EOS X9が登場!X7やX9iとどっちがいいの?

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みなさんこんにちは

フルサイズ一眼レフ『EOS 6D MarkII』の発表でネット界隈は盛り上がっておりますが、同時にエントリー一眼レフ『EOS Kiss X9』も発表されましたね。

Kissシリーズはミドルレンジ以上のモデルとはユーザー層が違うため、なかなかわかりづらい、ということありませんか?

ということで、簡単に違いを確認していきましょう。

X9iや9000Dが出たときの記事はこちら

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EOS Kiss X9とは?

“EOS Kiss X9”は、レンズ交換式カメラEOSシリーズの基本コンセプト「快速・快適・高画質」を追求し、高画質な写真や動画を撮影できる基本性能はもちろん、一眼レフカメラを新たに使い始めるユーザーに向けて、小型・軽量で操作性やネットワークとの親和性を高めたデジタル一眼レフカメラです。

引用:キヤノン

まず知っておくこととして、『はじめて』のユーザーにとって使いやすいことが挙げられるわけですね。

ハイアマチュアのサブ機にもどうぞ!という位置付けではありません。

このクラスのモデルで押さえておきたいこと

  • 小型・軽量であるか
  • 簡単に撮影できるか
  • 画質はきれいか
  • 撮影後の処理は簡単か
  • バッテリー持ちはどうか
  • 買いやすいか

等が挙げられますね。もちろん、人によって評価基準は異なると思いますが、今回はこの辺りを軸に見ていきましょう。

対抗機種

X9iとは?

X9の上位モデルにあたります。X9より早く発表・発売されました。より性能が充実したモデルが欲しい、というユーザー向けです。

Kissという名前はちょっと……という場合には、いくつかの装備を追加したEOS 9000Dもあります。

このあたりは以前の記事で確認していただきたいですね。

X7とは?

X9の先代モデルです。X8は存在しません。

キヤノンEOSシリーズのボトムエンドを約4年担ってきた、縁の下の力持ちです。

モデル刷新の早いこのクラスで4年間もカタログモデルであり続けました。

比較

小型・軽量

いずれのモデルも大変小型です。

ボディのみの大きさでなく、レンズ装着の大きさでも語るべきですが、それでも小さいですね。

また軽いのも重要です。重たいカメラは持ち出すのが億劫になってしまいます。

製品名 大きさ(幅x高さx奥行) 重さ(ボディカラー:ブラック)
EOS Kiss X9 約122.4 x 92.6 x 69.8mm 453g(バッテリー、カードを含む)
EOS Kiss X9i 約131.0 x 99.9 x 76.2mm 532g(CIPAガイドラインによる)
EOS Kiss X7 約116.8 x 90.7 x 69.4mm 407g(CIPAガイドラインによる)

先代のX7よりわずかに大きく重くなっていますが、X9iよりはコンパクトで軽量です。単2電池がおよそ70g程ですから、X9iとはそれに近い差ですね。

X9の幅122.4mmは、350ml缶の高さ(122.2mm)とほぼ同じです。この事からも、とてもコンパクトに仕上がっていることがわかりますね。

可能なだけ小さく・軽くということであればX7ですが、いずれも甲乙つけがたいですね。

簡単に撮影できるか

エントリー一眼レフというだけあって、簡単に撮影できます。

ポイントを3つに分けて確認してみましょう。

撮影モード

引用:キヤノン

X9にはビジュアルガイドが搭載されています。これは取扱説明書を読まなくても、撮りたい1枚を演出できる方法をガイドしてくれます。

選択した撮影モードがどんなふうに写るのか、直感的にわかるようになっているんですね。

搭載されている撮影モードは以下の通りです。

分類 モード モード詳細 X9 X9i X7
かんたん撮影ゾーン シーンインテリジェントオート 全自動モード・ストロボ発光禁止・クリエイティブオート(ボケ方の選択/くっきり鮮やかに/暖かくやさしく/ほの暗くひっそりと/ふんわり柔らかく/しっとりと深みのある/雰囲気 標準/明るく/暗く/モノクロ(白黒/セピア/青))
スペシャルシーン ポートレート/風景/キッズ/クローズアップ/料理/キャンドルライト/夜景ポートレート/手持ち風景/HDR/逆光補正/スポーツ
集合写真
クリエイティブフィルター ラフモノクロ/ソフトフォーカス/魚眼風/トイカメラ風/ジオラマ風
水彩風/油彩風/HDR(絵画調標準/油彩風/ビンテージ調/グラフィック調
応用撮影ゾーン  絞り優先AE/シャッター速度優先AE/プログラムAE/マニュアル露出

機種ごとに分類が多少違いますので、Kiss X9を基準に掲載しています。意外にも上位機種であるX9iとは差がないんですね。X7とはさすがに年数が違うだけあるのかなと。こういう項目は多ければいいというわけでもありませんが、初心者に対しては手厚さを感じます。

HDRはあれば便利なので、理由がなければX9かX9iを選びたいところ。背景が真っ白とか、真っ黒になりにくいですよ。

測距点

運動会などの撮影する際に、狙った被写体を追いかけ続けることがあります。

ピントを合わせることができる測距点が多いほうが、被写体を追いかけ続けやすいんですね。

※上記画像は製品マニュアルより引用

X9とX7は9点のAFポイントを備えています。上の画像(画像はX7)の左側ですね。

上位機種であるX9iだと、これが45点と一気に増えます。ピントを合わせる四角の密度がすごいですね。ファインダーを覗いての撮影だと、X9iを選びたいです。

ライブビュー

引用:キヤノン

一眼レフを使っても、スマホの撮影に慣れている人にとっては画面を見ながら撮影したいという人もいるでしょう。いっつも背面液晶を見ながら撮影するのであればいっそミラーレスがおすすめですが、そうでなければ一眼レフのほうが使いやすいです。

右の画像はX7でライブビュー撮影した際のAFエリアです。画面全体の80%でAFできますので、かなり広いですね。ちなみにこの範囲はX9やX9iも同様です。

違いが出るのはAFのピントの合わせ方です。X9とX9iは新技術のデュアルピクセルCMOS AFという高速なAFが可能になりました。液晶を見ながら撮影しないよ、という人以外はX9とX9iの方がストレスは少ないでしょう。

ちなみに、バリアングル液晶(背面の液晶モニターが開くアレです)を搭載しているのもX9とX9iです。バリアングルがついていると、ちょっとした動画撮影なんかも便利ですね。

画質はきれい?

心配しなくてもどの機種もキレイですよ。

画質面で気になるのは画素数ですよね。実はそれ以外でも暗所性能も知っておきましょう。暗いところでの性能は、一般的にISOという規格で表されます。数値が大きい方がくらいところでもキレイに写しやすいです。

製品名 映像エンジン 画素数 常用感度
EOS Kiss X9 DIGIC7 2420万画素 ISO100-25600
EOS Kiss X9i DIGIC7 2420万画素 ISO100-25600
EOS Kiss X7 DIGIC5 1800万画素 ISO100-12800

映像エンジンというのは、撮影した写真を見栄え良く整えるための部品、と理解してもらえればおおよそOKです。キヤノンはDIGICという名前です。数字が大きい方が新しいです。

X9とX9iは同等の性能ですね。

撮影後は?

撮影した画像をPCに移動して、編集。面倒ですよね。

さまざまな機能を利用することで、簡単に処理を行うことが出来ます。

カメラ内での処理

カメラ内で画像処理をすることができます。これでパソコンで難しいことをしなくてもよくなりますね。

いずれの機種も撮影後にフィルターをかけたり、SNS用に画像を縮小したり、画像の一部を切り出したりすることが出来ます。

スマホに転送する

引用:キヤノン

Wi-FiやNFC、Bluetoothといった機能を使って、スマートフォンと接続することが出来ます。

機能的な話は細かくなるので割愛しますが、対応表で確認しましょう。

機能名 概要 X9 X9i X7
Wi-Fi 画像をスマホに転送する
NFC 対応するスマホと簡単に接続する
Bluetooth スマホと常時接続する

X9とX9iはスマホへの転送が簡単ですね。スマホ使わないよ、って人でなければ機能的にあっても困りません。

その他

X9とX9iが良さそうなことは何となく分かってきましたが、両者はあまりにもできることが似ていて、他の違いがよくわかりません。

代表的な違いをピックアップしてみました。

機能 条件 X9 X9i
最大撮影速度 最高コマ数 5コマ/秒 6コマ/秒
連続撮影枚数 RAW+JPEGラージ/ファイン 6枚 19枚
フリッカー低減 蛍光灯下の明るさのばらつき低減 非搭載 搭載

X9iでは連射に対する機能が強いのと、蛍光灯の下の撮影対策もしていますね。

価格など

いいものを買おうと思ったら、金額って高くなってしまいますよね……。

予算に応じて選ぶことは大切です。

X9を初めて購入するならコンパクトなレンズの『EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM』キットがおすすめです。

X9iもコンパクトなレンズキットがあります。よりコンパクトなのはX9の方ですね。

X7も軽量キットがありますよ。
記事執筆時点のAmazonの価格は以下の通りです。

まとめ

今回はかなりしっかり機能を盛り込んできたKiss X9です。上位機種にも見劣りしない性能が魅力ですね。

動きもの(運動会など)のために購入するのであれば、上位機種のX9iの方がよりストレス無く撮れます。しかし例えば、カフェのスイーツを撮るとかお出かけの記録をきれいに残す、こういった内容ならX9でも充分以上に活躍してくれそうです。

カメラの扱いに慣れた中級者層以上のサブカメラなんかだと、ファインダー表示などいくつかの部分でX9iをすすめるかもしれませんが、今回が初めて!とかであれば新製品のX9は本当に使いやすいカメラに仕上がっていると思います。

このカメラをきっかけに撮影の楽しさに目覚めてくれると嬉しいですね。

ではまた。

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