【博物館】ソニー歴史資料館に行ってきました

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みなさんこんにちは

今回、ソニー歴史資料館に行ってきましたので感想などをちょいちょいと。

実はソニーにこんな資料館があるなんて今まで知らなかったんですよ。それが以前紹介した、未来技術遺産を調べているうちに知りましたので、じゃぁちょっと行ってみようかと。

別件で東京に出る用事がありましたので、いい機会だってね。

未来技術遺産についてはこのへんでどうぞ

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ソニー歴史資料館

ソニーの歴史が見られる資料館です。

ソニーが設立されるに至った経緯から、様々なヒット商品やCMなどを見ることができます。

いくつかの展示がありますので、ちょっとご紹介しておきます。

ただし撮影禁止でしたので、僕の記憶の中から引っ張り出しています。誤りがあったら申し訳ありませんということと、文章になるのでちょい長めです。

入ってすぐ

まず入ると設立趣意書といわれる理念のようなものがあります。これはソニーのサイトでも見ることができますので、興味のある方はどうぞ。

ここには一緒に『金のモルモット(レプリカ)』が飾ってあります。これは、「トランジスタを開発したソニーよりも、今は大企業のほうが生産が多い。いわば大企業のモルモットというわけだ」という意味の記事を書かれたことに、一度は憤慨したものの「つくるべきものはまだまだたくさんあって、それを開発していくのがモルモット精神というならそれもいいのではないか」という『モルモット精神』を形にしたもの。有志の社員が金で作って創業者の井深氏に贈ったものだそうです。

次にファウンダー(創業者)からのメッセージということで、創業者の井深氏と森田氏の『ソニーとは何か』を語るメッセージが流されています。ソニーファンなら必見です。

奥の壁面

そこからは『発想通史』というコーナーがあります。

エポックメイキングな製品を通史で紹介することで、世間の移り変わりも一緒に体感することができます。

たとえば、古くはテープレコーダーから始まり、ラジオ、テレビ、そしてプレイステーションなどの製品に進んでいくわけです。このブログを読んでいらっしゃる方はカメラ好きでしょうから、このコーナーにあったカメラをピックアップしてご紹介しましょうね。

  • マビカ MVC-C1 (1988年) …… 家庭用マビカの一号機。電子スチルカメラが一般の人の手に扱えるようになったモデル。
  • DSC-F1 (1996年) …… 今に続くブランド、サイバーショット一号機。
  • α-100 (2006年) …… ソニーとして初めての『α』ブランドデジタル一眼レフカメラ。それまでのαはコニカミノルタが手がけていた。
  • NEX-5 (2010年) …… 当時世界最小・最軽量を誇ったレンズ交換式デジタルカメラ。レンズがはみ出るほどにコンパクトな筐体に度肝を抜かれたのはいい思い出。

ふむふむと頷ける製品がピックアップされているのではないでしょうか。

会場側面に沿って歩くと、一番奥の壁面は業務用の放送機器システムが展示されています。ラジオ時代からテレビの時代まで、様々なソニー製品が支えてきたことがわかります。マイクやカメラなど、時代の流れを変えた製品もありますよ。

中央

会場中央はテープレコーダー・ラジオ・テレビの3つの製品を詳しく紹介しています。面白かったのは当時磁気テープの開発に当たった方が実演で磁気テープを作るという再現映像。フライパンで原料を炒めて筆で塗り、スプーンで均すという磁気テープですが、驚くことにしっかりと録音再生ができるのです!技術ってすごいですよね。

この磁気テープは後々磁気ディスクにつながり、これは電子スチルカメラの時代で記録メディアとして使われるわけです。歴史ってすごい。

奥の隅っこ

展示の中で面白かったのは炊飯ジャーと電気座布団。

え?ソニーが?と思われるでしょうが、戦後の混乱期にはこんなものも作っていたんですね。

炊飯ジャーは木製のおひつに電熱線を貼ったもの。これはまともに炊けるほうが珍しかったということで、ソニー(当時は東京通信工業)の失敗作一号になってしまったそうです……。

もうひとつの電気座布団は、新円切替時に貨幣価値が変わってしまい生活が苦しくなってしまう従業員のために、すぐにお金になるものを!ということで開発されたそうです。美濃紙に電熱線を貼り布で覆った座布団はよく売れ、新円収入に繋がったそうですが温度調整もついていない製品に『東京通信工業』の名前はつけられないと、別の会社名を名乗って販売したとか。

当時の苦労が忍ばれますね……。

さて、残りの展示は2箇所。

奥の小部屋

会場内の最も奥にある小さな部屋がアーカイブスです。ここでは映像で商品やCMなどを見ることができます。

紹介されているデジタルカメラは以下の通り。

  • マビカ試作機 (1981年) …… ロサンゼルス五輪の取材にも使用されたレンズ交換式電子スチルカメラ。画質が従来と異なるため、新聞には『電子スチルカメラ使用』と注釈があったらしい。
  • MVC-C1 (1988年) …… 紹介済み。
  • DSC-F1 (1996年) …… 紹介済み。
  • MVC-FD5 (1997年) …… デジタルマビカシリーズの初代機種。
  • DSC-D700 (1998年) …… ハイアマ向けレンズ一体型デジタル一眼『レフ』
  • DSC-F505K (1999年) …… レンズが異常に目立つ、個人的にはサイバーショットといえば、のデザインモデル。
  • DSC-P1 (2000年) …… 一般的にサイバーショットのデザインといえばこの形状、の大ヒットモデル。
  • DSC-F707 (2001年) …… F505Kの後継。2/3型とセンサーが大型化した上位モデル。
  • DSC-U10 (2002年) …… 手のひらサイズを追求したモデル。ソニーらしく、カメラというデザインにとらわれない形状が特徴。
  • DSC-T1 (2003年) …… レンズが飛び出さない、最薄部17.3mmの薄型モデル。
  • SSC-F828 (2003年) …… F707の後継。世界初4色カラーフィルター搭載モデル。
  • DSC-M1 (2004年) …… 縦型スタイルモデル。そういえばこの形状、最近見ないですね。
  • DSC-T7 (2005年) …… 最薄部9.8mmの超薄型モデル。
  • DSC-T9 (2005年) …… T1の後継。最薄部16.8mmの薄型モデル。

ここにはショーケースもあり、ショーケース内には『QUALIA (クオリア) Q-016』が飾ってありました。すごく小さくて、すごく高かった、ちょっとだけ話題になった製品です。

持っているという人にお会いしたことがありません。

その他、CMも見ることができます。デジタルカメラのCMはDSC-F1が格納されていました。

Youtubeにも(多分同じ)CMがありましたので、リンク貼っときますね。

ガラス張りの部屋

最後のコーナーは『発想庫』です。ソニーが今まで形にしてきた製品を、発想というテーマでまとめていました。

たとえば、音楽プレイヤーの代名詞である『ウォークマン』ですが、これは飛行機でステレオ音源が聞きたいとモノラルのプレイヤーを改造したものが原点で、さらに別に開発が進んでいた小型・軽量ヘッドホンをセットにするという発想からヒット商品になったということだそうです。

他にもロボット犬『AIBO』シリーズや、子供向け玩具なんかもありました。

もちろんカメラもありましたよ。ここには

  • マビカ試作機 (1981年) …… 紹介済み。
  • MVC-A10 (1989年) …… MVC-C1に動画撮影機能を搭載したもの。
  • MVC-FD5 (1997年) …… 紹介済み。
  • DSC-F707 (2001年) …… 紹介済み。
  • DSC-U10 (2002年) …… 紹介済み。
  • DSC-U50 (2003年) …… 回転機構を持つレンズを搭載したモデル。記録メディアはメモリースティックDUOを採用。
  • DSC-T1 (2003年) …… 紹介済み。
  • DSC-F505K (1999年) …… 紹介済み。
  • DSC-P1 (2000年) …… 紹介済み。
  • DSC-S30 (2000年) …… スタミナ追求モデル。
  • DSC-F1 (1996年) …… 紹介済み。
  • DSC-F55K (1999年) …… 単焦点広角レンズ搭載モデル。

細かい説明なんかは記載されていませんでしたが、みんなあんまり疑問に思わないのかな。

僕なんかは結構調べながら見ちゃったんですけど。

アクセス

車でのアクセスはよくわかりません。電車がいいと思います。

駐車場は恐らくありません。

品川駅から徒歩10-15分位かな。近くにブルネイ大使館があります。

たどり着くまでが坂なので、夏行く人はもちろん、冬でもちょっと汗かくかも。厚着していったら失敗しました。

問い合せ

ソニー歴史資料館

東京都品川区北品川6-6-39
電話:03-5448-4455
休館日:土曜日・日曜日・祝日および会社休日
営業時間:平日 午前10時~午後5時

注意事項があります。

完全予約制です!必ず連絡しましょう!

ご注意ください。

だいたい1時間位で満足できるんじゃないでしょうか。

お土産(グッズ)コーナーなどもありません。完全に資料館です。

入場・見学ともに無料です。

まとめ

1時間位の見学なんですけど、結構満足感があります。

僕はカメラというか、マビカ試作機を見に行っただけなんですけどそれでも楽しかった。

残念なのは撮影禁止ってことかな。全体は無理でも、AIBOのモックと記念写真撮ったりとかできそうなんですけどね。

アンケート答えてくださいってことで、回答していたら来場理由に『研修』というのがありましたので、研修で来たりOBが懐かしんで来たりするのがメインなんでしょうか。行ったときには他に一組しかいなかったし。

ちなみに、手荷物は受付で預かってくれました。親切です。ただし説明員はつきませんので、質問したらお姉さんが説明してくれるかは謎。笑顔で出迎えてくれたから文句なしです。

でもやっぱり、せっかく行ったから写真くらい撮りたかったな。聞いてみたら意外に「いいよー」とかいわれたり……しないか。

平日限定だったり、完全予約制だったりとハードルが高いですが、お近くに行かれるようでしたらぜひオススメしておきますね。

僕もまた行きたい。

あ、あとスマホとか作ってるメーカーだからか、展示のタッチパネルの精度というか感度が非常に良かったです。よくあるなんだかもっさりした動きのタッチパネルとは一線を画する出来栄えでした。あれも自社生産なんですかねー?

長文にお付き合い頂いてありがとうございました。

ではまた。

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