合わせの容易さがあります。

マクロ特有である最小絞りの小ささも絞り込んでの撮影時はメリットですね。

機能性:★★★★★

何といってもハイブリッドISの存在です。

近接撮影の際のシフトブレが防げるというのが絶大ですね。

シフトブレというのを簡単に説明すると、マクロ撮影時は通常の撮影と比べて問題になるブレの質が変わるのです。シャッターを押した時に水平に沈み込んだりして発生するブレも出てくるんですね。

被写体までの距離がある時には問題にならない微細なブレが、マクロ撮影だと大きくクローズアップされてしまう、ということです。

ハイブリッドIS 引用:キヤノン

また、マクロ撮影では露出倍数の関係で普通よりもシャッター速度が遅くなってしまう(暗くなる)んですね。そのため三脚の使用がほぼ必須となっていたわけです。

それもあってハイブリッドISの恩恵は絶大です。

フォーカスリミッタースイッチを搭載している

あとはその他のLレンズ同様、防塵防滴ですね。

インナーフォーカスで全長が変わりませんから、レンズ保護性能も高いと思われます。

マクロレンズはフォーカスレンズ群の繰り出し量が多いため、それ以外のレンズに比べるとAFでのピント合わせがやや遅めです。

目的に応じたフォーカスリミッターの活用も行いたいですね。

しかし個人的にはストレスになるほど遅いとは感じません。むしろ精度の高さが助かります。ポートレートなどの単焦点中望遠として使用するのが目的なら、他の100mmなどの方がピント合わせは速いと思います。店頭などで実際に触って見比べるのが確実でしょう。

コストパフォーマンス:★★★★☆

手持ちでのマクロ撮影をしたいという方には魅力的なレンズではないでしょうか?

サードパーティー製を含めたマクロレンズの値段としてはやや高めだと思いますが、価格差に見合った性能を発揮してくれると思います。

三脚座が付属するとブレの面では有利になると思いますが、三脚設置位置が変わるためどちらがいいかはケースバイケース。180mmや200mmのマクロなら三脚座必須といえそうなのですが。

別で買うと高いので、つけててくれるとコスパ面ではさらに良かったですね。

ハイブリッドISが搭載のフルサイズ向けレンズは他にEF24-70mm F4L IS USMがあるだけです。どこまでのマクロ領域が必要かということで選ぶ必要があるでしょう。テーブルフォトならほとんどの場合、100マクロだと狭いですよね。

他のレンズでは撮れない世界へ撮影領域を広げてくれるという意味で、コスパは高いと思います。

オススメ度:★★★★★

そもそもマクロが必要なのか、どれ程の倍率が必要なのかとワーキングディスタンスなどで選ぶレンズですからこのレンズがぴったりでない場合もあるでしょう。

しかし、フルサイズ最初のマクロとしてなら高価ですが、大変おすすめしやすいレンズです。ズーミングできないレンズのため、手持ちのレンズで100mmがどれくらいの距離なのか確認しておいたほうがいいかも知れません。また店頭で実際のレンズを試用して、距離感を見ておくのも良さそうです。

展示レンズだとお店によりますが対応してくれるところも多いと思います。

三脚から解放される機会が増える、というだけでもオススメですよ。

競合する製品

まとめ(総合評価):★★★★★

このレンズ、結構べた褒めしてますが、持ち出し頻度でいけばもっとも少ないもののひとつです。それでも安心感や信頼性で手放せないんですよね。

ブツ撮りでも花でも、扱いやすい距離が保てて使いやすいので興味があればオススメしておきます。

まぁマクロレンズはサードパーティ製も含めて評価が高いレンズが多いので、色々迷ってもいいのかなと。

無理に買うレンズでもないと思いますので、使うのかどうかはしっかりと考えましょう。でもマクロ撮影は写真が上手くなった気がするんですよね(笑)

ではまた。

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